Bastard!! バスタード!!

少年ジャンプで連載されて今でもジャンプの別冊で連載中でもある萩原一至によるBastard!! 暗黒の破壊神の英語版コミックです。根強いファンの多い作品でもあります。

Bastard!! バスタード!! 英語版コミック

Bastard!! 日本語オリジナル版

Bastard!! 英語版

いったいいつになったならこの物語は完結するんですかね? どんどん話のスケールがインフレーションしていって、オチのつけどころを見失っているような気がします。もともとこの作者は少年ジャンプのような完全に商業化されたシステムの中で漫画を書けるような人ではなかったような気がします。今でもジャンプ系の雑誌で続きを書いているので、集英社そのものが商業一辺倒というわけでは無いのでしょうが、個人的に好きな作品なので色々と残念に思います。

バスタードといえば少年誌にしてはかなりエッチな描写が話題にもなりましたが、現在では青年誌にうつってより肉感的なエロスになっていますね。コメディタッチな描写も相変わらずあるのですが、いろいろと変わりすぎだと思います。もしこの作品の連載が終わったら、また別の作品を描いてくれるんですかね?見たいような、見たくないような…

聖闘士星矢 Knights Of The Zodiac

ジャンプで連載されて一世を風靡した大人気コミック、車田正美による聖闘士星矢(セイントせいや)の英語版コミックです。全28巻

聖闘士星矢 Knights Of The Zodiac 英語版コミック

聖闘士星矢 日本語オリジナル版

聖闘士星矢 英語版

英語タイトルの “Knights Of The Zodiac” ですが、これだとゴールドセイントが主役みたいな感じがしますね。まあ “Saint Seiya” だと宗教の聖人のお話みたいな感じもしますので色々考えた上でこのタイトルになったんでしょう。

さてジャンプの王道を行くこの作品ですが海外でも結構人気があって、フランス・スペイン・イタリア・ブラジル・メキシコ・アルゼンチンなどでアニメが現地の言葉で翻訳されて放映されたみたいです。しかしなぜかアメリカでの放映は2003年になるまで行われなかったようで、しかもたった32話分しか放映されてないみたいです。32話といえばフェニックス一輝とデスクィーン島で戦うところまでしかなく、物語の序盤でしかありません。その後別の会社が52話までDVD化して販売したみたいですが、やはり途中で製作中止になってしまったみたいです。良い作品であるだけに惜しいですね。

Strawberry Panic! ストロベリーパニック

百合系ライトノベルの名作、ストロベリーパニックです。公野櫻子による原作ライトノベルとたくみなむちによるコミカライズ版の両方が英訳されています。

Strawberry Panic! ストロベリーパニック 英語版ライトノベル&コミック

ストロベリー・パニック! 日本語オリジナル版

Strawberry Panic! 英語版

この作品の原作小説は全3巻で漫画版は全2巻なのですが、 “The Complete Novel Collection(英語版小説完全版)”、”The Complete Manga Collection(英語版漫画完全版)” というようにそれぞれまとまった形で出版されてますので、これらの完全版を買われたほうが解りやすく値段も安くすみます。

最近では海外のオタク達の間でも Yuri で百合と通じるようになってきました。もちろん皆が皆、百合が好きだというわけではないでしょうが、一つの嗜好として認知されてきているという事だと思います。

個人的な好みをいうと私は、マリみてに代表されるような百合色を前面に押し出した耽美系の百合作品よりは、けいおんみたいに日常描写の中に薄い百合っぽさがある作品の方が好みです。たぶんですが、BL好きの方達の中にもBL色の強い作品より、普通の少年漫画の中にかいまみえる友情の方が好きだという方もいらっしゃると思います。百合はエッセンスなんですよね。

だからといって百合を前面に出した作品が嫌いというわけではありません。それはそれ、これはこれです。一般作品で消化しきれない妄想と煩悩を、ストロベリーパニックは満たしてくれます。耽美最高!

