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Are you Alice?

CDレーベルIMから発売された同名のドラマCDを中心にゲームなどにもメディアミックス展開している、Are you Alice?の英語版コミックです。原案:二宮愛、作画:片桐いくみ、月刊ZERO-SUMにて連載中。

Are you Alice? 英語版コミック

Are you Alice? 日本語オリジナル版

Are you Alice? 英語版

夢を捨て、「不思議の国」に迷い込んだ少年は、「白ウサギを殺す為のゲーム」に最も必要な「アリス」の名を持っていた。全てはゲームのルールとハートの女王の命令に縛られ、常識の一切通用しないイカレた物語の中で、アリスはただ、冷たく光る銃を手にとることを決める――… 。(公式HPより)

英語版は北米の翻訳漫画出版大手の Yen Press より、第1巻が2013年5月28日に、第2巻が2013年9月24日に、第3巻が2013年12月17日にそれぞれ発売予定となっています。おそらくその後も続きが発売されると思いますので、これを機に Are you Alice? の英語版を買い集められてはいかがでしょうか。お子様へのちょっとしたプレゼントにも良いかも知れませんね。

クリムゾン・エンパイア Crimson Empire

QuinRose製作によるパソコン用乙女ゲーム、クリムゾン・エンパイア ~Circumstance to serve a noble~ の世界を、双葉はづきの作画によって漫画化した作品の英語版コミックです。ゼロサムWARDにて連載中。

クリムゾン・エンパイア Crimson Empire 英語版コミック

クリムゾン・エンパイア 日本語オリジナル版

クリムゾンエンパイア 英語版

舞台は中世ヨーロッパをモチーフにしたファンタジーの世界。王国の第二王子、エドワルド=ウィンフリーのメイド長兼護衛頭を務めるシエラ=ロザンを主人公に、彼女と彼女の主人を中心に華やかな宮廷の貴族達やその従者、果ては悪魔や魔法使いといった人々が織りなすドラマが幕を開ける…といった感じの作品です。

英語版は北米の翻訳漫画出版社の Seven Seas から、第1巻が2013年4月2日に、第2巻が2013年8月6日に発売される予定となっています。おそらくその後も同じようなペースで続巻が発売されると思いますので、これを機にこの作品の英語を買い揃えて英語学習に役立てられてはいかがでしょうか。

バンパイアドール・ギルナザン Vampire Doll

コミックZERO-SUMにて連載を開始し、その後コミックZERO-SUM増刊WARDにて連載されていた、雁えりかによるバンパイアドール・ギルナザンの英語版コミックです。全6巻。

バンパイアドール・ギルナザン Vampire Doll 英語版コミック

バンパイアドール・ギルナザン 日本語オリジナル版

バンパイアドール・ギルナザン 英語版

英語版のフルタイトルは “Vampire Doll Guilt-na-Zan” ですね。かつて欧州で「吸血貴公子」の名を馳せた吸血鬼・ギルナザン。しかしエクソシスト・夜帳響詠斉によって十字架に魂を封じられてしまう。その100年後、響詠斉の子孫にしてその再来とも言われるエクソシストの夜帳響司があらわれ、可憐な美少女蝋人形を依代として復活させられてしまう。かくして吸血鬼・ギルナザンは夜帳家のメイドとして働きながら数々の事件に遭遇するのであった…という感じの作品です。

英語版は北米の翻訳漫画出版大手であった Tokyopop から全6巻すべてが発売されています。しかしその出版社の Tokyopop が2011年5月をもって北米における翻訳出版事業から撤退してしまいました。なので今後この作品の英語版の在庫は希少となる可能性がありますので、興味のある方は早めに買っておかれた方が良いでしょう。

