住めば都のコスモス荘 Dokkoida

阿智太郎の同名ライトノベルを矢上裕が漫画化した住めば都のコスモス荘の英語版コミックです。全3巻。

住めば都のコスモス荘 Dokkoida?! 英語版コミック

住めば都のコスモス荘 日本語オリジナル版

住めば都のコスモス荘 英語版

英語版の正確なタイトルは “Dokkoida?!” ですね。この作品は上述の通りもともとはライトノベル作品ですが、残念ながら英語版が発売されているのは漫画版のみです。

この作品はご存知の通り特撮ヒーロー作品へのオマージュが中心となっているのですが、海外の人達が読んで面白いものなんですかね? 海外のひとたちも名前くらいは知っていて、中には観た事のある方もいるんでしょうが、特撮ヒーローを子供の頃に観て育ったという方はかなり少ないんじゃないでしょうか。でもスーパーマンやスパイダーマンといったアメコミヒーローと重ねてみれば、それほど違わないのかも知れません。そのうちこういう部分でも海外の人と思い出を共有できるようになると良いですね。

英語版は北米の翻訳漫画出版大手の CMX から発売されています。

黒鉄 Kurogane

モーニングで連載されていた、冬目景による黒鉄(くろがね)の英語版コミックです、全5巻。

黒鉄 Kurogane 英語版コミック

黒鉄 日本語オリジナル版

黒鉄 英語版

時代ものとしては定番の親の仇討ちに、からくり仕掛けのクロックパンク要素を組み込んだ新しい世界観がうりの作品です。特に半分生身、半分からくり仕掛けとなり、顔は鉄火面、剣はしゃべるし、帯はガンベルト、など主人公の奇抜な設定には驚かされます。最初の方はその設定を作者も活かしきれずあまり面白くありませんが、徐々に話が盛り上がっていき最後の方では完全に世界観にはまっています。全5巻というボリュームもちょうどいいですね、話がマンネリになる前にすぱっと終わる姿勢は個人的に好きです。

さてこの作品の海外での評価はどうだったんでしょうかね? 何度も言うように余程ひどいもので無い限り海外ではサムライものは受けます。日本の漫画を読むような人は大抵日本の文化に好意的ですからね。しかしギャグというわけでもなく、ここまで独自の世界観を持った作品がどういう評価を受けるのか個人的にすごく気になります。残念ながら情報は手に入りませんでした。

「彼」first love Kare First Love

少女コミックで連載されていた、宮坂香帆による「彼」first loveの英語版コミックです、全10巻。

「彼」first love Kare First Love 英語版コミック

「彼」first love 日本語オリジナル版

「彼」first love 英語版

女子校に通う男嫌いで普段は地味な主人公 花梨が、たまたま参加した合コンで酔いつぶれてしまい、介抱してくれた男子校生の 葵が髪を下ろし眼鏡をはずした花梨に一目ぼれされてせまられる事になる…という感じのストーリーです。

最近は海外での少女漫画の人気も上がってきていますが、どちらかといえば活動的な少女が主役の作品の方が人気があります。こういうおとなしめの主人公が、周りのキャラクター達に翻弄されていく受動的なお話はあまり人気がでない傾向がありました。

その中でもこの作品は海外での評価が高い作品といえます。海外での実際の売り上げがどのくらいかは確認できませんでしたが、いくつかの海外サイトでこの作品を褒めているコメントを見かけました。

キカイダー02 Kikaider Code 02

石森章太郎の名作、「人造人間キカイダー」のMEIMUによるリメイク作品、キカイダー02の英語版コミックです。全7巻。

キカイダー02 Kikaider Code 02 英語版コミック

キカイダー02 日本語オリジナル版

キカイダー02 英語版

この作品は上述の通り、石森章太郎氏の人造人間キカイダーを現代風にアレンジしてリメイクしたものですが、ターゲット層は比較的高めだったようです。

疑問に思うのは今この作品を英語で読んではたして面白いかという事ですね。かつて子供の頃にこの作品を読んでいた、あるいはアニメを観ていたという方はとても楽しめると思いますが、海外の方たちがノスタルジックな感想を持つはずもなく、どういう需要で英語版が発売されたのか解りませんね。

ただアメコミ風というかある種独特な雰囲気を持った作品ですので、いずれこの手の作風がヒットする時代がくるような気がします。時代は繰り返すと言いますし、こういうメカメカしい感じがクールといわれる時代はいずれやってくるでしょう。

王国の鍵 Key to the Kingdom

ASUKAで連載されていた、紫堂恭子による王国の鍵の英語版コミックです、全6巻。

王国の鍵 Key to the Kingdom 英語版コミック

王国の鍵 日本語オリジナル版

王国の鍵 英語版

比較的正統派なファンタジー作品ですね。なんといっても主人公が王子様です。手にしたものは全世界の王になれるという「王国の鍵」を捜しにその王子様が旅に出るというお話なのですが、なんとなくどこかのファンタジーの名作に設定が似ているような(紫堂恭子氏はみずからトールキンに影響を受けたと語っています)…、というくらいに正統派なファンタジーです。正統派といってもスパイスとしてのギャグ要素も入っているので全6巻というボリュームである事と併せて読みやすい作品となっています。

