怪盗セイントテール Saint Tail

なかよしで連載されていた立川恵による、怪盗セイントテールの英語版コミックです、全7巻。

怪盗セイントテール Saint Tail 英語版コミック

怪盗セイントテール 日本語オリジナル版

怪盗セイントテール 英語版

マジシャンを父にもつ聖ポーリア学院の2年生の羽丘芽美は、夜になると怪盗セイントテールとなって犯罪被害にあった人たちのために見習いシスターで親友の深森聖良と協力して奪われた金品を取り返している。警察でも捕まえられないセイントテールを追うのは市長よりセントテール逮捕の特命をうけた天才少年の飛鳥大貴。芽美は最初のうちこそ生意気な大貴の態度に対して起こっていたが、次第にセイントテールを追う大貴の真摯な姿勢に心惹かれていく…といった感じのストーリーです。

怪盗とそれを追う探偵もしくは刑事という構図は、推理小説や漫画・アニメではもう定番といっても良いですが。そこに追う者と追われる者の恋愛を絡めてくるのが少女漫画ならではといったところでしょうか。

全7巻ということで英語で読むにはちょっと長いかも知れませんが、時間をかけてじっくり読めば不可能というほどでもありません。もともとそれほどセリフの多い作品ではありませんので、お子様の英語学習ように買い揃えてプレゼントするというのもありだと思います。

ANGELIC LAYER エンジェリックレイヤー

月刊少年エースで連載されていたCLAMPによる、ANGELIC LAYER(エンジェリックレイヤー)の英語版コミックです。アニメ化もされましたね。

ANGELIC LAYER エンジェリックレイヤー 英語版コミック

ANGELIC LAYER 日本語オリジナル版

ANGELIC LAYER 英語版

エンジェルと呼ばれる人形を操ってトーナメント形式の挌闘戦をするお話です。トーナメント形式の挌闘戦じたいは少年漫画にはありがちな設定といえますが、直接自分が戦わずに人形を操って戦うことによって、肉体的に挌闘にむかない少女や子供でも主要キャラを演じることができるところがミソですかね。もちろん CLAMP ならではのかわいらしいキャラクターたちが活躍します。

全5巻というボリュームは英語で漫画を読むことに慣れてない方は少々ツライかも知れません。しかし時間をかけて読めば不可能というほどでもないので、プレゼントとしてお子様にあげるにはちょうど良いような気もします。日本語版と一緒に買ってあげれば、ストーリーを楽しみながら英語を学ぶことができるでしょう。

英語版は北米の翻訳漫画出版大手 Tokyopop から全5巻にて発売されていましたが、その Tokyopop が2011年5月をもって北米における翻訳出版事業から撤退してしまい、ずっと英語版の在庫が少ない状態が続いていました。しかし 2012年10月 に Dark Horse Comics から新たにオムニバス版が発売されましたので、これからこの作品の英語版を買われる方はこちらを買った方が良いでしょう。オムニバス版は全2巻の予定です。

CROWN クラウン

プリンセスGOLDで連載されていた、原作 和田慎二、作画 氷栗優によるCROWN(クラウン)の英語版コミックです、全6巻。

CROWN クラウン 英語版コミック

CROWN 日本語オリジナル版

CROWN 英語版

両親を事故で亡くした女子高生の四ノ宮まひろは遺産目当てで乗り込んできた叔父夫婦に虐げられる生活を送っていた。そこへ謎の外国人二人組がやってきて叔父夫婦を追い出してくれるのだが、そのうちの一人は実はまひろの生き別れの兄で、まひろと兄のレンは幼くして国を追われたレガリアという国の王子と王女であり、傭兵として腕を磨いたレンが王位継承権をめぐってまひろの命を狙う刺客達から守るためにやってきたのだった。…という感じのお話です。

ハーレクインロマンスを若い人むけにアレンジしたような現代風シンデレラストーリーですね。この手のお話が好きな人にとっては全6巻なんてあっというまに読めてしまうのではないでしょうか。レンやジェイクやコンドルたちが英語でセリフを話しているのを読むと、日本語とはまた違った趣があってよいですよ。

英語版は北米の翻訳漫画出版社 Go Comi から発売されています。

バトル・ロワイアル Battle Royale

同名の映画が大ヒットしましたね、高見広春によるバトル・ロワイアルの原作小説とそのコミックの英語版です。著者名に作画担当の田口雅之(Masayuki Taguchi)の名前がある方がコミックで、全15巻です。

