吸血鬼ハンターD Vampire Hunter D

菊地秀行による大人気ノベル、吸血鬼ハンターDの英語版ライトノベルと、鷹木骰子によるコミック版の英語版コミックです。著者名に鷹木骰子(Saiko Takaki)の名前がある方がコミックです。また吸血鬼ハンターDの北米版アニメブルーレイもあります(※国コード規制に注意)。

吸血鬼ハンターD Vampire Hunter D 英語版ライトノベル&コミック

吸血鬼ハンターD 日本語オリジナル版

吸血鬼ハンターD 英語版

遥か未来、人間は貴族と称する吸血鬼によって支配され、食料として隷属を強いられていた。その能力と不死身の肉体と科学力をもって絶大な権勢を誇っていた吸血鬼たちにも退廃による陰りが見えはじめてきていた。吸血鬼ハンターとは高額の報酬と引き換えに命がけで吸血鬼を狩る者たちのことである。といった感じのお話です。

吸血鬼を題材にしたお話は数多くあれど、未来の話ってのは珍しいかも知れませんね。この作品は漫画化のみならず、OVA化・ゲーム化・オーディオドラマ化・映画化までされた隠れた人気作のひとつです。特に北米での人気が高く、たくさんある原作小説がひとつひとつちゃんと英語に翻訳されて出版されている事からもそれが解ります。

漫画版は日本語版・英語版ともに全5巻です。原作小説の方は多数発売されているので、以下に日本語と英語の副題をまとめておきます。

  • 吸血鬼ハンター”D” / Vampire Hunter D
  • 風立ちて”D” / Raiser of Gales
  • D-妖殺行 / Demon Deathchase
  • D-死街譚 / Tale of the Dead Town
  • 夢なりし”D” / The Stuff of Dreams
  • D-聖魔遍歴 / Pilgrimage of the Sacred and the Profane
  • D-北海魔行(上) / Mysterious Journey to the North Sea, Part One
  • D-北海魔行(下) / Mysterious Journey to the North Sea, Part Two
  • D-昏い夜想曲 / Dark Nocturne
  • D-薔薇姫 / The Rose Princess
  • D-蒼白き堕天使1-2 / Pale Fallen Angels, Parts One and Two
  • D-蒼白き堕天使3-4 / Pale Fallen Angel, Parts Three and Four
  • D-双影の騎士1-2 / Twin-Shadowed Knight
  • D-ダーク·ロード1-2 / Vampire Hunter D: Dark Road, Parts One and Two
  • D-ダーク·ロード3 / Vampire Hunter D: Dark Road, Part Three
  • D-邪王星団1-2 / Tyrant’s Stars, Parts One and Two
  • D-邪王星団3-4 / Tyrant’s Stars, Parts Three and Four
  • D-邪神砦 / Fortress of the Elder God(予定)
  • D-妖兵街道 / Highway of the Enchanted Troops(予定)
  • D-魔戦抄 / Account of the Demon Battle(予定)
  • D-血闘譜 / Record of the Blood Battle(予定)
  • D-白魔山(上、下) / White Devil Mountain(予定)
  • D-狂戦士イリヤ / Iriya the Berserker(予定)
  • D-魔道衆 / Throng of Heretics(予定)
  • D-不死者島 / Immortal Island(予定)
  • D-魔性馬車 / The Hellish Horse Carriage(予定)
  • D-悪夢村 / Nightmare Village(予定)

トライガン Trigun

アニメ化されて大人気となった内藤泰弘によるトライガントライガン・マキシマムの英語版コミックです。トライガンは全2巻(日本語版は全3巻)、トライガン・マキシマムは全14巻です。

トライガン Trigun 英語版コミック

トライガン 日本語オリジナル版

トライガン 英語版

地球を遠く離れた、人が住むにはあまりにも過酷な惑星のお話。平和主義者でありながら600億$$(ダブドル)の賞金首、人間台風ことヴァッシュ・ザ・スタンピードが繰り広げるガンアクションとこの惑星とそこに住む人々の秘密を解き明かす旅を描いた物語です。

この作品の作者である内藤泰弘氏はアメコミに大きな影響を受けているせいか、作画や世界観にどことなくアメコミっぽいところがあります。そのせいか北米でもこの作品の人気は高く、特に内藤泰弘氏自身がファンだと公言しているアメコミ作家のジェフ・ダロウから「貴方の本を持っている」と言われて喜んだというエピソードが単行本巻末のオマケ漫画に収録されています。またそのオマケ漫画の吹き出しの外にあるセリフまで翻訳されていることに感心したと言っています。

