少年漫画・その他」カテゴリーアーカイブ

GANTZ ガンツ

ヤングジャンプで連載されている奥浩哉によるGANTZ(ガンツ)の英語版コミックです。またGANTZの北米版アニメDVDもあります。

GANTZ ガンツ 英語版コミック

GANTZ 日本語オリジナル版

GANTZ 英語版

ガンツと呼ばれる不思議な球体の指示に従って、謎の異星人たちと戦うことになってしまうというSFアクション作品です。どことなくハリウッドのパニックホラーのような雰囲気がありますが、作者によると必殺仕事人にSFの要素を付け足したのが基になっているそうです。

テレビアニメ化と実写映画化もされ国内では一般の人にもある程度知名度がある作品ですが、海外でも人気となったらしく、英語版の出版社である Dark Horse Comics の発表によるとガンツのコミックは北米で述べ約17万部を売り上げたそうです。そんな人気作品ですから英語版のリリースも順調に行われています。出版元である Dark Horse Comics は Amazon のページで中身を試し読みできるようにしてくれていますから、興味のある方は Amazon のページで英語版のガンツがどんな雰囲気なのか確認すると良いでしょう。

比較的長い物語の作品ではありますが、もともとCGを駆使して描かれた迫力のある画が売りという部分もあり、長いセリフはあまりありませんから、要所要所にでてくる説明のための長文の読解だけがんばれば英語初心者の方でもなんとか読めるでしょう。

未来日記 Future Diary

少年エースで連載中のえすのサカエによる、未来日記の英語版コミックです。また未来日記の北米版アニメブルーレイもあります。

未来日記 Future Diary 英語版コミック

未来日記 日本語オリジナル版

未来日記 英語版

なんと言ってもこの作品の面白さはヒロインである我妻由乃のヤンデレっぷりにあるでしょうね。話が進むほどにどんどん強くなるバトル系漫画の主人公の様に、由乃の雪輝に対する病的な愛情がエスカレートしていきます。真面目に考えるとホラーかギャグとしか思えない程の愛しっぷりですが、怖さの中に妙なかわいさみたいなのがあるんですよね。

この作品は人気の割りにはいつまでたってもアニメ化がされませんね。まあ読者層が低い割りに残酷なシーンが多いのでアニメ化にあたって色々と考えなければならない点はあると思いますが確実に人気は出ると思うんですよね。なんでも一応アスリードの製作でテレビアニメが作られる事は決定しているみたいなのですが、具体的な放送日程などはまだ未定のようです。そのまま企画のみで終わってしまうなんて事が無いと良いのですが…

花とみつばち Flowers & Bees

ヤングマガジンで連載されていた安野モヨコの花とみつばちの英語版コミックです。全7巻。

花とみつばち Flowers & Bees 英語版コミック

花とみつばち 日本語オリジナル版

花とみつばち 英語版

モテたいけどモテない普通の男子高校生の小松正男が、メンズエステに行ったり色々と苦労してモテ道を精進するという作品。とりあえず主人公ならば無条件で必要以上にモテてしまう傾向のある少年・青年漫画においては異色の作品になりますかね。平凡な主人公が努力の末に真実の恋愛へたどり着くという筋書きはどこか少女漫画を視点を変えて表現したようにも思えます。別の表現だとスポーツ漫画の目標が優勝ではなくモテることにすり変わった根性漫画という見方もできるかも知れません。

さて全7巻ということで、英語で漫画を読んでみようと思っている方にはちょうど良いくらいのボリュームだと思います。ちょっと長めかなと思わないでもありませんが、ゆっくり読めば問題なく読むことができるでしょう。ただこの作品の持ち味のテンポ感を楽しめるようになるにはそれなりの慣れが必要だと思いますので、できれば日本語版も一緒に買って話の筋を完全に覚えてから英語版を読むと良いでしょう。

機動戦士ガンダムSEED Mobile Suit Gundam Seed

世代を超えた人気を誇るガンダムシリーズの金字塔、機動戦士ガンダムSEEDのコミックスの英語版です。続編の機動戦士ガンダムSEED DESTINYと外伝作品である機動戦士ガンダムSEED ASTRAYのコミックスも英訳されています。

機動戦士ガンダムSEED 英語版コミック
機動戦士ガンダムSEED DESTINY 英語版コミック
機動戦士ガンダムSEED ASTRAY 英語版コミック

機動戦士ガンダムSEEDシリーズ 日本語オリジナルコミック&ノベル

機動戦士ガンダムSEED 英語版

ガンダムやSEEDの説明は必要ないですね。上述の通り世代を超えた人気を誇るガンダムシリーズですが、それまで男性ファンが中心であったガンダムシリーズで比較的若い女性の人気を飛躍的に高めたといわれるのがこのSEEDシリーズです。もしSEEDがこれだけのヒットを記録しなければガンダムシリーズが今頃どうなっていたかちょっと想像できません。

