こみっくパーティー Comic Party

Leafから発売されている恋愛アドベンチャーゲーム、こみっくパーティーのオフィシャルストーリーコミックの英語版です。全5巻。

こみっくパーティー Comic Party 英語版コミック

こみっくパーティー 日本語オリジナル版

こみっくパーティー 英語版

こみっくパーティーと呼ばれる架空の同人誌即売会を舞台に同人活動を行う主人公・千堂和樹を中心とした少女たちとの恋愛を描いた作品です。

コミックマーケットを初めとする日本の同人市場はすでに円熟期に入っているような印象ですが、海外における同人市場はまだまだ黎明期といえると思います。それだけに日本にはないアイデアや作品が生まれる土壌もあるわけで、いずれ海外から発信された同人文化と互いに切磋琢磨しながら良い作品を生み出せるようになれば良いなあと漠然と思っています。

さてそんな海外の同人作家さんたちが読んだりしたでしょうか、この作品の英語版は全5巻ということで気軽に読むにはちょうど良いボリュームだと思います。それほど難しいセリフもないですし、同人関係の用語を英語でどうやって表現するのか学べて一石二鳥だと思います。

絶対彼氏。 Absolute Boyfriend

フジテレビのドラマにもなった渡瀬悠宇の人気少女漫画、絶対彼氏。の英語版コミックです。全6巻。

絶対彼氏。 Absolute Boyfriend 英語版コミック

絶対彼氏。 日本語オリジナル版

絶対彼氏。 英語版

失恋を繰り返しては落ち込んでいた井沢リイコは偶然であったセールスマンに欲しいものを聞かれて思わず「彼氏」と答えてしまった。セールスマンに教えられてあるWEBサイトにアクセスするとそこで売られていたのは、なんと理想の恋人のフィギュアだった。軽い気持ちで注文したリイコだったが、届いた箱からはとてもフィギュアとは思えない裸の美少年がでてきたのだった…という感じのラブコメ作品です。

設定だけを読んでいるとなんとなく藤子不二雄氏のSF漫画っぽいイメージで、それだとだいたい展開やオチも読めてしまうのですが、中盤から後半にかけて少女漫画ならではの展開をするようになります。

全6巻ということでボリュームもちょうど良いですし、英語初心者の方の英語学習用に最適ですね。6巻揃えてプレゼントとしても最適だと思います。

20世紀少年 20th Century Boys

ビッグコミックスピリッツで連載されていた、浦沢直樹による20世紀少年の英語版コミックです。全22巻。

20世紀少年 20th Century Boys 英語版コミック

20世紀少年 日本語オリジナル版

20世紀少年 英語版

この作品は唐沢寿明の主演で映画化もされて、普段あまり漫画を読まない層の人たちの間でも話題となりました。もともと浦沢直樹氏の漫画は世間一般の人達が持つ「子供が読むもの」という漫画のイメージとは違って大人こそが読むべき内容の作品が多いですが、こうして映画化されて多くの人たちに受け入れられる所をみると一つの表現手段としての漫画が既に確立している事をあらためて認識させられます。

もちろん20世紀少年に描かれる昔の日本を知らない世代の人たちや海外の人たちの間でもこの作品は人気となりました。描かれた世界の事はよく知らなくても、その底辺に流れるテーマは時代や地域を越えたものがあるからでしょうね。なおこの作品は国内での数々の漫画賞の他に、2003年にはヨーロッパ最大の漫画賞と言われるアングレーム国際漫画祭の最優秀長編賞を受賞をしています。

ひぐらしのなく頃に Higurashi When They Cry

同人ゲームからのブレイクでコンシューマ化・アニメ化・コミック化・映画化までも果たしてブームとなった話題作ひぐらしのなく頃にのコミック英語版です。また うみねこのなく頃に の漫画の英語版もあります。

ひぐらしのなく頃に Higurashi When They Cry 英語版コミック

ひぐらしのなく頃に 日本語コミックス&ノベル

ひぐらしのなく頃に 英語版

この作品は大きな話題となりましたので、ここで説明するまでも無いでしょう。ただこの作品は「~編」という形に分かれていますので、英語版の出版元である Yen Press による英訳タイトルを下部にまとめてあります。未発売の編の英訳タイトルについては未定ですので今のところどのようなタイトルになるのか解りませんが、英訳タイトルが解らなくともだいたい日本語オリジナル版の表紙と比べて判断できるかと思います。