疾風可憐迅雷狐娘! Foxy Lady

コミックZERO-SUMで連載されていた、橘あゆんによる疾風可憐迅雷狐娘!(しっぷうかれんじんらいこむすめ)の英語版コミックです。全5巻。

疾風可憐迅雷狐娘! Foxy Lady 英語版コミック

疾風可憐迅雷狐娘! 日本語オリジナル版

疾風可憐迅雷狐娘! 英語版

タイトルの狐娘は「こむすめ」と読みます。日本語のオリジナルタイトルもどうかと思いますが、英訳タイトルの “Foxy Lady (セクシーで妖艶な女性の意)” もかなりやっつけ感がありますね。「狐っぽい女性」って単語そのままの意味で使うのは、なんだか昔一時期流行った直訳ロックの王様を思い出してしまいました(古い)。悩みになやんだ末に一周して単純な訳に落ち着いたという感じでしょうか。

内容としては妖狐と人間のハーフの少女の黄鐘が、人間になるという望みを叶えるために、自分を祀る神社の跡継ぎである三笠仁の元にやってくるというファンタジーラブコメです。表紙には可愛らしい狐少女の絵が描かれていますが、掲載誌が ZERO-SUM ということもあって、美少年もそれなりに登場します。

さて英語版ですが、残念ながら第3巻までリリースしたところで出版元の Tokyopop が2011年5月をもって翻訳出版事業から撤退してしまいました。4巻と5巻をどこか別の会社が引き継いで発売してくれれば良いのですが、今のところその可能性はあまり高くはありません。

ハートの国のアリス Alice in the Country of Hearts

QuinRose製作によるパソコン用乙女ゲーム、ハートの国のアリス ~Wonderful Wonder World~の世界を、ほしの総明の作画によって漫画化した作品の英語版コミックです。月刊コミックブレイドアヴァルスにて連載、全6巻。

その他、クローバーの国のアリスジョーカーの国のアリスのコミックの英語版も続々発売されていますのでこちらも併せてどうぞ。

ハートの国のアリス Alice in the Country of Hearts 英語版コミック

クローバーの国のアリス Alice in the Country of Clover 英語版コミック

ジョーカーの国のアリス Alice in the Country of Joker 英語版コミック

ハートの国のアリス 日本語オリジナル版

ハートの国のアリス 英語版

ストーリーはタイトルからだいたい想像できるかと思いますが、ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」をモチーフにした異世界ファンタジー作品です。原作と大きく違うのはアリス以外の主要キャラが美青年や美少年となっていて、世界観も見た目はメルヘンなのにマフィアがでてきて争いごとが絶えなかったりする所ですかね。主人公もアリスの名にふさわしく美少女なので、乙女気分を味わうには最高の作品ではないでしょうか。女のお子さんの英語学習用としてもちょうど良いかと思います。

この作品はゲームを原作としたメディアミックス作品で、日本国内では漫画もたくさん発売されていますが、英語版の出版社であった Tokyopop が翻訳出版事業から撤退してしまったために、ほしの総明氏の作画による漫画の全6巻のうち第5巻までしか英語版は発売されないというファンにはとても残念な状況がずっと続いていました。しかし最近になって北米の翻訳漫画出版大手の Yen Press や Seven Seas が新たにライセンスを取得して英語版の出版を再開してくれた上に、クローバーの国のアリスやジョーカーの国のアリスといった関連作品の英語版も発売が予定されています。アマゾンのコメント欄には北米読者の喜びのコメントが何件か書き込まれていて、アリスの人気は北米でも本物なんだと思わず感心してしまいました。

破天荒遊戯 Dazzle

コミックZERO-SUMで連載中の遠藤海成による、破天荒遊戯(はてんこうゆうぎ)の英語版コミックです。

破天荒遊戯 Dazzle 英語版コミック

破天荒遊戯 日本語オリジナル版

破天荒遊戯 英語版

天真爛漫な性格で魔法や肉弾戦が得意な少女ラゼルは突然義父から家を追い出されて旅にでることになる。旅の途中でアルゼイドという父親の仇を探して旅する青年に出会ったラゼルは「アンタの人生、アタシが面白おかしく演出してやるわ!」と宣言する。こうしてラゼルとアルゼイドの二人の破天荒な旅が始まるのであった…という感じのお話です。

