Blood Alone ブラッドアローン

高野真之による、吸血鬼の少女と吸血鬼に姉を奪われた青年の不思議な同棲生活を描くBlood Aloneの英語版コミックです。

Blood Alone ブラッドアローン 英語版コミック

Blood Alone 日本語オリジナル版

Blood Alone 英語版

この作品と、同じ電撃大王で連載中のよつばと!って、雰囲気は違えどある意味オタクの理想的生活を描いた作品ではないですかね?

主人公の青年はサラリーマンではなく、作家や探偵みたいな事をして生計を立てているので、自分の世界にどっぷり漬かる事ができる。そこには自分を頼り慕ってくれる可愛い少女がいる。たまに登場する友人はそういう生活を理解してくれて過剰に介入してくる事は無い。自分自身も野心や欲望みたいなのとは無縁で、積極的に他者と関わろうとはしないが、それでも他者から疎まれるという事もなく、どちらかと言えば好意を持たれる。裕福というわけではないが、お金に困ってるという程ではない。仕事に追われて眠れない時もあるが、仕事が出来なさ過ぎて無能扱いされる事はない。普通なら自分や少女の未来や現実を見なければならないが、敵がいるおかげで刹那的に生きていても罪悪感を感じる事はない。

はい、私はこの作品が大好きですよ。クロエみたいな男は自分の理想像に近く、ミサキみたいな少女に慕われたら、なんでもしてあげたくなっちゃいますね。即物的なロリコンっていうのじゃなくて、映画の「レオン」みたいな雰囲気がいいんですよ。

SAMURAI DEEPER KYO サムライディーパーキョウ

週刊少年マガジンで連載された上条明峰によるSAMURAI DEEPER KYOの英語版コミックです、全38巻。またサムライディーパーキョウの北米版アニメDVDもあります(※リージョンコードに注意)。

SAMURAI DEEPER KYO サムライディーパーキョウ 英語版コミック

SAMURAI DEEPER KYO 日本語オリジナル版

SAMURAI DEEPER KYO 英語版

サムライやニンジャはもう少年漫画の定番ですね。そして海外の人たちにも一定の人気があるジャンルでもあります。ただ日本の漫画の良い所は、歴史上に実在する侍や忍者を参考にしつつ、決してその実像にとらわれる事なく、作品ごとにさまざまなアレンジが加えられている点にあるでしょう。まあ日本の歌舞伎や軍記物語の登場人物も派手にアレンジされてる事がほとんどですから、もしかしたらこういう創作の仕方はひとつの文化なのかも知れませんね。

なおこの作品の翻訳版はアメリカやカナダといった北米の他に、デンマーク、イギリス、フランス、ドイツ、インドネシア、シンガーポール、スペインといった各国で発売されています。意外とアジアの国が少ないですね。

Hunter×Hunter ハンターXハンター

週間少年ジャンプで休載を度々繰り返しながらもかろうじて連載中の冨樫義博によるHunter X Hunterの英語版コミックです。

Hunter X Hunter ハンターXハンター 英語版コミック

Hunter X Hunter 日本語オリジナル版

Hunter X Hunter 英語版

週間少年ジャンプの連載が過酷な事はいまさら言うまでもないですが、これだけ休載を繰り返しながらもまだ連載が続いているのはひとえに人気があるからでしょう。いつになるかは解りませんが、きちんとした形でストーリーが終わるまで連載を続けて欲しいと思います。

海外では北米を中心に英語に翻訳されて漫画もアニメの人気があります。ただハンターという設定が忍者や海賊などに比べて少々解りにくいせいか、大ヒットという程でもない印象です。また内容も敵味方で善悪の二元論にきっちり分かれていないために、勧善懲悪のストーリーが大好きなアメリカの人たちにはあまり受け入れられないのかも知れません。私なんかはそこが良いと思うのですが、好みの問題は仕方がありませんね。

BECK ベック

月刊少年マガジンで連載されていた、ハロルド作石によるバンド漫画、BECK(ベック)の英語版コミックです。アニメ化もされて作中に流れる音楽とのマッチングも話題になりましたね、全34巻。またBECKの北米版アニメDVDもあります(※リージョンコードに注意)。