アメコミの影響を受けた日本の漫画家は昔から数多くいますが、最近では日本の漫画の影響を受けた海外の漫画家も増えてきています。こうしてお互いに切磋琢磨して、より新たな作風をどんどん生み出していって欲しいですね。

地球へ To Terra

マンガ少年で連載されていた竹宮惠子の名作、地球へ…(テラへ…)の英語版コミックです、全3巻。

地球へ… To Terra… 英語版コミック

地球へ… 日本語オリジナル版

地球へ… 英語版

1970年代に連載されていたにも関わらず、2007年になってテレビアニメ化がされるという異色の作品でもあります。昔よくあったSFというか設定や世界観に時代を感じさせる作品ですが、それが逆に新しく感じる人たちも多いのかも知れません。また若いころに読んでいたという人にノスタルジーを感じさせる作品でもあります。

そのどちらでもない中間の世代の私としては、正直なところ30年以上もたってからアニメ化するほどの作品かというと正直疑問に思いました。決してつまらないという訳ではなく、最近の粗製濫造アニメよりはマシだとも思いますが、他にもアニメ化されていない過去の名作も現代の名作もあると思ったからです。

英語版は翻訳漫画出版社の Vertical より発売されています。

Waqwaq ワークワーク

少年ジャンプで連載されていた藤崎竜によるWāqwāq(ワークワーク)の英語版コミックです、全4巻。

Wāqwāq ワークワーク 英語版コミック

Wāqwāq 日本語オリジナル版

Wāqwāq 英語版

藤崎竜ならではの独特の世界観を持つファンタジー作品。しかしそれ以外にこの作品をどう表現してよいのか解りません。「黒い血の人間」が住む異世界に飛ばされた少女・松田。黒い血の人間を襲う機械と戦う防人のシオ。設定だけ語ると昔からの王道ファンタジーのような気がするがどこか違う。これは実際に読んでみてハマるかハマらないかで判断してもらいたい作品ですね。

全4巻というボリュームは英語で漫画を読むのが初めてだという方でも安心して読める長さですね。最初は1巻を読むのにもかなりの時間がかかるでしょうが。4巻まで読んでまた最初から読み直すというのを何回を繰り返すと、いつのまにか日本語の漫画を読むように自然に読めている自分に気づくはずです。

英語版は翻訳漫画出版大手の VIZ Media から発売されています。

What’s Michael? ホワッツマイケル

モーニングで連載されていた、猫を題材にした小林まことによるWhat’s Michael?(ホワッツマイケル)の英語版コミックです。

What’s Michael? ホワッツマイケル 英語版コミック

What’s Michael? ホワッツマイケル 日本語オリジナル版

What's Michael? 英語版

ずいぶんと懐かしい作品ですね。猫を題材とした漫画は数多くありますが、初めてのヒット作といえばこのホワッツマイケルではないでしょうか。連載当時のカワイイと人気がありましたが、今あらためて考えてみるとカワイイにも色々と種類があるんだなと考えさせられます。妙に人間くさいというか、親父くさいというか、単純に可愛いという感じはしません。

ただそれだけに今みてもやはり面白く、昨今の作品にはないギャグのセンスが光ります。しかしこの作品、海外の漫画ファンはどう思ったんでしょうかね? ただでさえ日本人にとってもシュールなギャグが多いこの漫画、外人が英語で読んで笑っている姿を想像するとさらにシュールです。もちろん猫好きな人は世界共通で大勢いるとは思いますが、この作品の笑いどころはそういうのとはちょっと違うような気がします。

夜桜四重奏 Yozakura Quartet

月刊少年シリウスで連載中のヤスダスズヒトによる夜桜四重奏(ヨザクラカルテット)の英語版コミックです。

夜桜四重奏 Yozakura Quartet 英語版コミック

夜桜四重奏 日本語オリジナル版

夜桜四重奏 英語版

カバーには楽器を持った絵が描かれているし、カルテットなんてタイトルだから音楽に関係した話なのかな? と思ったらあまり関係ありませんでしたね。人間と妖怪が共存する世界で、4人の美少女と美少年が、桜新町で起こる数々の奇怪な事件に立ち向かうお話です。

ストーリーと何の関連性もないカバーとタイトルのように、ストーリーも奇抜な設定が多くちょっと人を食った感じのあるこの作品、楽しめる人は楽しめるでしょうが、合わない人にはまったく合わないでしょうね。作画のセンスはいいので、優秀な編集さんが担当につけば化ける作家さんかも知れません。アニメ化もされたことから、海外でもそれなりに知名度はあるでしょうが、具体的な評価は見つけられませんでした。

