架カル空ノ音 Song of the Hanging Sky

B’s LOGで連載されていた吟鳥子による、架カル空ノ音の英語版コミックです、全4巻。

架カル空ノ音 Song of the Hanging Sky 英語版コミック

架カル空ノ音 日本語オリジナル版

架カル空ノ音 英語版

戦争に疲れて逃亡兵となった軍医のジャックは、人里離れた山奥で暮らしている時に背中に羽の生えた少年を拾って助ける。その後少年の仲間である古代鳥人族が迎えにきて少年は帰っていくのだが、そこからジャックと彼らの間に交流が始まる…という感じのお話です。

矛盾を抱えた現代への警鐘を異文化交流を通じて見つめなおす機会となるファンタジー作品ですね。そういう意味ではありがちといえばありがちな作品ですが、吟鳥子氏の描く独特の世界観が魅力的な作品に仕上がっています。

全4巻というボリュームも英語で読むにはちょうど良い長さなので、日本語版とあわせて全巻そろえられると良いでしょう。お子様へのプレゼントなんかにも素敵なのではないでしょうか。

Fate/stay night フェイト/ステイ・ナイト

TYPE-MOONによる大人気同人ゲーム、Fate/stay night(フェイト/ステイナイト)のコミックの英語版です。コミックは西脇だっと氏が担当しています。Fate/stay nightの北米版アニメブルーレイもあります。

Fate/stay night 英語版コミック

Fate/stay night 日本語オリジナル版

Fate/stay night 英語版

日本のとある地方都市・冬木市で定期的に行われる聖杯戦争、7人の魔術師が7人のサーヴァントと契約して殺し合い、最後に生き残った一人が聖杯を手にすることができる。ひとつの魔術しか使うことのできない半人前の魔術師・衛宮士郎は、偶然にサーヴァントの一人・セイバーと契約したことからこの聖杯戦争に巻き込まれることとなる…といった感じの物語です。元が同人作品だとは思えないほどの重厚な世界観が魅力のファンタジーバトル作品ですね。

この作品はアニメ化もされたことから海外でもそれなりに知名度があります。しかしオリジナルの版権元が同人ゲーム製作会社ということもあって、ライセンス契約の煩雑さからか日本ほどにはマルチメディア展開していません。大手ゲーム会社や大手出版社ならば海外にも現地会社をもっていてそこがライセンス契約などを一手に引き受けるのですが、いかんせん中小企業の場合はそうもいかないようです。

SILVER DIAMOND シルバーダイヤモンド

いち*ラキで連載中の杉浦志保によるSILVER DIAMOND(シルバーダイヤモンド)の英語版コミックです。

SILVER DIAMOND シルバーダイヤモンド 英語版コミック

SILVER DIAMOND 日本語オリジナル版

SILVER DIAMOND 英語版

あまり有名ではない雑誌ですが、いち*ラキを代表する作品のひとつですね。ファンの方も英語版が発売されていると知れば驚かれるのではないでしょうか。日常あまり使われない漢字を使った耳慣れない固有名詞の多いファンタジー作品で、この手の世界観が好きな人はばっちりはまることでしょう。個人的には英語に翻訳した訳者の方はさぞかし苦労されたことだろうなあと思ってしまいます。

その英語版は現在 Tokyopop より9巻までが発売されていますが、その Tokyopop が2011年5月に翻訳出版事業から撤退してしまったために、その続きが発売されるかは未定です。オリジナルの版権元があまり大きくない出版社であることもあわせて考えると、続きを別の翻訳出版社が出す可能性はあまり高くないでしょう。どこか別の出版社がライセンスを取得してくれれば良いのですが…

機工魔術士 Enchanter

月刊ガンガンWINGで連載されていた河内和泉による、機工魔術士 Enchanter(エンチャンター)の英語版コミックです、全19巻。

機工魔術士 Enchanter 英語版コミック

機工魔術士 日本語オリジナル版

機工魔術士 英語版

enchanter とは英語で “魔法使い” や “他人を魅了する人” という意味の言葉ですね。この作品では悪魔が自分の足りない力を補わせる為に利用する魔具という位置づけで、悪魔と肉体的な交配をするか魔力の込められた契約書にサインすることによって力を与えられ、「物を作る力」と「魔力付加の力」を手に入れる事ができます。最初は主人公の叶晴彦がお色気むんむんの悪魔・ユウカナリアに追い掛け回されるラブコメのような展開ですが、巻を重ねるごとにシリアスな展開をしていき、いつのまにか世界観にどっぷりはまっているという作品です。

英語版は現在のところ Digital Manga Publishing より10巻までリリースされていますが、11巻以降をリリースする気配がありません。正式なアナウンスはありませんが、もしかしたら途中で企画が中止となってしまったのかも知れません。

ネバギバ! Never Give Up!