Beck ベック 英語版コミック

Beck 日本語オリジナル版

beck 英語版

この作品はバンド漫画という事で、オリジナルの楽曲の他に実在するアーティストの曲も作品中で使用されます。なので海外の人たちにとっては馴染みのある曲名がでれば、それなりに嬉しかったりすると思うのですが、逆に若い世代のファン層にとっては「親父くさい」と思われそうな70’sや80’sの曲も多いのも事実です。日本の若い人たちにとって新鮮でも、海外の若い人たちにとっては父親世代が若い頃に聞いていた音楽です。個人的にはこの辺の音楽は好きなのですが、おそらく海外の人たちにとっては日本のロックやポップスの方が新鮮に感じるのではないでしょうか。

まあ音楽以外の部分でも作者であるハロルド作石氏の趣味が全開になってる部分が結構あるみたいで、おそらく同世代であろう私にとってはストライクど真ん中なんですけどね。

武装錬金 Buso Renkin

ジャンプで連載された和月伸宏による武装錬金(ぶそうれんきん)の英語版コミックです。アニメ化もされましたね。全10巻。

武装錬金 Buso Renkin 英語版コミック

武装錬金 日本語オリジナル版

武装錬金 英語版

同じ錬金術を扱った作品である鋼の錬金術師の大ヒットでなんだか少し影が薄い印象もありますが、ジャンプの作品としてそれなりの成功はしているみたいです。ただアニメ化やゲーム化が連載が終わってからなされるという後手後手に回ったために、大きなブームとはならなかったのが残念に思われます。和月伸宏氏は初連載でるろうに剣心という大ヒット作品を生み出しているだけに、色々と大変なのかも知れません。

海外では北米を中心に漫画とアニメが英語化されています。

なお漫画の英語版は北米の翻訳漫画出版大手の VIZ Mediaから発売されています。

攻殻機動隊 Ghost In The Shell

日本国内よりも海外の方が有名かも知れませんね、士郎正宗による攻殻機動隊 -Ghost In The Shell- の英語版コミックです。また攻殻機動隊のBlu-rayには日本語音声の他に英語音声も収録されています。

攻殻機動隊 Ghost In The Shell 英語版コミック

攻殻機動隊 日本語オリジナル版

攻殻機動隊 英語版

上述の通りこの作品は日本国内よりも海外での評価の方が高かったような気がします。とくに大ヒット映画マトリックスがこのアニメ作品の影響を受けている事は有名です。もちろん攻殻機動隊もマトリックスと同じ、ニューロマンサーというSF小説の影響を受けていますので、どれがオリジナルだとかいう論争は不毛でしょう。

ちなみにマトリックスの世界をアニメ化したオムニバスアニメーションである アニマトリックス は、攻殻機動隊のアニメ監督である押井守監督と、プロダクションIGが製作を手がけています。近年はプロダクションIG製作のアニメーションがスタジオジブリとはまた違った形で海外で高い評価を受けている事が素直に嬉しいですね。

なお上述の通りこの作品は色々な出版社から英語版が発売されています。どのバージョンが良いとは一概には言えませんが、商品購入時は説明文などをよく確認した方が良いでしょう。

また日本語と英語の両方のセリフが書かれているバイリンガル版 攻殻機動隊もあります。英語版コミック入門用にいかがでしょうか。

LOVELESS ラブレス

コミックZERO-SUMにて連載中の、高河ゆんによるLOVELESS(ラブレス)の英語版コミックです。

LOVELESS ラブレス 英語版コミック

LOVELESS 日本語オリジナル版

LOVELESS 英語版

日本の漫画の素晴らしさは、ドラマや映画ではありえない様な設定や世界観が何の違和感もなく成立してしまう所だと思います。ネコ耳や尻尾の生えた少年少女なんていう「ありえない」設定が、漫画やアニメではまったく普通の事として受け入れられてしまいます。そしてそういう普通ではありえない独特の世界を生み出した作品ほど、ファンの間では名作として名を残すのだと思います。

そういう意味ではお伽噺とかと似ている所があるかも知れませんね。日常を抜け出し非日常を味わうためのストーリー、教育的な意味づけは後世の都合で成されたもので、本来は純粋な娯楽として語り継がれていたに違いありません。この作品はそういう要素に溢れています。

