週刊少年マガジンで連載されていた、原作:青樹佑夜・作画:綾峰欄人によるGetBackers -奪還屋-(ゲットバッカーズ だっかんや)の英語版コミックです、全39巻。また ゲットバッカーズ 奪還屋の北米版アニメDVD もあります。
新宿の路地裏をずっと行った先にあると言われる裏新宿、そこで奪われた物を奪還する奪還屋という稼業を営む美堂蛮と天野銀次のコンビ・ゲットバッカーズの活躍を描いた作品です。ニューヨークのスラム街を彷彿とさせるような架空の街・裏新宿で裏稼業に携わる人々の暮らしを描いたどこか懐かしいハードボイルドなテイストを感じさせる作品で、テレビアニメ化やゲーム化もされて人気となりました。
日本を舞台とした作品ではありますが、上述のようにどことなくスラム街を彷彿とさせる舞台設定がアメコミに通じる部分もあるのか、北米を中心に大きな人気となりました。ただし英語版を発売した Tokyopop の翻訳については “主要キャラクターのセリフ回しがおかしい” と言われるなどいまいち不評であり、その辺は注意して読む必要があるかも知れません。逆に言うとそれだけ向こうに人々の持つある種のイメージを想起させるような作品であると言えそうです。
さて上述のとおり日本語版は全39巻ですが、英語版は “GetBackers” というタイトルで全25巻、26巻以降は “GetBackers: Infinity Fortress” というタイトルに変更されて 2巻まで発売されたところでリリースが中止されています。Tokyopop は既に翻訳出版事業から撤退してしまっているので、英語版の続きがリリースされるかどうかは今のところ未定となっています。