高野真之による、吸血鬼の少女と吸血鬼に姉を奪われた青年の不思議な同棲生活を描くBlood Aloneの英語版コミックです。
この作品と、同じ電撃大王で連載中のよつばと!って、雰囲気は違えどある意味オタクの理想的生活を描いた作品ではないですかね?
主人公の青年はサラリーマンではなく、作家や探偵みたいな事をして生計を立てているので、自分の世界にどっぷり漬かる事ができる。そこには自分を頼り慕ってくれる可愛い少女がいる。たまに登場する友人はそういう生活を理解してくれて過剰に介入してくる事は無い。自分自身も野心や欲望みたいなのとは無縁で、積極的に他者と関わろうとはしないが、それでも他者から疎まれるという事もなく、どちらかと言えば好意を持たれる。裕福というわけではないが、お金に困ってるという程ではない。仕事に追われて眠れない時もあるが、仕事が出来なさ過ぎて無能扱いされる事はない。普通なら自分や少女の未来や現実を見なければならないが、敵がいるおかげで刹那的に生きていても罪悪感を感じる事はない。
はい、私はこの作品が大好きですよ。クロエみたいな男は自分の理想像に近く、ミサキみたいな少女に慕われたら、なんでもしてあげたくなっちゃいますね。即物的なロリコンっていうのじゃなくて、映画の「レオン」みたいな雰囲気がいいんですよ。