英語版は翻訳漫画出版大手の Del Rey から発売されています。

エクセル・サーガ Excel Saga

ヤングキングアワーズで連載中の六道神士による、エクセル・サーガの英語版コミックです。

エクセル・サーガ Excel Saga 英語版コミック

エクセル・サーガ 日本語オリジナル版

エクセル・サーガ 英語版

腐った世界を是正すべく世界征服を目論む理想推進機関アクロス。その構成員で日々征服活動に精をだすズッコケ少女のエクセル。シリアスなSFストーリーが展開されそうな設定に、なんでもアリのギャグ要素を詰め込んだギャグ作品ですね。

こういう作品は結構好みが分かれるところだと思いますが、私は大好きです。この手の気楽に見れるおバカなノリのコメディ作品は北米の人たちも大好きみたいで、日本での評価以上に良い評価を受けました。向こうの人はきわどいパロディとかも大好きですもんね。

その海外人気を反映しているかどうなのかは知りませんが、英語版のリリースも順調です。日本での連載がいつまで続くのかは解りませんが、このままきちんと最後まで英語版を発売してもらいたいと思います。

ZOMBIE-LOAN ゾンビローン

Gファンタジーで連載中のPEACH-PITによる、ZOMBIE-LOAN(ゾンビローン)の英語版コミックです、全13巻。

ZOMBIE-LOAN ゾンビローン 英語版コミック

ZOMBIE-LOAN 日本語オリジナル版

ZOMBIE-LOAN 英語版

テレビアニメ化もされて人気となったZOMBIE-LOAN。ちょっと変わった感じのタイトルですが、文字そのまま「命の融資を承るローン会社」のことで、死者が命の融資を受けるとゾンビとして復活し、その代わりに莫大な借金を背負わされるという独特な設定が面白い作品です。主人公の紀多みちるは「死神の目」によって死期の近い人間を見分けることができ、クラスメートでゾンビの赤月知佳と橘思徒の二人の借金返済のために力を貸すことになります。

Gファンタジーということで少々若い年齢層むけではありますが、男性女性を問わず高い評価を受けるPEACH-PIT。ローゼンメイデンなど他のヒット作の知名度が高すぎるためにこの作品はあまり有名とはならなかった印象はありますが、その独特な世界観と作画は一見の価値ありです。

さくらがんばる! Street Fighter Sakura Ganbaru!

ストリートファイターZEROシリーズのキャラクター、春日野さくらを主人公とした中平正彦による、さくらがんばる!の英語版コミックです、全2巻。

さくらがんばる! Street Fighter Sakura Ganbaru! 英語版コミック

さくらがんばる! 日本語オリジナル版

さくらがんばる! 英語版

挌闘ゲームの金字塔、ストリートファイターシリーズに登場する人気女性キャラ、春日野さくらにスポットあててオリジナルストーリーが展開します。おおむねストリートファイターZERO2の設定に沿った形でストーリーが展開しますが、なんとこの作品に登場した漫画オリジナルキャラの神月かりんが、ストリートファイターZERO3でゲームキャラとして登場するというなんてこともありました。

ストリートファイターシリーズはもちろん海外でも大人気です。日本人の女子高生である春日野さくらはキャミィほどの人気があるわけではありませんが、それでも一定の人気はあるようで、たまに外人の方のコスプレした画像なんかをみかけますね。

全2巻という短さは英語版の漫画に初挑戦するにはもってこいです。いまあえてこの作品の英語版を読む必然性は個人的にはあまり感じませんが、Amazonで価格が安ければ購入して損はないんじゃないでしょうか。

魔法遣いに大切なこと Someday’s Dreamers

原作:山田典枝、作画:よしづきくみち による魔法遣いに大切なことの英語版コミックです。また 魔法遣いに大切なことの北米版アニメDVD もあります。

魔法遣いに大切なこと Someday’s Dreamers 英語版コミック

魔法遣いに大切なこと 日本語オリジナル版

魔法遣いに大切なこと 英語版

この作品はテレビアニメ化・ドラマCD化だけでなく実写映画化もされて人気となりました。魔法というファンタジー要素がありながら、バトルとか冒険とかの非日常を描くのではなく、魔法が普通にある日常を描くという世界観が独特ですね。

“魔法遣いに大切なこと Someday’s dreamers” は
Someday’s Dreamersという英語タイトルで全2巻、
“魔法遣いに大切なこと 太陽と風の坂道” は
Someday’s Dreamers: Spellboundという英語タイトルで全5巻です。

英語版の漫画はそれぞれ全2巻、全5巻ということでどちらも英語で読むにはちょうど良いボリュームです。また作風のせいか難しい固有名詞が少なく、ただ絵を目で追うだけでも話の流れがわかりやすいという点が初心者の方には親切だと思います。何よりこの作品が大好きだという方は買っておいて損はないと思いますね。