週刊少年キングで連載されていた、手塚治虫によるアポロの歌の英語版コミックです。全2巻。
次々と男を変える奔放な母親から愛されずに、それどころか疎まれて育った近石昭吾は、愛というものを憎悪する大人に成長した。昭吾は動物のオスとメスのツガイを見ては憎悪にかきたてられて殺してしまい、ついには警察に捕まり精神病院へと送られる事となる。医師による治療の過程で夢をみた昭吾は、夢の中の女神から「女性を愛するが、結ばれる前に自分か相手が死んでしまう」という運命を永遠に体験し続けるという罰を受けねばならないと告げられる。こうして昭吾の無限の地獄は夢の中に始まるのだった…という感じの作品です。
英語版は他にも多くの手塚作品の英訳を手がけている Vertical より、500ページ超を1冊にまとめた全1巻と、およそ250ページづつの2冊にまとめた全2巻という2つのバージョンが発売されています。全1巻の方は現在在庫が希少で手に入りにくいみたいなので、新品を買うなら全2巻の方を買った方が良いでしょう。