Slayers スレイヤーズ

スレイヤーズ Revolutionが現在放映中ですが、その大人気シリーズスレイヤーズの原作小説の英語版です。英語リスニング力を強化したい方には、スレイヤーズの北米版アニメDVD&Blu-rayもあります。

Slayers スレイヤーズ 英語版ライトノベル

スレイヤーズ 日本語オリジナル版

スレイヤーズ 英語版

最近はスレイヤーズの様な王道っぽいファンタジー作品が減りましたね。作家の方々も色々と試行錯誤をしなければならないのでしょうが、なんとなく時代の変化を感じます。個人的にはビキニ鎧全盛の時代のファンタジーを久しぶりに読んでみたい様な気がします。

日本でも根強い人気があるスレイヤーズですが、海外にもコアなファンの人たちがいるみたいでそれなりに人気があります。日本でファンタジーが流行していた時期は海外でもファンタジーが人気だったんですよね。スレイヤーズはそんな中でも珍しいコメディ要素を含んだ作品として扱われていたようです。スレイヤーズのタイトルの元である英語の slay には本来の意味である “殺害する” という他に、スラングとして “笑いころげさせる” という意味もあるそうです。製作側もそれを承知しているらしく、シリアスパートとギャグパートの落差を意図的につけてる部分もあるようですね。

もののけ姫 Princess Mononoke

もののけ姫については説明の必要がないですね、宮崎駿監督の名作で日本屈指のアニメ映画です。これはそのフィルムコミックの英語版です。全5巻。またもののけ姫のDVDには日本語音声の他に英語音声も収録されています。

もののけ姫 Princess Mononoke 英語版コミック

もののけ姫 日本語オリジナル版

もののけ姫 英語版

この作品は宮崎監督による久しぶりの冒険活劇アニメという事で私も非常に大好きな作品です。またこれまでファンタジーといえば西洋風のものが定番だったのに、きちんと和風のテイストのファンタジーを描いていてさすがとしかいい様がありません。この作品を作るにあたって日本各地の伝承を相当調べたみたいですが、それらの型にはまる事なく独自の世界観を作りだしていますね。

さてそんな もののけ姫 ですが、海外の人たちはどんな感想を持ったんでしょうかね? ニンジャやサムライ以外の昔の日本を雰囲気だけでも知っていただけたのではないでしょうか? この作品を通じて日本の歴史に興味を持ってもらえれば嬉しいですね。ついでにいうと日本人としても戦国大名の興亡や、平安時代や江戸時代の文化の華ばかりではなく、農村や山地で暮らす人々の暮らしにも興味を持つ人が増えると良いと思います。現代でも東京に住むサラリーマンばかりが日本人ではありませんよね。大河ドラマや時代劇などでは歴史の華やかな部分しか学べません。

舞-HiME My-HiME

「サンライズ初の萌えアニメ」、なんてキャッチフレーズを知っている人がいるかどうかは知りませんが、舞-HiMEのコミックの英語版です。全5巻。

舞-HiME My-HiME 英語版コミック

舞-HiME 日本語オリジナル版

舞-HiME 英語版

萌えアニメだなんていってるワリには結構硬派な展開もあったりして、なかなかふんぎりがつかない感じがでてましたね。そのかわり続編の舞-乙HiMEではかなり割り切った感じで萌えアニメを作れていたと思います。どちらが良いかは好みが分かれる所でしょうが、個人的には中途半端はよくないと思います。

ただ終盤のストーリー展開はさすがにサンライズというか、話にぐいぐいと引っ張り込まれるようで、楽しめました。逆に舞-乙HiMEの方は、萌えをいかした日常パートは面白かったのですが、シリアスなストーリー展開になると不完全燃焼みたいな気持ちになりましたね。この辺を上手くバランス取るには、サンライズといえど萌えアニメを作るにはノウハウが足りなかったという事でしょうか。

テニスの王子様 The Prince of Tennis

テニプリこと許斐剛のテニスの王子様の英語版コミックです。全42巻。

テニスの王子様 The Prince of Tennis 英語版コミック

テニスの王子様 日本語オリジナル版

テニスの王子様

ジャンプのスポーツ漫画といえば、キャプテン翼に代表されるように人間には無茶な技を繰り出す事が多々ありますが、この作品のようにその事にひらきなおってしまった作品は他に無いような気がします。よい大人が真剣に悪ノリすると怖いという事がよく解る作品だと思います。

それでも全42巻という長期連載が可能になってしまうジャンプの度量の深さはさすがというか、ファン層のはじけっぷりが凄いというか、「結局こういうの好きなんだろ?」という悪ノリした大人たちの声が聞こえてきそうな作品でもあります。私も決して嫌いじゃありません、好きとは認めたくないですが。

