H3スクール! Happy Hustle High

少女コミックにて連載された、高田りえ氏のH3スクール!の英語版コミックです。全5巻。

H3スクール! Happy Hustle High 英語版コミック

H3スクール! 日本語オリジナル版

H3スクール 英語版

タイトルの “H3” とはHappy Hustle Highの頭文字をとったものですが、英語版ではそのままタイトルになっていますね。主人公の大空花美は通っていた女子高が男子高が合併することになったのだが、男子高には男女交際禁止の校則があった。その校則を廃止させるために生徒会に乗り込んだ花美だったが、女嫌いの生徒会長の雅楽恭明と対立することになる…という感じの学園ラブコメ作品です。

少女漫画では王道の部類に入るのではないでしょうかね。行動的なヒロインとそれに対立する男子、そして三角関係などを経て次第に惹かれあっていくというのは典型的だと思います。

全5巻ということで英語版漫画にあまり慣れていない方でも安心して読むことができるボリュームだと思います。全巻そろえてプレゼントとしても最適ですね。

紳士同盟† The Gentlemen’s Alliance +

りぼんで連載されていた種村有菜の紳士同盟†(しんしどうめいクロス)の英語版コミックです、全11巻。

紳士同盟† The Gentlemen’s Alliance + 英語版コミック

紳士同盟† 日本語オリジナル版

紳士同盟† 英語版

元ヤンキーの女子高生・乙宮灰音は資産家の子弟のみが通うことができる帝国学園の学生。この学園では生徒がその家柄によって金・銀・銅・プラチナというようにランク付けがされている。学園の最高権力者で皇帝とも呼ばれる生徒会長の東宮閑雅の恋人役としてプラチナとなった灰音は、閑雅が実は病気を患っていてその代わりとして双子の兄の高成が身代わりを努めているのだと気づいてしまい…という感じの学園ラブコメディです。

金持ちの子供ばかり集まる学校に一般家庭の少女が入学し、一番裕福なあるいは一番人気の高い男子生徒(ほとんどが生徒会役員)と恋仲になるというのはもはや少女漫画の王道ですね。女の子は財産と外見だけじゃなく権威にも弱いのだと思ってしまうのは私の僻みでしょうか。ただそんな中でも持ち前の行動力と明るい性格によって周囲に仲間を作っていくような主人公が共感を呼ぶのはとても良いことだと思います。

全11巻ということで、比較的若い方が英語で読むにはちょっと長いでしょうか。しかしそれほど難しい英語表現があるわけではないので、時間をかけてゆっくりと読めば読破も不可能ではないでしょう。学生の方へのプレゼントとしても最適ですね。

交響詩篇エウレカセブン Eureka Seven

アニメ・ゲーム・漫画・小説とメディアミックス展開され人気を博した、交響詩篇エウレカセブンの英語版コミック&ノベルです。また交響詩篇エウレカセブンの北米版アニメブルーレイもあります(※国コード規制に注意)。

交響詩篇エウレカセブン Eureka Seven 英語版コミック&ノベル

交響詩篇エウレカセブン 日本語オリジナル版

交響詩篇エウレカセブン 英語版

作画担当の片岡人生氏(Jinsei Kataoka)と近藤一馬氏(Kazuma Kondou)の名前が著者名にある方がコミックで全6巻、執筆担当の杉原智則氏(Tomonori Sugihara)の名前が著者名にある方がノベルで全4巻です。

バンダイとボンズによるメディアミックスプロジェクトであるエウレカセブン。どこか王道のロボット作品のようで、ガンダムなどとはまた違った雰囲気のある作品に仕上がっていましたね。日本だけでなく海外でもその独特の空気感が人気となりました。

さて上記のとおり漫画版は全6巻ということでそれほど長くなく、英語初心者の方にもおすすめです。小説版の方はさすがにある程度英語で本を読むことに慣れていないと読破は難しいと思いますが、全4巻を読み終える頃には見違えるほど英語力が身についていることでしょう。あせらずに時間をかけてゆっくりと読むことが大切です。

最後の制服 Last Uniform

まんがタイムきららで連載されていた、袴田めらによる最後の制服の英語版コミックです。全3巻ということで英語版コミックの入門用にいかがでしょうか。

最後の制服 Last Uniform 英語版コミック

最後の制服 日本語オリジナル版

最後の制服 英語版

椿ヶ丘学園という女子高の女子寮で暮らす少女たちの、友情とほのかな恋が描かれたショートストーリー作品です。掲載誌はまんがタイムきららですが4コマ作品ではありませんね。最近ではこの手の日常的な軽い百合テイストの作品が増えましたが、その先駆けにして名作の一つといえるのではないでしょうか。なお話によってスポットがあたる少女が変わるので特定の主人公はいません。