花とゆめで連載されていた武藤啓による、ネバギバ!の英語版コミックです。全13巻。

ネバギバ! Never Give Up! 英語版コミック

ネバギバ! 日本語オリジナル版

ネバギバ! 英語版

かわいらしい男の子の女装や、女の子の男装の話は結構ありますが、こちらはまさに男装の麗人のお話ですね。かといって宝塚みたいな感じではなく、モデルの父親に似た外見に育ってしまった少女が幼馴染の少年がモデルになる事をきっかけに彼を守るために男装してモデルをやるというお話です。背が高く、王子様にしか見えない少女と、背が低く、お姫様にしか見えない少年の恋に美形の青年が加わったちょっと変わった三角関係が面白いですね。

英語版は現在 Tokyopop より第8巻までリリースされています。しかしその Tokyopop は2011年5月をもって翻訳出版事業から撤退してしまったので、9巻以降のリリース予定は残念ながらいまのところありません。どこか別の出版社がライセンスを取得してくれれば良いのですが、そういう事は非常に珍しい事なのです。

どろろ Dororo

漫画の神様、手塚治虫によるどろろの英語版コミックです。英語版は全3巻。

どろろ Dororo 英語版コミック

どろろ 日本語オリジナル版

どろろ 英語版

知る人ぞ知る名作ですね。連載当時は設定が子供には難しすぎたのかあまり人気がでなかったようです。当時の子供たちが大人になるに従って人気が再燃した異色の作品です。

ちなみに当時は水木しげる氏による妖怪漫画ブームがおきており、手塚氏は水木氏への対抗意識からこの作品を描き始めたそうです。妖怪漫画として両者を比べてしまうとさすがに水木氏に軍配をあげざるを得ませんが、そういう対抗意識だけでこれだけの作品を生み出す手塚氏もさすがだと思います。ただし連載当時は上述の通り人気はいまひとつで、ほぼ打ち切りという形で物語が途中で終わってしまっています。設定上は敵となる妖怪が48体いるはずだったのですが、読者をあきさせないようにオリジナルの妖怪を48体も産み出すのはさすがの手塚氏にも難しかったのでしょうね。

なお手塚治虫漫画全集のあとがきには、「日本の子供には受けなかったが、海外のファンから “どろろがあなたの作品で一番好き” と言われて嬉しかった」という手塚氏のコメントが掲載されています。

優しいけれど意地悪で Naughty but Nice

花音に掲載された、こうじま奈月によるBL(ボーイズラブ)漫画、優しいけれど意地悪での英語版コミックです。英語版のタイトルの方がいやらしい印象なのは気のせいでしょうか。全1巻。

優しいけれど意地悪で Naughty but Nice 英語版コミック

優しいけれど意地悪で 日本語オリジナル版

同シリーズの続編の以下の作品の英語版もリリースされています。
強引だけど優しくて Spicy But Sweet 英語版コミック
優しいだけじゃ足りなくて Kinky but Kind 英語版コミック

優しいけれど意地悪で 英語版

担任教師の若狭を川に突き落としてしまった駆は、若狭を家につれて帰り介抱する。しかし目覚めた若狭は駆の事を覚えておらず「責任を取れ」と要求してきた。普段は優しいと評判の教師だった若狭は、駆と二人きりになると鬼畜キャラに豹変するのだった。…という表題の作品の他に短編が3つ収録されています。

短い作品が収録されていますので、英語で漫画を読むのが初めてだという方には最適かも知れません。1巻だとちょっと物足りないという方は上記の続編も併せて購入されるとよいでしょう。ボーイズラブを題材にした作品なのでさすがにプレゼントというわけにはいかないでしょうか…、BL仲間がいる方は友人にプレゼントすると喜ばれるかも知れませんね。英語版は Deux という出版社から発売されています。