英語版は北米の翻訳漫画出版大手の VIZ Media から42巻全てが発売されています。海外にもこういうのが好きな人が大勢いるということですね。

ベルセルク Berserk

ヤングアニメルで連載中の大人気コミック、三浦健太郎によるベルセルクの英語版コミックです。またベルセルク 黄金時代篇の北米版アニメブルーレイもあります(※国コード規制に注意)。

ベルセルク Berserk 英語版コミック

ベルセルク 日本語オリジナル版

ベルセルク 英語版

この作品って結構グロテスクだったり卑猥だったりする描写があるけど、海外ではレーティングとかされてないんですかね?もちろんそういう所を含めて人間の欲望や内面の葛藤を描いたものなので、そういう描写をカットしてしまっては駄目だと思うのですが、どうなんでしょう?

この作品の好きな部分は主人公であるガッツがベルセルク(狂戦士)となる理由をこれでもかと言うくらい丁寧に描いている点です。これまでの漫画や時代劇なんかじゃ、親や愛する人の仇なんて安易な設定で無理やり読者を納得させるものが多かったのですが、この作品は主人公の幼年期から青年になるまでしっかり描いている所が良いです。逆にその黄金時代の描写が良すぎて、その後が単調になっている様な気がしてしまう点は否めないですが、個人的にはこういう作品がもっと増えて欲しいと思います。

らんま1/2 Ranma 1/2

週刊少年サンデーで連載されていた、高橋留美子によるらんま1/2の英語版コミックです。なんとなく今とは違う昔の日本人の抱くアヤシげな中国感が懐かしくもあります。全38巻。またらんま1/2の北米版アニメブルーレイもあります(※国コード規制に注意)。

らんま1/2 Ranma 1/2 英語版コミック

らんま1/2 日本語オリジナル版

らんま1/2 英語版

高橋留美子氏の作品の人気は日本でも海外でも高い事は言うまでもありませんが、このらんま1/2の設定である「男が女に、女が男に」変身してしまうというのは海外の人たちでも驚いた事でしょうね。他にも色々とツッコミどころが満載のこの作品でも、やはりそこが一番の肝だと思います。

まあ性転換ものというのはある種の古典的なものだとは思いますが、普通はそれを隠したりする所に事件が生まれたりするのに、らんまではそれを隠していたのは最初の頃くらいで後半では学校のほとんどに知れ渡っています。正直そんなんで良いのかとツッコミをいれたくなりますが、そういういい加減な所がこの作品の魅力だと思います。高橋留美子氏自身は何を考えながら描いていたんですかね?天才の頭の中身は凡人にはうかがい知る事ができません。

さて英語版ですが、この作品も古くから長い間人気があるため、翻訳出版大手の VIZ Media から2つのバージョンが発売されています。表紙のデザインで言えば新しい方がオリジナル日本語版コミックのデザインをそのまま英語タイトルに置き換えたようなタイプで(ちなみに何故か第1巻だけペーパーバックの他にハードカバーも発売されています)、古い方が1色の地味なカバーの中心に小さくキャラクターの絵が書いてあるタイプです。解りにくければアマゾンの検索結果のページの左上にある並べ替え機能で、「出版年月が新しい順番」に並べ替えれば解りやすいでしょう。これら二つの違いは私には解りませんが、どうせなら新しい方を買われた方が良いと思います。

I”s アイズ

桂正和による恋愛漫画、I”s アイズの英語版コミックです。桂氏の描く独特の少女に魅せられた人は多いのではないでしょうか?全15巻。

I”s アイズ 英語版コミック

I”s アイズ 日本語オリジナル版

アイズ 英語版

この1巻の表紙の絵って、漫画のキャラクター的には伊織なんだろうけど、実際のモデルは安達祐実ですよね。

それにしても桂正和氏の絵は今見ても可愛らしいと思います。特にお尻とパンツを描かせたら今でも右に出る人はいないんじゃないでしょうか。よくまああそこまで精魂込めて女の子のお尻を描けるものだと、当時でも感心していましたが、今あらためてみても感心してしまいます。なんというか質感が全然他の人と違うのです。きっと桂正和氏はある種のフェティシズムをもってるんじゃないかと私は疑っています。ついでに言うと髪の生え際とかの描写も秀逸ですね。とにかく線の細いペンで丁寧に描いている印象があります。

英語版は北米の翻訳漫画出版大手の VIZ Media から全15巻すべてが発売されています。何度読んでも飽きない名作ですので、これを機に英語版を買い揃えられてはいかがでしょうか。