3×3EYES サザンアイズ

ヤングマガジンで連載されていた人気大作、高田裕三による3×3EYES サザンアイズの英語版コミックです、全40巻。

3×3EYES サザンアイズ 英語版コミック

3×3EYES サザンアイズ 日本語オリジナル版

3×3EYES 英語版

インド神話や中国文化をモチーフにした、三只眼吽迦羅(さんじやんうんから)と呼ばれる三つ目の少女と、无(うー)と呼ばれる不老不死になった少年の冒険を描いたファンタジー作品です。青年誌では異例の40巻という大作で描かれた壮大な世界観がこの作品の面白いところですね。

上記のとおり日本語オリジナル版は全40巻ですが、英語版は残念ながら8巻がリリースされたところで9巻以降の発売計画が中止となってしまいました。英語版漫画は、このように現地での売れ行きしだいで翻訳が途中で中止されてしまうことはよくあります。この作品は日本を含めたアジアではそれなりに人気を得たようですが、欧米をはじめとしたキリスト教文化圏ではちょっと設定がわかりにくかったのかも知れませんね。長くよんでこそ面白さが解る作品なだけに非常に残念です。

美女が野獣 Beauty Is The Beast

LaLaで連載されていたマツモトトモによる、美女が野獣の英語版コミックです、全5巻。

美女が野獣 Beauty Is The Beast 英語版コミック

美女が野獣 日本語オリジナル版

美女が野獣 英語版

タイトルはもちろん “美女と野獣 / Beauty and the Beast” をもじったものですが、作品内容にあまり関係はありません。オンボロな女子寮に住む女子達と、新築で設備も整った男子寮に住む男子達の交流を描いたコメディ作品です。登場人物はいずれも変わり者ばかりで、そこからうまれる事件や時には恋愛のエピソードが秀逸です。

全5巻と英語で読むには丁度よく、英語で本を読むことになれていない方でもそれほどの期間をかけずに読破できることでしょう。ちなみに日本では LaLa で連載されていたこの作品ですが、北米でも英訳漫画出版大手の Viz Media が発行する翻訳少女漫画雑誌 Shojo Beat (2009年7月号で休刊)に連載されて人気となりました。Shojo Beat そのものは休刊となってしまいましたが、北米の少女漫画市場を開拓したという点では大きな貢献をした雑誌と言えると思います。

シャーマンキング Shaman King

週刊少年ジャンプで連載されて人気となった武井宏之によるシャーマンキングの英語版コミックです。全32巻。

シャーマンキング Shaman King 英語版コミック

シャーマンキング 日本語オリジナル版

シャーマンキング 英語版

シャーマン、つまり霊能力を用いて持霊(もちれい)を操る能力者たちが戦うバトル漫画ですね。少年ジャンプならではというかおおよその作品の内容は想像できるかと思います。

しかしそこは日本のみならず北米や全世界で圧倒的な人気を誇るジャンプですから、この作品も同様に人気となりました。そもそも全32巻というボリュームを全巻英語に翻訳して出版されるというのは、ジャンプやマガジン・サンデーといった超人気漫画誌のヒット作でないとありえません。

また翻訳のクオリティも高く、VIZ Media という翻訳出版の大手が手がけていることもありますが、英語学習向けに購入しても決して損はしないレベルに仕上がっています。後は英語で本を読むことにあまり慣れていないという方の慣れの問題もありますが、さすがに全32巻を読破すればかなりの英語力がついていることでしょう。

32冊を購入するのはさすがにお金もかかるしちょっと…という方は、前半5冊くらい買って試してみるというもありですね。とにかくこの作品が好きだという気持ちが英語の漫画を楽しむ読む時の力になります。

フルメタル・パニック! Full Metal Panic!

賀東招二による大人気ライトノベル、フルメタル・パニック!の英語版とそのコミックの英語版です。タイトルにGraphic Novelsと書いてある方がコミックで、Novelとだけ書いてある方が小説版となります。英語リスニング力を強化したい方には、フルメタル・パニック!の北米版アニメブルーレイもあります。

フルメタル・パニック! Full Metal Panic! 英語版ライトノベル&コミック

フルメタル・パニック! 日本語オリジナル版

フルメタルパニック 英語版

幼い頃から軍隊と戦場で生活してきた相良宗介と、明るく活動的な普通の女子高生の千鳥かなめ。アームスレイブやトゥアハー・デ・ダナンといった最新鋭の超時代兵器を運用する対テロ独立軍事組織ミスリルは、超時代のオーバーテクノロジーの鍵をにぎるウィスパードの一人であるかなめの護衛を宗介に命じる。かくして護衛のために普通の高校生として学校に通うことになった宗介は軍人として生真面目すぎるゆえに、数々のトラブルを巻き起こすのであった。といった感じのお話ですね。

