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こみっくパーティー Comic Party

Leafから発売されている恋愛アドベンチャーゲーム、こみっくパーティーのオフィシャルストーリーコミックの英語版です。全5巻。

こみっくパーティー Comic Party 英語版コミック

こみっくパーティー 日本語オリジナル版

こみっくパーティー 英語版

こみっくパーティーと呼ばれる架空の同人誌即売会を舞台に同人活動を行う主人公・千堂和樹を中心とした少女たちとの恋愛を描いた作品です。

コミックマーケットを初めとする日本の同人市場はすでに円熟期に入っているような印象ですが、海外における同人市場はまだまだ黎明期といえると思います。それだけに日本にはないアイデアや作品が生まれる土壌もあるわけで、いずれ海外から発信された同人文化と互いに切磋琢磨しながら良い作品を生み出せるようになれば良いなあと漠然と思っています。

さてそんな海外の同人作家さんたちが読んだりしたでしょうか、この作品の英語版は全5巻ということで気軽に読むにはちょうど良いボリュームだと思います。それほど難しいセリフもないですし、同人関係の用語を英語でどうやって表現するのか学べて一石二鳥だと思います。

20世紀少年 20th Century Boys

ビッグコミックスピリッツで連載されていた、浦沢直樹による20世紀少年の英語版コミックです。全22巻。

20世紀少年 20th Century Boys 英語版コミック

20世紀少年 日本語オリジナル版

20世紀少年 英語版

この作品は唐沢寿明の主演で映画化もされて、普段あまり漫画を読まない層の人たちの間でも話題となりました。もともと浦沢直樹氏の漫画は世間一般の人達が持つ「子供が読むもの」という漫画のイメージとは違って大人こそが読むべき内容の作品が多いですが、こうして映画化されて多くの人たちに受け入れられる所をみると一つの表現手段としての漫画が既に確立している事をあらためて認識させられます。

もちろん20世紀少年に描かれる昔の日本を知らない世代の人たちや海外の人たちの間でもこの作品は人気となりました。描かれた世界の事はよく知らなくても、その底辺に流れるテーマは時代や地域を越えたものがあるからでしょうね。なおこの作品は国内での数々の漫画賞の他に、2003年にはヨーロッパ最大の漫画賞と言われるアングレーム国際漫画祭の最優秀長編賞を受賞をしています。

ひぐらしのなく頃に Higurashi When They Cry

同人ゲームからのブレイクでコンシューマ化・アニメ化・コミック化・映画化までも果たしてブームとなった話題作ひぐらしのなく頃にのコミック英語版です。また うみねこのなく頃に の漫画の英語版もあります。

ひぐらしのなく頃に Higurashi When They Cry 英語版コミック

ひぐらしのなく頃に 日本語コミックス&ノベル

ひぐらしのなく頃に 英語版

この作品は大きな話題となりましたので、ここで説明するまでも無いでしょう。ただこの作品は「~編」という形に分かれていますので、英語版の出版元である Yen Press による英訳タイトルを下部にまとめてあります。未発売の編の英訳タイトルについては未定ですので今のところどのようなタイトルになるのか解りませんが、英訳タイトルが解らなくともだいたい日本語オリジナル版の表紙と比べて判断できるかと思います。

その未発売の編の英語版ですが、Yen Press の公式ページではだいたい3ヶ月に一巻づつのリリースが予定されているようなので、解の英語版が全てリリースされるまではあと数年かかるかと思われます。これに宵越し編の様な外伝作品の英語版まで加わったら発売がさらに遅れてどうなることやら検討もつきません。それでも発売されているというのはそれだけこの作品の人気が持続しているという証明だと思いたいですが、できればもうちょっと速いペースでリリースしてくれるとありがたいですね。

ひぐらしのなく頃に

  • 鬼隠し編 / Abducted by Demons Arc 全2巻
  • 綿流し編 / Cotton Drifting Arc 全2巻
  • 祟殺し編 / Curse Killing Arc 全2巻
  • 暇潰し編 / Time Killing Arc 全2巻

ひぐらしのなく頃に解

  • 目明し編 / Eye Opening Arc 全4巻
  • 罪滅し編 / Atonement Arc 全4巻
  • 皆殺し編 / Massacre Arc 全6巻(予定)
  • 祭囃し編 / Festival Accompanying Arc 全8巻(予定)