バトル・ロワイアル Battle Royale 英語版ライトノベル&コミック

バトル・ロワイアル 日本語オリジナル版

バトル・ロワイアル 英語版

上述した監督:深作欣二、主演:藤原竜也による同作映画を見たという方は多いのではないでしょうか。中学生たちが孤島で殺し合うという衝撃的な設定により、国会で問題だとして取り上げられたこともあったそうです。その一方で同作は日本アカデミー賞の最優秀編集賞、優秀作品賞、優秀監督賞、優秀脚本賞、優秀主演男優賞、優秀音楽賞、優秀録音賞を始めとしてさまざまな映画賞を獲得した名作でもあります。

さてそのバトル・ロワイアルの原作小説および漫画の英語版ですが、海外での反応もおおむね日本と似たような感じでした。作品の残虐性を不快だと思う人がいる一方で、多くの人々から高い評価を得ています。そのおかげなのかどうかは解りませんが、小説も漫画も複数の出版社から複数のバージョンが発売されており、購入の際には注意が必要です。できれば原作小説の英語版の読破に挑戦したいものですね。

ヴァンパイア騎士 Vampire Knight

LaLaにて連載中の、樋野まつりによるヴァンパイア騎士(ヴァンパイアナイト)の英語版コミックです。

ヴァンパイア騎士 Vampire Knight 英語版コミック

ヴァンパイア騎士 日本語オリジナル版

ヴァンパイア騎士 英語版

全寮制の私立学校・黒主学園には一般人の通う普通科と、エリートで美形の吸血鬼たちが通う夜間部が存在する。主人公の黒主優姫と同級生の零はナイトクラスの生徒が全員ヴァンパイアだという秘密を守る学園守護係。優姫は吸血鬼で夜間部のクラス長を務める玖蘭枢に命の恩人として憧れているが、零は吸血鬼ハンターの家系に生まれて吸血鬼を憎悪している。一般人と吸血鬼の通う学園で優姫と零と枢の関係はどうなっていくのか…という感じのお話ですね。

さて英語版ですが、北米の翻訳漫画出版社大手の VIZ Media より全19巻が発売済みの他、まとめ買い・プレゼントに最適なBOX SETもあります。2回に渡ってアニメ化もされて大人気のヴァンパイア騎士、その英語版コミックで英語学習をされてはいかがでしょうか。お子様のプレゼントにもぴったりですよ。

Vampire Knight Box Set 1: Volumes 1-10
Vampire Knight Box Set 2: Volumes 11-19 with Premium

あと藤咲あゆなによる小説、ヴァンパイア騎士 煌銀(フレイル)の夢も英語版が発売されていますね。英語力に自信のある方はこちらの英語版ライトノベルに挑戦されてみてはいかがでしょうか。

爆転シュート ベイブレード Beyblade

コロコロコミックで連載されていた青木たかおによる、爆転シュート ベイブレードの英語版コミックです。アニメの影響もあって子供たちにベイブレードが大人気になりましたね、全14巻。

爆転シュート ベイブレード Beyblade 英語版コミック

ベイブレード 日本語オリジナル版

爆転シュート ベイブレード 英語版

ベイブレードというのはタカラトミーから発売されているベーゴマを改良したおもちゃの名称です。コロコロコミックにてそのベイブレードをモチーフにした漫画が連載され、それがアニメ化されるに至って日本全国の小学生の間で大人気となり、一時期は社会現象とまでいわれていました。その後、連載終了やアニメ放送の終了にともない人気は次第に下火となり、小学生たちの興味は別の商品に移ることになりましたが、近年「メタルファイト ベイブレード」という新シリーズの漫画やアニメが展開され、人気が再燃したみたいです。

今回紹介する「爆転シュート ベイブレード」が連載されていたのが1999年~2004年ですから、当時小学生だった子供たちは今ちょうど中学生~高校生くらいでしょうか。まだこの作品を懐かしんで読むには早いような気もしますが、ものすごく好きだったというお子様に英語版をプレゼントしてあげるというのも良いかも知れません。内容的に難しいセリフが少ないので英語を学びはじめたばかりという方には比較的やさしい部類に入ると思います。

是 -ZE-

志水ゆきによるBL(ボーイズラブ)漫画、是 -ZE-(ぜ)の英語版コミックです。

是 -ZE- 英語版コミック

是 -ZE- 日本語オリジナル版

是 -ZE- 英語版

BLや801というちょっと前まであまり知られていなかった言葉がいわゆるオタクの世界では一般的に通じるようになってきた昨今ですが、それでもBL作品の漫画が英語に翻訳されて海外で出版されていると知ったときはさすがにおどろきました。しかもこの作品の英語版は、第1巻と第2巻は Digital Manga Publishing という出版社からリリースされているのですが、第3巻以降は 801 Media という名前の「BL専門の」出版社からリリースされています。