その未発売の編の英語版ですが、Yen Press の公式ページではだいたい3ヶ月に一巻づつのリリースが予定されているようなので、解の英語版が全てリリースされるまではあと数年かかるかと思われます。これに宵越し編の様な外伝作品の英語版まで加わったら発売がさらに遅れてどうなることやら検討もつきません。それでも発売されているというのはそれだけこの作品の人気が持続しているという証明だと思いたいですが、できればもうちょっと速いペースでリリースしてくれるとありがたいですね。

ひぐらしのなく頃に

  • 鬼隠し編 / Abducted by Demons Arc 全2巻
  • 綿流し編 / Cotton Drifting Arc 全2巻
  • 祟殺し編 / Curse Killing Arc 全2巻
  • 暇潰し編 / Time Killing Arc 全2巻

ひぐらしのなく頃に解

  • 目明し編 / Eye Opening Arc 全4巻
  • 罪滅し編 / Atonement Arc 全4巻
  • 皆殺し編 / Massacre Arc 全6巻(予定)
  • 祭囃し編 / Festival Accompanying Arc 全8巻(予定)

ひぐらしのなく頃に 外伝

  • 宵越し編 / Beyond Midnight Arc 全2巻
  • 鬼曝し編 / Demon Exposing Arc 全1巻

さよなら絶望先生 Sayonara, Zetsubou-Sensei

週刊少年マガジンで連載中の、久米田康治によるさよなら絶望先生の英語版コミックです。独特のシュールギャグが英語ではどんな表現になるのか興味が尽きません。

さよなら絶望先生 Sayonara, Zetsubou-Sensei 英語版コミック

さよなら絶望先生 日本語オリジナル版

さよなら絶望先生 英語版

この作品は国内では第一期、第二期、第三期と三度もアニメ化されて人気となりましたが、海外での評価はどうだったんでしょうかね?ご存知の通りこの作品では時事ネタやパロディネタが多く、それらの素養が無いと笑えないギャグが結構あります。翻訳版では一応それらについての注釈が入れられている様ですが、そういうのが素直に面白いかといえばまた違うかと思います。逆にいえば知的好奇心から来る面白さみたいなものはあるでしょうが、それだけに本当に日本の文化や漫画が大好きだという人にしか受け入れられない可能性もあるかと思います。

もし「さよなら絶望先生が大好きだ」という海外の人に出会ったら、その人は普通の日本のオタクよりもコアなオタクである可能性があります。

遊戯王 Yu-Gi-Oh!

週刊少年ジャンプで連載され、子供たちに大人気となった高橋和希による遊☆戯☆王の英語版コミックです。当時はまっていた世代のお子さんの英語教育に最適だと思います。全38巻。

遊☆戯☆王 Yu-Gi-Oh! 英語版コミック

遊☆戯☆王 日本語オリジナル版

遊戯王 英語版

この作品は派生作品が多いですね。派生漫画では
遊☆戯☆王R(漫画:伊藤彰 / Akira Ito) 全5巻」、
遊☆戯☆王GX(漫画:影山なおゆき / Naoyuki Kageyama) 連載中」
の二作品が英訳されています。また海外オリジナルっぽい作品も何冊が出版されているようですね。ちょっと多くてさすがに確認しきれませんが、それだけ海外でも人気となったという事でしょう。

私自身はあまりカードゲームをやらないのですが、なんでもトレーディングカードゲーム自体はマジック:ザ・ギャザリングというアメリカのゲームが最初らしいですね。それに日本的な改良とキャラクター付けがなされて生まれたのが遊戯王で、それがまたアメリカで大人気となるというのは、なんとも日本らしいという感じがします。

遊戯王の英語版で英語を学んで、いつか海外の遊戯王ファンとデュエルをするなんて日が来れば素敵ですね。

最遊記 Saiyuki

月刊Gファンタジーで連載されていた、峰倉かずやによる最遊記の英語版コミックです。全9巻。コミックZERO-SUMで連載されていた最遊記RELOADの英語版コミックもあってこちらは全10巻です。また幻想魔伝 最遊記の北米版アニメDVDもあります(※リージョンコードに注意)。

最遊記 Saiyuki 英語版コミック

最遊記 日本語オリジナル版

最遊記 英語版

この作品の元ネタになっているのはご存知中国古典の「西遊記」ですが、考えてみればテレビドラマやアニメによる二次創作は見たり読んだりした事ありますが、原典となる書物を読んだ事がありません。おそらくは多くの日本人が同じだと思うのですが、概要だけ知っていてもちゃんとストーリーを知らない物語って結構ありますよね。アラビアンナイトなんかも同様だと思います。

この作品の場合はタイトルが「最遊記」となっているように、どちらかというと独自の世界観に西遊記の設定をちょっと拝借したという程度の関係になっていますが、そうなってくると逆にオリジナルの西遊記との共通点を確認したくなるのが人情というものではないでしょうか。

しゅごキャラ! Shugo Chara!