ひぐらしのなく頃に 外伝

  • 宵越し編 / Beyond Midnight Arc 全2巻
  • 鬼曝し編 / Demon Exposing Arc 全1巻

さよなら絶望先生 Sayonara, Zetsubou-Sensei

週刊少年マガジンで連載中の、久米田康治によるさよなら絶望先生の英語版コミックです。独特のシュールギャグが英語ではどんな表現になるのか興味が尽きません。

さよなら絶望先生 Sayonara, Zetsubou-Sensei 英語版コミック

さよなら絶望先生 日本語オリジナル版

さよなら絶望先生 英語版

この作品は国内では第一期、第二期、第三期と三度もアニメ化されて人気となりましたが、海外での評価はどうだったんでしょうかね?ご存知の通りこの作品では時事ネタやパロディネタが多く、それらの素養が無いと笑えないギャグが結構あります。翻訳版では一応それらについての注釈が入れられている様ですが、そういうのが素直に面白いかといえばまた違うかと思います。逆にいえば知的好奇心から来る面白さみたいなものはあるでしょうが、それだけに本当に日本の文化や漫画が大好きだという人にしか受け入れられない可能性もあるかと思います。

もし「さよなら絶望先生が大好きだ」という海外の人に出会ったら、その人は普通の日本のオタクよりもコアなオタクである可能性があります。

遊戯王 Yu-Gi-Oh!

週刊少年ジャンプで連載され、子供たちに大人気となった高橋和希による遊☆戯☆王の英語版コミックです。当時はまっていた世代のお子さんの英語教育に最適だと思います。全38巻。

遊☆戯☆王 Yu-Gi-Oh! 英語版コミック

遊☆戯☆王 日本語オリジナル版

遊戯王 英語版

この作品は派生作品が多いですね。派生漫画では
遊☆戯☆王R(漫画:伊藤彰 / Akira Ito) 全5巻」、
遊☆戯☆王GX(漫画:影山なおゆき / Naoyuki Kageyama) 連載中」
の二作品が英訳されています。また海外オリジナルっぽい作品も何冊が出版されているようですね。ちょっと多くてさすがに確認しきれませんが、それだけ海外でも人気となったという事でしょう。

私自身はあまりカードゲームをやらないのですが、なんでもトレーディングカードゲーム自体はマジック:ザ・ギャザリングというアメリカのゲームが最初らしいですね。それに日本的な改良とキャラクター付けがなされて生まれたのが遊戯王で、それがまたアメリカで大人気となるというのは、なんとも日本らしいという感じがします。

遊戯王の英語版で英語を学んで、いつか海外の遊戯王ファンとデュエルをするなんて日が来れば素敵ですね。

焼きたて!!ジャぱん Yakitate!! Japan

週刊少年サンデーで連載されていた、橋口たかしによる料理・グルメ漫画、焼きたて!!ジャぱんの英語版コミックです。全26巻。また焼きたて!!ジャぱんの北米版アニメDVDもあります(※リージョンコードに注意)。

焼きたて!!ジャぱん Yakitate!! Japan 英語版コミック

焼きたて!!ジャぱん 日本語オリジナル版

焼きたて!!ジャぱん 英語版

日本のグルメ漫画には大きく分けて 美味しんぼ のような正統派と、ミスター味っ子のようなギャグ派に分けられると思うのですが、この作品は後者ですね。しかも味っ子にくらべてギャグ要素がかなりパワーアップしています。

正統派の部類に入る漫画は料理に関するまともなうんちくも多く大人向けな感じがしますが、ギャグ派の部類に入る漫画のうんちくは無理やりなこじつけが多く、むしろ場当たり的なノリで押し切る感じがしますね。しかしだからこそ料理を題材にしたギャグというのは面白いのだと思います。料理や食材で遊ぶというのは日本人にとってはやってはいけないタブーですから、あえてそこをギャグとする事で笑いを呼ぶのです。下ネタなんかも同じですね、こういうギャグは子供にうけます。ただし食材を無駄にするようなギャグはやりすぎですから、料理を食べた後のリアクションで笑いを取る事になります。

この手の作品が海外で人気がでたという話は聞きませんね。もしかしたら食に対する文化の差で面白かったり、面白くなかったりするのでしょうか。

ああっ女神さまっ Oh My Goddess

月刊アフタヌーンで連載中の、藤島康介によるああっ女神さまっの英語版コミックです。

ああっ女神さまっ Oh My Goddess 英語版コミック

ああっ女神さまっ 日本語オリジナル版

ああっ女神さまっ 英語版

この作品も連載がずいぶん長く続いていますね、今ではもはや漫画の定番となった普通の男の子の家に不思議な能力をもった美少女が突然住み着く系の作品では結構古い部類に入るんじゃないかと思います。この系統の作品の古典的代表作はうる星やつらだと思いますが、ラムとベルダンディー、あたると螢一の性格の違いがそれぞれの世界観の違いを生み出していますね。その後の同系統の作品は主要キャラクターの性格の設定によって、これら二つの作品それぞれの系統に再分類されるような気がします。おおまかに言ってアクの強いキャラクターによるギャグコメディと、温和なキャラクターによるラブコメディですね。