生真面目で天然なボケ役の宗介とこれまた生真面目で激しいツッコミを入れるかなめの夫婦漫才が、かなり面白くてツボにはまります。この作品に関しては私はシリアス展開よりもギャグ満載の日常エピソードの方が好きなので、残念ながら英語版は出版されていませんが個人的には上記で紹介しているフルメタル・パニック? ふもっふの Blu-ray が一番のおすすめだったりします。

それでもやはり原作ライトノベルが好きだというファンの方のために、以下に各巻の日本語版と英語版の副題をまとめます。ただし全ての巻が翻訳されて発売し終わるまでにあと何年かかるかは解りません。

  • 1巻 戦うボーイ・ミーツ・ガール / Fighting Boy Meets Girl
  • 2巻 疾るワン・ナイト・スタンド / One Night Stand
  • 3巻 揺れるイントゥ・ザ・ブルー / Into the Blue
  • 4巻 終わるデイ・バイ・デイ(上)/ Ending Day by Day – Part 1
  • 5巻 終わるデイ・バイ・デイ(下)/ Ending Day by Day – Part 2(予定)
  • 6巻 踊るベリー・メリー・クリスマス / Dancing Very Merry Christmas(予定)
  • 7巻 つづくオン・マイ・オウン / Continuing On My Own(予定)
  • 8巻 燃えるワン・マン・フォース / Burning One Man Force(予定)
  • 9巻 つどうメイク・マイ・デイ / Come Make My Day(予定)
  • 10巻 せまるニック・オブ・タイム / Approaching Nick of Time(予定)
  • 11巻 ずっと、スタンド・バイ・ミー(上)/ Always, Stand by Me: Part 1(予定)
  • 12巻 ずっと、スタンド・バイ・ミー(下)/ Always, Stand by Me: Part 2(予定)

漫画の方の英語版は、館尾冽(Retsu Tateo)の作画による「フルメタル・パニック!」が ADV Manga から “Full Metal Panic!” というタイトルで全9巻、永井朋裕(Tomohiro Nagai)の作画による「いきなり! フルメタル・パニック!」がやはり ADV Manga から “Full Metal Panic! Overload” というタイトルで全5巻が発売されています。

天元突破グレンラガン Gurren Lagann

GAINAXによる熱血ドリルロボットアニメ、天元突破グレンラガンの作画 森小太郎によるコミックの英語版です。また天元突破グレンラガンの北米版アニメDVDもあります(※リージョンコードに注意)。

天元突破グレンラガン Gurren Lagann 英語版コミック

天元突破グレンラガン 日本語オリジナル版

天元突破グレンラガン 英語版

萌えというキーワードが氾濫している昨今のアニメ業界に、熱血と燃えをキーワードに熱いロボットアニメを作る心意気が GAINAX ですね。もちろん GAINAX ならではもお色気もありますが、GAINAX の場合は “萌え” というよりやはり “お色気” と言った方がしっくりきます。古き良きオタクの職人集団、そんなイメージが GAINAX というアニメ製作会社にはあるような気がします。

さてこの天元突破グレンラガンというアニメは日本でもそれなりに人気がでましたが、北米での反応は日本のそれを上回って高評価を得ました。日本語では熱血といいますが、向こうではマッチョとでもいうんでしょうか。男らしく勢いのあるストーリー展開と太い線を多様した作画が向こうの人の好みにマッチしたのかびっくりするぐらいの高評価を得ています。もともと GAINAX 作品にはアメコミテイストが若干混じっているような部分もありましたから、そこら辺も北米で受ける要素のひとつかも知れません。

ここで紹介する英語翻訳版のコミックも、かなりの早いペースでリリースされています。普通この手のメディアミックスのコミカライズ版だとオリジナル日本語版のリリースから数年後に出版が始まって最終巻が発売されるまえに企画自体が中止となるというケースが多いのですが、かなりのハイペースでリリースしてきています。なんですかね、大阪商人の商売根性がこのすばやい商品展開を実現しているのでしょうか。

シティーハンター CITY HUNTER

ジャンプで連載されアニメも大人気となった、北条司によるシティーハンターの英語版コミックです、全35巻。

シティーハンター CITY HUNTER 英語版コミック

シティーハンター 日本語オリジナル版

シティーハンター 英語版

いまとなってはまずお目にかかれなくなった、バトル系やラブコメ以外でのジャンプのヒット作ですね。そういえばジャンプだけでなく漫画業界全体でハードボイルド作品のヒット作もほとんど見かけなくなりましたね。ハードボイルドとは言っても堅苦しい感じではなく「もっこり」とかギャグも満載で、少年漫画ならではの絶妙のバランスでギャグとシリアスが融合している作品でもありました。

そんな日本漫画・アニメのひとつの黄金期を代表する作品であるこのシティーハンターですが、残念ながら英語版は5巻までしか発売されていません。それは北米で英語版を出版する権利をもっていた Gutsoon! Entertainment が途中で倒産してしまったからで、今後の続巻が発売される予定もありません。他にも中国語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語などに翻訳されていますので、潜在的にこの作品のファンだという方は世界中に大勢いると思われるのですが、Gutsoon! Entertainment に変わってライセンスを取得し英語版をリリースしようという会社はいまのところ現れません。この作品のファンとして非常に残念です。