なかよし及びなよよしラブリーにて連載されていた、PEACH-PITによるしゅごキャラ!の英語版コミックです。お子さんの英語教育にちょうど良いかもしれません。全12巻。

しゅごキャラ! Shugo Chara! 英語版コミック

しゅごキャラ! 日本語オリジナル版

しゅごキャラ! 英語版

2008年の第32回講談社漫画賞児童部門の受賞など、日本におけるこの作品の人気は言うまでもないですが、海外での評価も結構高いです。海外で人気というとどうしてもジャンプ系を中心とする少年漫画がまず頭に浮かびますが、ここの所少女漫画の人気もじわじわと上がってきているような気がします。ただ最近の作品は内容から少年漫画か少女漫画か区別がつけにくいものも多く、海外ではさらにこの辺の区別が曖昧です。とくに日本のように掲載されている漫画雑誌のターゲット層で区別する事ができないため、日本で少年漫画や青年漫画だと思われているものが海外では少女漫画として受け入れられたりしている事もあります。特にラブコメディが少女漫画だと思われる事が多いですね。これは少女漫画=恋愛というちょっと古めの固定観念から生まれた誤解です。

この作品のように変身ヒロインが活躍する漫画も少女漫画だと判断されがちです。もちろんこの作品は少女を主なターゲットにしている少女漫画で間違いではありませんが、最近は変身ヒロインが登場するからと言って少女漫画とは限りませんね。

焼きたて!!ジャぱん Yakitate!! Japan

週刊少年サンデーで連載されていた、橋口たかしによる料理・グルメ漫画、焼きたて!!ジャぱんの英語版コミックです。全26巻。また焼きたて!!ジャぱんの北米版アニメDVDもあります(※リージョンコードに注意)。

焼きたて!!ジャぱん Yakitate!! Japan 英語版コミック

焼きたて!!ジャぱん 日本語オリジナル版

焼きたて!!ジャぱん 英語版

日本のグルメ漫画には大きく分けて 美味しんぼ のような正統派と、ミスター味っ子のようなギャグ派に分けられると思うのですが、この作品は後者ですね。しかも味っ子にくらべてギャグ要素がかなりパワーアップしています。

正統派の部類に入る漫画は料理に関するまともなうんちくも多く大人向けな感じがしますが、ギャグ派の部類に入る漫画のうんちくは無理やりなこじつけが多く、むしろ場当たり的なノリで押し切る感じがしますね。しかしだからこそ料理を題材にしたギャグというのは面白いのだと思います。料理や食材で遊ぶというのは日本人にとってはやってはいけないタブーですから、あえてそこをギャグとする事で笑いを呼ぶのです。下ネタなんかも同じですね、こういうギャグは子供にうけます。ただし食材を無駄にするようなギャグはやりすぎですから、料理を食べた後のリアクションで笑いを取る事になります。

この手の作品が海外で人気がでたという話は聞きませんね。もしかしたら食に対する文化の差で面白かったり、面白くなかったりするのでしょうか。

ああっ女神さまっ Oh My Goddess

月刊アフタヌーンで連載中の、藤島康介によるああっ女神さまっの英語版コミックです。

ああっ女神さまっ Oh My Goddess 英語版コミック

ああっ女神さまっ 日本語オリジナル版

ああっ女神さまっ 英語版

この作品も連載がずいぶん長く続いていますね、今ではもはや漫画の定番となった普通の男の子の家に不思議な能力をもった美少女が突然住み着く系の作品では結構古い部類に入るんじゃないかと思います。この系統の作品の古典的代表作はうる星やつらだと思いますが、ラムとベルダンディー、あたると螢一の性格の違いがそれぞれの世界観の違いを生み出していますね。その後の同系統の作品は主要キャラクターの性格の設定によって、これら二つの作品それぞれの系統に再分類されるような気がします。おおまかに言ってアクの強いキャラクターによるギャグコメディと、温和なキャラクターによるラブコメディですね。

現在ではもはや王道の設定といっていいほどなので影響の見られる作品は数え切れないですが、中でも連載が続いているこの作品の影響力は大きいのではないでしょうか。

また日本語と英語の両方のセリフが書かれているバイリンガル版 ああっ女神さまっもあります。バイリンガル版は全5巻です。