袴田めら氏の作品が持つ独特の雰囲気というか、まるでフランス映画を見ているような空気感が非常に良い作品ですね。百合といっても肉体的な関係にはいたりませんので、その手の描写があまり好きではない方でも安心して読めると思います。

また上述のとおり全3巻というボリュームは、英語版コミック入門用としては最適な長さだと思います。長いセリフや難しいセリフもありませんので、この作品が好きだという方はぜひ英語版の読破にチャレンジしてみてください。お友達へのプレゼントとして素敵だと思いますね。

学園アリス Gakuen Alice

花とゆめで連載中の、樋口橘による学園アリスの英語版コミックです。また学園アリスの北米版アニメDVDもあります(※リージョンコードに注意)。

学園アリス Gakuen Alice 英語版コミック

学園アリス 日本語オリジナル版

学園アリス 英語版

突然転校してしまった親友の蛍を追いかけて、アリスと呼ばれる特殊能力をもった子供しか入れないアリス学園に入学した蜜柑。しかし入ったクラスはみな個性的な子供たちばかりで学級崩壊していた…という感じの作品です。

少女漫画にしては珍しい設定ですね。個々人に特殊能力があるなんて少年誌のバトル漫画のような感じがしますが、もちろんバトル展開なんてしません。しかし転校先で最初はあまり馴染めない感じや、持ち前の明るい性格で少しづつ周囲と打ち解けていく展開は少女漫画の王道でしょうか。

さて英語版についてですが現在第16巻までリリースしたところで出版社である Tokyopop が翻訳出版事業から撤退してしまいました。なので残念ながら今のところ、17巻以降のリリースのめどは立っていません。どこか他の出版社がライセンスを取得して継続してもらいたいですが、まったく未定です。

GA 芸術科アートデザインクラス Geijutsuka Art Design Class

COMICぎゅっと!にて連載を開始し、その後まんがタイムきららCaratに移籍して連載中の、きゆづきさとこによる4コマ漫画、GA 芸術科アートデザインクラスの英語版コミックです。

GA 芸術科アートデザインクラス Geijutsuka Art Design Class 英語版コミック

GA 芸術科アートデザインクラス 日本語オリジナル版

GA 芸術科アートデザインクラス

彩井高校の美術専攻クラス・芸術科Aクラスの1年生の少女5人(山口如月・野田ミキ・大道雅・友兼・野崎奈三子)の学校生活や日常をまったりと描く日常系萌え4コマ作品です。この系統のブームもあいまってアニメ化され人気となりました。

4コマ作品という事でもともと追うべきストーリーがなく、セリフも短いので英語版コミック初心者の方には最適な作品の一つといえます。この作品独自の特徴として美術に関するセリフが多いので、そちら方面の英語表現も覚えることができるでしょう。また現在のところ発売されている巻数も3巻と少ないので、その点も初心者の方におすすめなポイントです。最初はまずこのくらいの作品から始めて、徐々に長い作品に挑戦していずれはライトノベルの英語版を読めるようになれば、かなりの英語力が身についているはずです。

ふしぎ遊戯  Fushigi Yugi the Mysterious Play

少女コミックにて連載されていた、渡瀬悠宇によるふしぎ遊戯の英語版コミックです、全18巻。続編である玄武開伝も英訳されていてそちらは続刊中。

ふしぎ遊戯 Fushigi Yugi the Mysterious Play 英語版コミック

ふしぎ遊戯 日本語オリジナル版

ふしぎ遊戯 英語版

図書館の立ち入り禁止区域で見つけた四神天地書に吸い込まれて古代中国をモチーフにした異世界に飛ばされ、そこで朱雀の巫女となった夕城美朱と、青龍の巫女となった本郷唯。二人は親友であったが、異世界で与えられた宿命によって対立を余儀無くされる。果たして二人は無事に帰ることができるだろうか…という感じの異世界ファンタジー作品ですね。アニメ化もされて非常に人気となりました。

さて上述の通りこの作品は全18巻ですが、この作品はややこしいことに英語版のバージョンが何個かあります。まず最初に出版されたバージョンは、日本の漫画とは逆の左開きのため内部の絵が左右反転しているバージョンで、第8巻までリリースした所で続きが発売されなくなりました。次に出版されたバージョンは、日本の漫画と同じ右開きのため内部の絵も同じのバージョンで、最終巻まで発売されています。次に発売されたのが、およそ3巻分を1巻にまとめた分厚い VIZBIG Edition というもので、こちらが全6巻(3×6=18巻、つまり最終巻まで)発売されています。値段的には VIZBIG Edition を購入するのが一番安くすむでしょうか。

