今回紹介するのは日本の漫画の英語版ではなくて昔懐かしい名作ゲーム、スパイvsスパイの元ネタとなったアメリカのコミックです。
なおこの作品にはセリフがありませんので、スパイvsスパイの英語版を読んだとしても大して英語学習のたすけにはなりません。ただ日本の漫画にはない独特の世界観や表現が、新鮮に感じられますのでぜひとも一度読んでもらいたい作品です。
なおアメリカのMAD MAGAZINEという雑誌で1961年に連載がはじまったこの作品ですが、作者の Antonio Prohias 氏は亡命キューバ人であり、スパイvsスパイにはキューバのカストロ議長やそれを追う CIA などに対する風刺として、まさに現実のスパイ合戦に対する批判が込められています。全体としてトム&ジェリーのようなドタバタのサイレントコメディにブラックユーモアの味をつけたした感じではありますが、そういう作者の背景を知ってから読むとブラックさがさらに増して楽しめます。