それにしてもさすがガンダムSEEDというべきか…とてもたくさんの関連書籍が発売されていていますね。英語版が出ているのは全部で16冊ですが、これを全て読破した後の英語力はかなりのものとなるでしょう。ただし英語で本を読むことに慣れていない方がいきなり読もうと思っても大変ですから、日本語版と併せて購入して理解の助けとしながら少しづつゆっくりと読むと良いでしょう。繰り返し読むごとに英語を読むスピードが速くなっていくことに気づくはずです。

ちょっと作品数が多いので、以下に各作品の タイトル / 英語タイトル / 作画担当 / 巻数 をまとめておきます。

  • 機動戦士ガンダムSEED / Gundam SEED / 作画:岩瀬昌嗣 / 全5巻
  • 機動戦士ガンダムSEED DESTINY / Gundam Seed Destiny / 作画:岩瀬昌嗣 / 全4巻
  • 機動戦士ガンダムSEED ASTRAY / Gundam Seed Astray / 作画:ときた洸一 / 全3巻
  • 機動戦士ガンダムSEED ASTRAY R / Gundam Seed Astray R / 作画:戸田泰成 / 全4巻

アイシールド21 Eyeshield21

週刊少年ジャンプで連載されていた、原作:稲垣理一郎・作画:村田雄介によるアイシールド21の英語版コミックです。全37巻。

アイシールド21 Eyeshield21 英語版コミック

アイシールド21 日本語オリジナル版

アイシールド21 英語版

日本の漫画としては珍しい、アメリカンフットボールを題材にした作品です。どちらかというとキャプテン翼などのように超人的なテクニックが飛び出すエンターテイメント性の高いスポーツ漫画で、スラムダンクのような比較的リアリティのある作品ではありません。その点があまりアメリカンフットボールに馴染みのない日本の子供たちにも受けたのかも知れませんね。

日本と違いアメリカンフットボールはアメリカでは野球を抜いて一番人気のある国民的スポーツですので、アイシールド21もやはり大人気となったようです。日本のみならず海外でもキャプテン翼を読んで育ったというサッカー選手が結構いますので、いずれこの作品を読んで育ったというアメフト選手が登場するかも知れませんね。

さて37巻というボリュームは英語で読むにはかなり長い作品だと思います。なので無理して全部読む必要はないと思いますが、仮に全部読んだらかなりの英語力がつくことでしょう。作品の傾向としてアメフトに関する英語を中心に覚えることができると思いますので、深夜のアメフト中継なんかを英語音声を聞きながら観たりしてリスニング力も同時に鍛えると良いかも知れませんね。

交響詩篇エウレカセブン Eureka Seven

アニメ・ゲーム・漫画・小説とメディアミックス展開され人気を博した、交響詩篇エウレカセブンの英語版コミック&ノベルです。また交響詩篇エウレカセブンの北米版アニメブルーレイもあります(※国コード規制に注意)。

交響詩篇エウレカセブン Eureka Seven 英語版コミック&ノベル

交響詩篇エウレカセブン 日本語オリジナル版

交響詩篇エウレカセブン 英語版

作画担当の片岡人生氏(Jinsei Kataoka)と近藤一馬氏(Kazuma Kondou)の名前が著者名にある方がコミックで全6巻、執筆担当の杉原智則氏(Tomonori Sugihara)の名前が著者名にある方がノベルで全4巻です。

バンダイとボンズによるメディアミックスプロジェクトであるエウレカセブン。どこか王道のロボット作品のようで、ガンダムなどとはまた違った雰囲気のある作品に仕上がっていましたね。日本だけでなく海外でもその独特の空気感が人気となりました。

さて上記のとおり漫画版は全6巻ということでそれほど長くなく、英語初心者の方にもおすすめです。小説版の方はさすがにある程度英語で本を読むことに慣れていないと読破は難しいと思いますが、全4巻を読み終える頃には見違えるほど英語力が身についていることでしょう。あせらずに時間をかけてゆっくりと読むことが大切です。

最後の制服 Last Uniform

まんがタイムきららで連載されていた、袴田めらによる最後の制服の英語版コミックです。全3巻ということで英語版コミックの入門用にいかがでしょうか。

最後の制服 Last Uniform 英語版コミック

最後の制服 日本語オリジナル版

最後の制服 英語版

椿ヶ丘学園という女子高の女子寮で暮らす少女たちの、友情とほのかな恋が描かれたショートストーリー作品です。掲載誌はまんがタイムきららですが4コマ作品ではありませんね。最近ではこの手の日常的な軽い百合テイストの作品が増えましたが、その先駆けにして名作の一つといえるのではないでしょうか。なお話によってスポットがあたる少女が変わるので特定の主人公はいません。