電影少女 Video Girl Ai

ジャンプで連載されて大人気となった桂正和による、電影少女の英語版コミックです。全15巻。

電影少女 Video Girl Ai

電影少女 日本語オリジナル版

電影少女 英語版

いまでこそ恋愛漫画の巨匠という印象の強い桂正和氏ですが、この作品以前の代表作は「ウイングマン」でどちらかというとヒーロー挌闘ものの漫画家という感じでした。しかしこの電影少女の大ヒットにより、I”s アイズなど以後は恋愛漫画の巨匠として数々の名作を生み出すことになります。

現在はZETMANの連載で本来の作風であるヒーローものを描いており、恋愛漫画の一線からは退いた感のある桂正和氏ですが、この電影少女をはじめとして氏の恋愛漫画を読んで思春期を過ごしたという方はかなり多いのではないでしょうか。

さてこの作品の英語版ですが、実は Viz Media という翻訳大手出版社により2種類のシリーズが出版されています。Amazon のサイトで表紙のデザインを見てもらえれば解ると思いますが、茶色いバックを基調とした表紙の Animerica Extra版と、白いバックを基調とした表紙の通常版があります。この作品のファンできちんと英語版を揃えたいという方は白い表紙の通常版を買うようにした方が良いでしょう。

魁!! クロマティ高校 Cromartie High School

週刊少年マガジンで連載されていた、野中英次による人気ギャグ漫画、魁!! クロマティ高校の英語版コミックです。全17巻。

魁!! クロマティ高校 Cromartie High School 英語版コミック

魁!! クロマティ高校 日本語オリジナル版

魁!! クロマティ高校 英語版

生真面目で勉強もできる主人公の神山高志、「ワルのメジャーリーグ」という異名を持つ不良ばかり通うクロマティ高校に入学してしまうことから始まるシュールな脱力系ギャグ漫画です。

この作品の面白さを説明するのはかなり難しいですね。ありとあらゆる漫画作品や現代日本の文化を理解した上で、あえてそこから少しづつずらしたシュールさとでもいいましょうか、とにかく常識を知らなきゃこの非常識さが解らないと思います。おそらく海外でも日本の漫画や文化に詳しい人なら笑えたでしょうが、あまり詳しくない人はどこが面白いのかわからなかったでしょうね。

この魁!! クロマティ高校のオリジナル日本語版は上述のとおり全17巻ですが、翻訳英語版は残念ながら12巻までしかリリースされていません。出版元の ADV Manga の事業再編とリリース時期が重なってしまったからで、今後続きがリリースされる可能性もないわけでもありませんが、いまのところリリースの予定はないようです。

リアル REAL

ヤングジャンプで連載されていた、井上雄彦による意欲作、リアルの英語版コミックです。

リアル REAL 英語版コミック

リアル 日本語オリジナル版

リアル 英語版

井上雄彦氏といえばスラムダンクが有名ですが、バスケットボール漫画で大ヒットを飛ばした後にあえてまったく別の視点から見たバスケットボールを題材に漫画を描くという作家としての大冒険に挑戦した作品だと思います。

スラムダンクは不良少年だった桜木花道のバスケを通したサクセスストーリーが印象深いですが、こちらよりシリアスで重い現実を背負った同年齢の少年達の葛藤と成長を描いています。単純に楽しんで読むという娯楽の域を超えた作品ですが、多かれ少なかれ何らかの悩みを抱える同世代のひとたちに読んでもらいたい作品でもあります。

英語版の単行本は Viz Media から日本語オリジナル版のリリースの約1年後くらいのペースでリリースされています。英語版コミックのリリースとしては結構早いですが、ぜひとも最終巻までこのペースを保ってもらいたいものです。あんまり早くだして翻訳が稚拙になってもいやですからね。

PLUTO プルートウ

手塚治虫の名作鉄腕アトムの地上最大のロボットの回を鬼才、浦沢直樹がリメイクした異色作、PLUTO(プルートウ)の英語版コミックです、全8巻。

PLUTO プルートウ 英語版コミック

PLUTO 日本語オリジナル版

PLUTO 英語版

手塚治虫と鉄腕アトムの名前を知っていても、その作品をちゃんと読んだことがないという人たちは結構多いと思います。名作だとは知っていても時代を感じる絵や表現に、なかなか手にとって読むまでは至らないという方もやはり多いでしょう。

しかしこの作品のようにオリジナルにちゃんと敬意を払った上で、新しい時代の作画や表現でリメイクしてもらうと、過去の名作の素晴らしさが再確認できて良いと思います。そうして現代の作家さんたちが切磋琢磨することによって文化というのは形成されていくのだとしみじみ考えさせられますね。

全8巻。日本語版と英語版の両方そろえておいて損のない作品だと思います。ご自分の英語学習にも良いですし、将来的に家族で一緒に読んでも良い名作です。