星界の紋章 Crest of the Stars

森岡浩之によるSF小説、星界の紋章の英語版ライトノベルと、星界の紋章から星界の戦旗までの世界を漫画化した作品の英語版コミックです。黒地に紋章の図柄の表紙の方が小説版で全3巻、アニメタッチのイラストが描かれている方が漫画版でこちらも全3巻です。

星界の紋章 Crest of the Stars 英語版ライトノベル&コミック

星界の紋章 日本語オリジナル版

星界の紋章 英語版

壮大な世界観が特徴のスペースオペラですね。緻密に練られた国家観や種族の設定やアーヴ語など、どっぷりはまればかなりディープなところまではまれる作品です。逆に冷めた目で見てしまうとこういう作品の面白さは楽しめませんね。

さてそういう作品ですから英語で本を読むことに慣れていない方にはかなり難しい部類に入る作品だと思われます。独特な固有名詞や宇宙や物理学に関連した専門用語、さらにはこの作品独自のアーヴ語などがあり、英語版ライトノベルを読破するのは簡単ではありません。

ですから英語力に自信の無い方は無理をせず漫画版に挑戦されるか、他の作品の小説版を読んである程度自信をつけてから小説版にトライしてください。英語力に自信のある方でも、まずは日本語版を読まれてからの方がより作品の世界を理解できて楽しめるかと思います。

凛-RIN-!

Chara(キャラ)で連載されていた原作 神奈木智、作画 穂波ゆきねによるBL漫画、凛-RIN-!の英語版コミックです、全3巻。

凛-RIN-! 英語版コミック

凛-RIN-! 日本語オリジナル版

凛-RIN-! 英語版

表紙を見てもらえれば解ると思いますが弓道部のお話です。高校二年の弓道部員、桂は極度の上がり症。しかし兄の親友で幼馴染の草に抱きしめられると一瞬で緊張が治まるのだった。・・・そんな設定の作品ですね。袴萌えというか、透明感のある絵柄が良いというか、全体としてソフトな印象を受けます。

全3巻ということでBL漫画で英語学習にチャレンジしてみようという初心者の方にはちょうどよいボリュームなのではないでしょうか。弓道に関する用語を訳者さんがどのように英語訳をしているのか気にしながら読むと、さらに学習効果があがると思います。

英語版は Digital Manga Publishing より発売されています。Digital Manga Publishing はその後、801 Media というBL専門レーベルを立ち上げますが、これはその前の作品ですかね。

かりん Chibi Vampire

ドラゴンエイジで連載されていた影崎由那による漫画かりんと、甲斐透によるライトノベルかりん増血記の英語版コミック&ノベルです。漫画版(Graphic Novels)は全14巻、著者名に甲斐透(Tohru Kai)の名前があるライトノベル(Novel)が全11巻です。

かりん Chibi Vampire 英語版コミック&ノベル

かりん 日本語オリジナル版

かりん 英語版

吸血鬼の一族に生まれたのに何故か血が増える「増血鬼」として覚醒してしまった落ちこぼれ吸血鬼の果林は、増えすぎた血を他人に与えないと鼻血を出してしまう。そこへ転校生の雨水健太がやってきて、かりんの増血鬼としての体が反応する。…といった感じの作品です。吸血鬼というありがちな設定を逆手にとって増血鬼というのが面白いファンタジーラブコメですね。ささいな事ですぐ鼻血を出して恥ずかしがるドジっ子の果林がかわいいです。

漫画が原作でその後にライトノベルが発売されるというちょっと変わった作品です。ただライトノベルの方はまったくのオリジナルストーリーなので、両方読まれても楽しめるかと思います。英語版を読まれる場合は、英語にあまり自信の無い方は漫画版を、それなりに自信のある方はライトノベル版を購入されると良いでしょう。

なお英語版ですが北米の翻訳漫画出版社大手であった Tokyopop から発売されています。漫画版の方は全14巻すべてがリリースされていますが、小説版の方は Tokyopop が2011年5月をもって北米における翻訳出版事業から撤退してしまいましたので、残念ながら第8巻までしかリリースされていません。ですから他の出版社が新たにライセンスを取得しない限り、小説版については9巻以降が発売される可能性はほとんどありません。また今後在庫が希少となる可能性もありますので、この作品の英語版に興味のある方は早めに買っておかれた方が良いでしょう。