天真爛漫な性格の魔法使いの少女に青年の二人旅。なんとなくスレイヤーズを思い出してしまう設定ですが似てるとも言えませんね。

英語タイトルの Dazzle は目がくらむほどのまぶしい光というような意味がありますが、どういう意味でつけられたんでしょうかね。主役のラゼルの性格などの比喩表現でしょうか。

07-GHOST セブンゴースト

コミックZERO-SUMで連載中の雨宮由樹/市原ゆき乃両氏による、07-GHOST(セブンゴースト)の英語版コミックです。

07-GHOST セブンゴースト 英語版コミック

07-GHOST 日本語オリジナル版

07-GHOST 英語版

フェアローレンと07-GHOSTの戦い、旧約聖書を下敷きにしたような独特の神話が伝わる架空の王国を舞台に、父王を殺され記憶を奪われて地位を追われた王子が仇への復讐を目指す中で大きな運命に飲み込まれていく…というような感じのファンタジー作品ですね。かわいらしい王子様が主人公で、それを補佐する美形キャラがたくさんでてくるBL要素満載の作品でもあります。

この作品で特筆すべきはその英語版の翻訳レベルの高さでしょう。出版元の Go! Comi は出版社としては零細な部類に入りますが、そのクオリティの高さは北米でも評価が高く、北米漫画界におけるアカデミー賞とも呼ばれる アイズナー賞 において、”Best U.S. Edition of International Material – Japan” – 最優秀日本作品翻訳賞とでも呼ぶのでしょうか – にノミネートされています。

ただし残念ながら優秀な作品を世に送り出せばそれで経営が成り立つという訳でもないらしく、07-GHOST に関しては第3巻まで英語版をリリースしたところで Go! Comi は翻訳出版活動を停止しています。4巻以降の発売がどうなるかは現在のところまったく解りません。

最遊記 Saiyuki

月刊Gファンタジーで連載されていた、峰倉かずやによる最遊記の英語版コミックです。全9巻。コミックZERO-SUMで連載されていた最遊記RELOADの英語版コミックもあってこちらは全10巻です。また幻想魔伝 最遊記の北米版アニメDVDもあります(※リージョンコードに注意)。

最遊記 Saiyuki 英語版コミック

最遊記 日本語オリジナル版

最遊記 英語版

この作品の元ネタになっているのはご存知中国古典の「西遊記」ですが、考えてみればテレビドラマやアニメによる二次創作は見たり読んだりした事ありますが、原典となる書物を読んだ事がありません。おそらくは多くの日本人が同じだと思うのですが、概要だけ知っていてもちゃんとストーリーを知らない物語って結構ありますよね。アラビアンナイトなんかも同様だと思います。

この作品の場合はタイトルが「最遊記」となっているように、どちらかというと独自の世界観に西遊記の設定をちょっと拝借したという程度の関係になっていますが、そうなってくると逆にオリジナルの西遊記との共通点を確認したくなるのが人情というものではないでしょうか。

LOVELESS ラブレス

コミックZERO-SUMにて連載中の、高河ゆんによるLOVELESS(ラブレス)の英語版コミックです。

LOVELESS ラブレス 英語版コミック

LOVELESS 日本語オリジナル版

LOVELESS 英語版

日本の漫画の素晴らしさは、ドラマや映画ではありえない様な設定や世界観が何の違和感もなく成立してしまう所だと思います。ネコ耳や尻尾の生えた少年少女なんていう「ありえない」設定が、漫画やアニメではまったく普通の事として受け入れられてしまいます。そしてそういう普通ではありえない独特の世界を生み出した作品ほど、ファンの間では名作として名を残すのだと思います。

そういう意味ではお伽噺とかと似ている所があるかも知れませんね。日常を抜け出し非日常を味わうためのストーリー、教育的な意味づけは後世の都合で成されたもので、本来は純粋な娯楽として語り継がれていたに違いありません。この作品はそういう要素に溢れています。

海外での評価はどうだったんでしょうか、しかし日常の中に非日常を味わえるストーリーを求める人々がいる限り、この作品は愛されるに違いありません。