袴田めら氏の作品が持つ独特の雰囲気というか、まるでフランス映画を見ているような空気感が非常に良い作品ですね。百合といっても肉体的な関係にはいたりませんので、その手の描写があまり好きではない方でも安心して読めると思います。

また上述のとおり全3巻というボリュームは、英語版コミック入門用としては最適な長さだと思います。長いセリフや難しいセリフもありませんので、この作品が好きだという方はぜひ英語版の読破にチャレンジしてみてください。お友達へのプレゼントとして素敵だと思いますね。

GA 芸術科アートデザインクラス Geijutsuka Art Design Class

COMICぎゅっと!にて連載を開始し、その後まんがタイムきららCaratに移籍して連載中の、きゆづきさとこによる4コマ漫画、GA 芸術科アートデザインクラスの英語版コミックです。

GA 芸術科アートデザインクラス Geijutsuka Art Design Class 英語版コミック

GA 芸術科アートデザインクラス 日本語オリジナル版

GA 芸術科アートデザインクラス

彩井高校の美術専攻クラス・芸術科Aクラスの1年生の少女5人(山口如月・野田ミキ・大道雅・友兼・野崎奈三子)の学校生活や日常をまったりと描く日常系萌え4コマ作品です。この系統のブームもあいまってアニメ化され人気となりました。

4コマ作品という事でもともと追うべきストーリーがなく、セリフも短いので英語版コミック初心者の方には最適な作品の一つといえます。この作品独自の特徴として美術に関するセリフが多いので、そちら方面の英語表現も覚えることができるでしょう。また現在のところ発売されている巻数も3巻と少ないので、その点も初心者の方におすすめなポイントです。最初はまずこのくらいの作品から始めて、徐々に長い作品に挑戦していずれはライトノベルの英語版を読めるようになれば、かなりの英語力が身についているはずです。

怪物王女 Princess Resurrection

月刊少年シリウスにて連載中の、光永康則氏の怪物王女の英語版コミックです。また 怪物王女の北米版アニメDVD もあります。

怪物王女 Princess Resurrection 英語版コミック

怪物王女 日本語オリジナル版

怪物王女 英語版

その血を飲むと不老不死の体を得られるという怪物の王女の血を飲んで血の戦士となった日和見日郎。姫と呼ばれる王女は次期国王の座をかけて兄弟同士で血みどろの殺し合いをしなければならない運命にあった。姫の家来である人造人間のフランドル、人狼族の戦士で兄の仇を追うリザ・ワイルドマン、吸血鬼の嘉村令裡を陣営に加えて、数々の刺客と戦うのであった…という感じのバイオレンスホラー作品ですね。ところどころコメディタッチな所もあり、怖いという印象はほとんど受けません。

英語版は Del Rey という出版社から第7巻までリリースされていますが、8巻以降がリリースされる雰囲気がありませんね。ライセンス契約が切れたのでしょうか。アニメ化もされて知名度は高いでしょうから、売れ行きがよくなくって続刊がでないという訳でもないと思うのですが…ちょっとよく解りません。

D.Gray-man ディーグレイマン

週刊少年ジャンプで連載を開始し現在はジャンプスクエアにて連載中の、星野桂によるD.Gray-man(ディーグレイマン)の英語版コミックです。またD.Gray-manの北米版アニメブルーレイもあります(※国コード規制に注意)。

D.Gray-man ディーグレイマン 英語版コミック

D.Gray-man 日本語オリジナル版

D.Gray-man 英語版

19世紀末のヨーロッパをモチーフにした舞台で、機械・魂・悲劇を材料に作り出される兵器・AKUMAを使って世界を終わらそうとする千年伯爵。そしてAKUMAを唯一破壊することのできるエクソシストと呼ばれる者の一人、アレン・ウォーカーは世界を救うために仲間達と共に戦いに身を投じていくのであった…という感じのファンタジー作品です。

この作品の登場人物たちは英語を話しているという設定ですから、英語で読むディーグレイマンはまた格別な雰囲気があるのではないでしょうか。ストーリーものなので少々長めではありますが、時間をかけてゆっくりと読めば英語初心者の方でも読めないという事はないでしょう。

ただ日本漫画ならではの擬音表現や固有名詞の翻訳について、英語圏のファンたちから不自然だとクレームがついたそうです。具体的な例を見つけることは残念ながらできませんでしたが、それだけこの作品に期待しているファンが英語圏にもいるという事でもあるでしょうか。