また上述のとおり続編である玄武開伝も英語版が発売されており、こちらはいまのところ第9巻までリリースされています。タイトルにローマ字で Genbu Kaiden とあるのがこれですね。

なお原作者である渡瀬悠宇氏の要望により、英語版コミックに登場する異世界における固有名詞は全て中国語の発音を英語で表現したピンインで記述されています。たとえば北甲(ほっかん → Bei-Jiang)・琮鬼宿(そうきしゅく → Cóng Guǐ Xiù)というような感じになっていますので、この辺は日本の英語学習者は慣れないと大変ではないかと思います。

怪物王女 Princess Resurrection

月刊少年シリウスにて連載中の、光永康則氏の怪物王女の英語版コミックです。また 怪物王女の北米版アニメDVD もあります。

怪物王女 Princess Resurrection 英語版コミック

怪物王女 日本語オリジナル版

怪物王女 英語版

その血を飲むと不老不死の体を得られるという怪物の王女の血を飲んで血の戦士となった日和見日郎。姫と呼ばれる王女は次期国王の座をかけて兄弟同士で血みどろの殺し合いをしなければならない運命にあった。姫の家来である人造人間のフランドル、人狼族の戦士で兄の仇を追うリザ・ワイルドマン、吸血鬼の嘉村令裡を陣営に加えて、数々の刺客と戦うのであった…という感じのバイオレンスホラー作品ですね。ところどころコメディタッチな所もあり、怖いという印象はほとんど受けません。

英語版は Del Rey という出版社から第7巻までリリースされていますが、8巻以降がリリースされる雰囲気がありませんね。ライセンス契約が切れたのでしょうか。アニメ化もされて知名度は高いでしょうから、売れ行きがよくなくって続刊がでないという訳でもないと思うのですが…ちょっとよく解りません。

D・N・ANGEL

月刊ASUKAで連載中の、杉崎ゆきるによるD・N・ANGEL(ディー・エヌ・エンジェル)の英語版コミックです。

D・N・ANGEL 英語版コミック

D・N・ANGEL 日本語オリジナル版

D・N・ANGEL 英語版

14歳の誕生日に告白してフラれた丹羽大助は、そのショックから怪盗ダーク・マウジーに変身してしまう。実は丹羽家は江戸時代から続く大泥棒の家系だったのだ。泥棒には否定的なのに周囲に流されやすい正確で嫌々怪盗の役目を努める大助は果たして幸福になれるのだろうか…という感じの怪盗アクション・ラブコメ作品です。

なんとなく設定だけ見ると少年漫画っぽい感じもするので、少女漫画があまり好きではない人でも面白く読めるのではないでしょうか。

英語版はいまのところ第13巻までリリースされていますが、出版元である Tokyopop が翻訳出版事業から撤退してしまったために、14巻以降がリリースされる予定は今のところありません。どこか他の出版社が後を継いでくれると良いのですが、残念ながら可能性はあまり高くないでしょう。

D.Gray-man ディーグレイマン

週刊少年ジャンプで連載を開始し現在はジャンプスクエアにて連載中の、星野桂によるD.Gray-man(ディーグレイマン)の英語版コミックです。またD.Gray-manの北米版アニメブルーレイもあります(※国コード規制に注意)。

D.Gray-man ディーグレイマン 英語版コミック

D.Gray-man 日本語オリジナル版

D.Gray-man 英語版

19世紀末のヨーロッパをモチーフにした舞台で、機械・魂・悲劇を材料に作り出される兵器・AKUMAを使って世界を終わらそうとする千年伯爵。そしてAKUMAを唯一破壊することのできるエクソシストと呼ばれる者の一人、アレン・ウォーカーは世界を救うために仲間達と共に戦いに身を投じていくのであった…という感じのファンタジー作品です。

この作品の登場人物たちは英語を話しているという設定ですから、英語で読むディーグレイマンはまた格別な雰囲気があるのではないでしょうか。ストーリーものなので少々長めではありますが、時間をかけてゆっくりと読めば英語初心者の方でも読めないという事はないでしょう。

ただ日本漫画ならではの擬音表現や固有名詞の翻訳について、英語圏のファンたちから不自然だとクレームがついたそうです。具体的な例を見つけることは残念ながらできませんでしたが、それだけこの作品に期待しているファンが英語圏にもいるという事でもあるでしょうか。