海外での評価はどうだったんでしょうか、しかし日常の中に非日常を味わえるストーリーを求める人々がいる限り、この作品は愛されるに違いありません。

ギャラクシーエンジェル Galaxy Angel

ブロッコリーの大人気アニメシリーズ、ギャラクシーエンジェルの漫画の英語版です。作画担当は かなん。

ギャラクシーエンジェル Galaxy Angel 英語版コミック

ギャラクシーエンジェル 日本語オリジナル版

ギャラクシーエンジェル 英語版

私はゲームや漫画よりもギャグ満載のアニメバージョンのギャラクシーエンジェルが好きですが、メディアミックス作品が多い現在でもメディアによってこれほど設定の違う作品は珍しいんじゃないでしょうか。ただアニメで大好きなキャラであるノーマッドやウォルコット中佐が、版権の問題でゲームや漫画に登場させる事ができないというのを知った時には、やっぱり色々と大人の事情があるんだなと思いましたね。

あまり深く考えずに楽しめるアニメの方は、アメリカを中心とした英語圏の他、アジア各地や南米でも現地の言葉に翻訳されて人気となりました。ギャラクシーエンジェルといえば、アメリカの人気テレビドラマである “チャーリーズエンジェル” に一部着想を得ていると思うのですが。ここまでギャグに徹した作品になると少しも似ている様に思えませんね。アメリカの作品で女性が活躍する場合は、金髪女性を除いて理知的なキャラクターづけがされるのが普通です。それが揃いも揃っておバカなキャラばかりというのは、向こうの人たちにとっては結構新鮮なんじゃないでしょうか。

スクールランブル School Rumble

週刊少年マガジンにて連載された、小林尽によるスクールランブルの英語版コミックです。全22巻。またスクールランブルの北米版アニメDVDもあります(※リージョンコードに注意)。

スクールランブル School Rumble 英語版コミック

スクールランブル 日本語オリジナル版

スクールランブル

アニメの方は第三期の製作がきまったようでファンの方は待ちどうしいのではないでしょうか。

ほとんどの学園コメディ漫画は、日常的な風景の中に普通でないキャラクター達を登場させてそのギャップを楽しむようなものだと思うのですが。この作品のキャラクター達は特に表現しづらい雰囲気を持っていますね。別に超人的なスペックを持っていたりするわけではないのですが、価値観というか発想が良い意味で普通でないところが面白いです。

そんなスクールランブルですが、海外でも北米を中心とした英語圏での売り上げでも好成績を残したみたいです。日本の学園コメディの笑いが海外でも受け入れられるのはどうしてなんでしょうかね?こう言ってはなんですが、この作品は特に萌えとかを重視してないように思えます。それでも海外の人たちがこの作品を面白いと思うのは、日本の学園生活に好奇心と親近感を同時に感じてくれているからではないでしょうか?

これが私の御主人様 He Is My Master

メイドブームという言葉を最近聞かなくなりましたね、最初はおどろきましたがいつの間にかテレビでタレントの女性がメイドの格好してても違和感を感じなくなってしまいました。原作:まっつー、作画:椿あすによるこれが私の御主人様の英語版コミックです、全5巻。またこれが私の御主人様の北米版アニメDVDもあります(※リージョンコードに注意)。

これが私の御主人様 He Is My Master 英語版コミック

これが私の御主人様 日本語オリジナル版

これが私の御主人様 英語版

若い女の子にこんなエロい格好をさせて身の回りの世話をさせるなんて、男のロマンといえばロマンでしょうが、実際こんな状況になったら小市民の私には耐えられないような気がします。なんだか、馬鹿にされたりしないように無意味に格好つけて、優しい御主人さまを気取ってしまいそうですね。

ちなみに海外では結構メイドというか家政婦さんを雇ったりする家が結構ありますが、実際のメイドさんになるような人はあまり裕福でない国からの出稼ぎの人たちの場合が多く、それらの人々は信仰心や貞操観念の強い人たちが多いのであんまり男のロマン的展開にはならないそうです。これは想像ですが本当にメイドさんを雇えるような人たちにとっては、気軽に風俗とかに行ける日本の方がうらやましいんじゃないですかね。