実際には Digital Manga Publishing と同じ Digital Manga Inc. 傘下の出版社なので独立した会社とはいえないのですが、それでもBLを専門に扱う出版社であることには違いはありません。調べてみるとちゃんとWEBサイトもあり、思ったよりも多くのBL作品の英語版を出版しているみたいです。

つまりそれだけBLを愛する方は海外にも大勢いらっしゃるという事だと思います。大好きなBL作品で英語を学び、海外のフォーラムなどでむこうの腐女子の方々と日本の腐女子の方々が熱く語らう日もそう遠くないかも知れません。きっと海外の方たちも日本や日本語に興味があるでしょうから、お互いに言葉や文化を教えあうような関係ができれば素敵ですね。

デビル・メイ・クライ Devil May Cry

カプコンの名作アクションゲーム、デビル・メイ・クライの小説と漫画の英語版です。英語リスニング力を強化したい方には、デビルメイクライの北米版アニメブルーレイもあります。

デビル・メイ・クライ Devil May Cry 英語版ライトノベル&コミック

デビル・メイ・クライ 日本語オリジナル版

デビル・メイ・クライ 英語版

著者名に後池田信也(Shinya Goikeda)とあるのが小説で全2巻、茶屋町勝呂(Suguro Chayamachi )とある方が漫画で全2巻です。それぞれゲーム本編の外伝的なカプコン公式オリジナルストーリーとなっていますので、ゲームを既にプレイした事のある方でも楽しめるかと思います。

デビル・メイ・クライのゲームでは登場人物たちが英語を話すという演出もされてましたので、世界観的には英語で読んだ方が雰囲気を楽しめるでしょう。スラングをまじえたセリフ使いもクールな感じで、小説版は英語で本を読むことに慣れている方には最適な作品だといえます。しかしその分ちょっと上級者むけなので、英語力にあまり自信がないという方は漫画版の方を購入されると良いでしょう。

光とともに… With the Light

フォアミセスで連載されていた、戸部けいこによる光とともに…の英語版コミックです。全15巻。

光とともに… With the Light 英語版コミック

光とともに… 日本語オリジナル版

光とともに… 英語版

作品の正式なタイトルは “光とともに…-自閉症児を抱えて- / With the Light: Raising an Autistic Child” ですね。タイトルどおり自閉症の子供を育てる家庭の生活を綿密な取材をもとに描いています。全15巻ではありますが、作者である戸部けいこさんが連載途中でお亡くなりになったので残念ながら話は完結していません。日本テレビにて篠原涼子の主演でテレビドラマ化もされましたね。

ストーリーのメインが子育てと家庭ですから、主な読者層は主婦の方々です。しかしこの手の問題には周囲や家族の理解こそが一番重要であるということを考えさせられる作品でありますから、できれば学生さんをはじめ若いうちにこういう作品に触れておくべきじゃないかと思います。

ただでさえ色々と考えさせられる作品ですから、英語版をあえて英語学習に使う必然性はあまりないと思います。英語学習には別の娯楽性の高い作品を使って、こちらは日本語版を普通に読まれた方が良いでしょう。

HELLSING ヘルシング

ヤングキングアワーズで連載されていた、平野耕太によるHELLSING(ヘルシング)の英語版コミックです、全10巻。また英語リスニング力を強化したい方には、HELLSING ヘルシングの北米版アニメブルーレイもあります。

HELLSING ヘルシング 英語版コミック

HELLSING 日本語オリジナル版

HELLSING 英語版

大英帝国の王立国教騎士団・通称「ヘルシング機関」に所属するヘルシング家当主インテグラとアーカード、セラスの二人の吸血鬼を主軸に展開する吸血鬼と吸血鬼ハンターとの戦いを描いた物語です。題名のHELLSINGとはブラム・ストーカーの小説「吸血鬼ドラキュラ」に登場する吸血鬼ハンターの代名詞的キャラクター、ヴァン・ヘルシング教授(Van Helsing)の名前に由来してますが、HELLSING内のヘンルシング家は大英帝国に忠誠を誓うイギリス人であるのに対し、ヴァン・ヘルシング教授はオランダ人ですね。

さてこの作品は舞台がイギリス、しかも骨太なホラーバトル。プロテスタントとカソリックの対立や、敵役としてナチスが登場するなどご当地のイギリスや北米で受けそうな要素が盛りだくさんです。そして当然のごとくそれらの地域で高い評価を受け、少年ジャンプのビッグタイトルと同じくらいの人気を得ました。

全10巻、ちょっと長いですが舞台がイギリスの作品であるだけに英語で読むとまた格別な雰囲気を味わえます。少々時間がかかっても、ゆっくりと読めば不可能ということもありません。全巻読破したころには相当の英語力がついていることでしょう。