現在ではもはや王道の設定といっていいほどなので影響の見られる作品は数え切れないですが、中でも連載が続いているこの作品の影響力は大きいのではないでしょうか。

また日本語と英語の両方のセリフが書かれているバイリンガル版 ああっ女神さまっもあります。バイリンガル版は全5巻です。

頭文字D Initial D

週刊ヤングマガジンで連載中の、しげの秀一による頭文字Dの英語版コミックです。また 頭文字Dの北米版アニメDVD もあります。

頭文字D Initial D 英語版コミック

頭文字D 日本語オリジナル版

頭文字D 英語版

この漫画がヒットしてからというもの路上でAE86を見かける事が多くなったような気がします。意識的に見てしまうという面もあるでしょうが、この作品の影響もやっぱりあると思います。私個人は車に速度はあまり求めませんが、古い形の角ばった車は好きですね。燃費とか維持費とか考えると新しい車の方が良いのですが、意味もなく古い車の方が味があるように思えます。キズがあるのは愛嬌で、塗装もくすんでいた方がかっこよく思えます。侘び寂びだなんて大げさな事を言うつもりは無いですが、やっぱり古い車の方が愛着が沸くんですよね。今はお金が無いので車じたいもっていませんが、将来また車を持つとしたら古い車を買うつもりです。

さて海外の人でこの作品を読んでAE86に興味をもった方は多いと思いますが、AE86を購入してしまったファンとかもいるんでしょうね。日本にもかつて 映画バックトゥザフューチャー に登場したデロリアンの愛好家たちがいるみたいですが、アメリカでAE86の「走り屋」チームができていたらと想像すると少し面白いです。

BLOOD+ ブラッドプラス

Production I.G製作のアニメ、BLOOD+の漫画の英語版コミック&ノベルです。著者名に桂明日香 (Asuka Katsura)とある方がコミックスで全5巻、池端亮 (Ryo Ikehata)とある方がノベルで全4巻です。

番外編コミックも英訳されていて、スエカネクミコ (Kumiko Suekane)による BLOOD+ A(アダージョ)が全2巻、如月弘鷹 (Hirotaka Kisaragi)による BLOOD+ 夜行城市 が全1巻です。

BLOOD+ ブラッドプラス 英語版コミック&ノベル

BLOOD+ 日本語オリジナル版

blood+ 英語版

原作のアニメは Production I.G ならではのクオリティの高い戦闘シーンが素晴らしかったですね。特に少女を刀を振るって化け物を斬り倒すというコンセプトは衝撃的でした。吸血鬼をモチーフにしながら独自の世界観を生み出し、先を読ませぬ展開もハラハラドキドキさせられました。

Production I.G の作品は元来洋画の影響が強いためか、海外での評価も高い傾向があります。どっぷりと日本のアニメが好きだという方はどうか知りませんが、表現手法の一つとしてのアニメが好きだという方は受け入れやすいんじゃないでしょうかね。この作品でいえば刀を使った派手なアクションシーンなんかは、もろに向こうの人の好みです。商業ベースにのったありがちな作品ばかりが増えた現在のハリウッド映画に不満をもっている人なんかは、Production I.G の作品は好きなんじゃないかと思います。

ホイッスル! Whistle!

週刊少年ジャンプで連載されていた、樋口大輔によるホイッスル!の英語版コミックです。全24巻。

ホイッスル! Whistle! 英語版コミック

ホイッスル! 日本語オリジナル版

ホイッスル! 英語版

基本的にサッカー漫画は北米よりもサッカーの人気が高い地域、つまりヨーロッパや南米で人気がでる傾向があります。サッカーに限らず大抵のスポーツ漫画はその競技の知名度や人気に左右されますね。逆に野球の漫画はヨーロッパや南米ではあまり人気がでません。

他にはこの作品の舞台がキャプテン翼なんかと違って国内中心に展開していく点も海外であまり人気が出ない要因の一つです。結局日本チームに負ける事になるにせよ、自国のチームが登場すれば読むほうにも熱が入りますからね。そういう意味では国内的には良作であるのにも関わらず、海外展開がしにくい作品の一つであると言えます。

逆に考えると、スポーツ漫画を海外展開する上でのテクニックみたいなものも見えてくるはずです。例えばライバル意識の強い国同士の試合を設定すると、きっとその国の人たちは熱中して読むでしょう。イギリス vs フランス、フランス vs ドイツ、インド vs パキスタン、ブラジル vs アルゼンチン、アメリカ vs キューバなど因縁の対決を作品中で実現すれば良いのです。圧倒的な差で勝敗が決まってしまうとか試合内容によっては非難を受ける可能性もありますが、海外で受けるエンターテイメントという事についてよく考える事もこれから必要になってくるのではないでしょうか。