なんといっても紫堂恭子氏の作品ですからね、ファンタジー好きが読んで失敗という事はないでしょう。日常を離れてファンタジーの世界を楽しみたいという場合には最適な作品ですね。

英語版は北米の翻訳漫画出版大手の CMX から発売されています。

ラブロマ LOVE ROMA

月刊アフタヌーンで連載されていた、とよ田みのるによるラブロマの英語版コミックです、全5巻。

ラブロマ LOVE ROMA 英語版コミック

ラブロマ 日本語オリジナル版

ラブロマ 英語版

気恥ずかしいまでに純粋で不器用な二人の恋愛を描いたラブコメディです。とよ田氏の稚拙っぽく見える絵と併せてかなり良い雰囲気を持った作品です。こういうのを “へたうま” っていうんでしょうね。あの CLAMP も何度も “かわいい” と身もだえするような感想を述べていますが、実際身もだえするくらいかわいいです。主役の少年と少女どちらも純粋でかわいらしく、”ああ、自分もこうだったなあ” と感情移入がしやすい作品となっています。アマゾンの読者評価でもほとんどが星五つをつけていますね。

誰でもこんな時代があったのでしょうね、ちょっと昔のノスタルジィに浸って身もだえするには最高の作品です。こういう作品がもうちょっと増えても良いと思います。

神風怪盗ジャンヌ Phantom Thief Jeanne

りぼんで連載されていた、種村有菜による神風怪盗ジャンヌの英語版コミックです。

神風怪盗ジャンヌ Phantom Thief Jeanne 英語版コミック

神風怪盗ジャンヌ 日本語オリジナル版

神風怪盗ジャンヌ 英語版

女の子に人気の変身ヒロインものに怪盗という要素を加えて新しい定番を生み出した少女コミックの隠れた名作のひとつですね。

原作コミックの方はそれなりの人気がでたものの、アニメの方は視聴率不振で全44話で終了してしまったこの作品ですが、実はアニメ・コミックともにヨーロッパで人気となり、特にドイツで大ヒットを記録したそうです。ジャンヌ・ダルクの生まれ変わりという設定から、なんとなくフランスで人気がでそうな気もしますが、ジャンヌ・ダルクの本場であるだけに厳しい視点が生まれてしまうのかも知れません。

さて神風怪盗ジャンヌの英語版ですが、以前北米のコミック出版大手 DC Comics の翻訳出版専門レーベル CMX から “Kamikaze Kaito Jeanne” というタイトルで全7巻にて発売されていたものの、そのCMXの事業撤退により長らく絶版となってしまいました。しかし2014年、現在は VIZ Media という翻訳漫画出版社から “Phantom Thief Jeanne” というタイトルで全5巻で発売されています。これから神風怪盗ジャンヌの英語版を買われる方はこちらの VIZ Media 版を買われた方が良いでしょう。上のリンクは VIZ Media 版がヒットするようにしてあります。

魍魎戦記MADARA

マル勝ファミコンで連載されていた、MADARA PROJECT(原作 大塚英志、作画 田島昭宇)による魍魎戦記MADARAの英語版コミックです。全5巻。

魍魎戦記MADARA 英語版コミック

魍魎戦記MADARA 日本語オリジナル版

魍魎戦記MADARA 英語版

ファミコン雑誌での連載ということで、一般にはあまり知られてない隠れた名作ですね。いまでは日本語版を入手するのも困難で、どうしても見たいと思ったら中古やオークション等で手に入れるか、英語版を買って読むしかありません。

最近ではこの手の作品はめっきり少なくなってしまいましたが、根強い人気を保っているのも事実です。MADARAの続編というわけにもいかないでしょうが、若手の漫画家さんでこういう作風にチャレンジする人が出てきて欲しいものです。

英語版は北米の翻訳漫画出版大手の CMX から発売されています。結構古い作品なのに 2004年になってから英語版が発売されるという事に驚きを感じてしまいます。英語で読むMADARAは雰囲気があるでしょうね。

まもって!ロリポップ Mamotte Lollipop

なかよしで連載されていた、菊田みちよによるまもって!ロリポップの英語版コミックです。全7巻。またまもって!ロリポップの北米版アニメDVDもあります(※リージョンコードに注意)。

まもって!ロリポップ Mamotte Lollipop 英語版コミック

まもって!ロリポップ 日本語オリジナル版

まもって!ロリポップ 英語版

なかよし本誌で人気となった他に、アニメ化もされていますね。「強くてやさしくてカッコよくてあたしを守ってくれる男のコ」が理想の女の子が、魔法使い試験の課題で使われる硝子真珠(クリスタルパール)を飴と間違えてうっかり飲み込んでしまったことが原因で、試験期間の半年間もの間、見習い魔法使い達から狙われるハメになるという物語です。

残念ながら続編であるもどって! まもって! ロリポップは英語化されていません。ただしライセンスの問題さえ解決すれば、今後英語版が発売される可能性も決して少なくないと思います。

英語版は北米の翻訳漫画出版大手の Del Rey から発売されています。全7巻ということで英語力の自信の無い方には少し長めでしょうか。しかし日本語版と一緒に買うことによって物語を追うことができますので、じっくりと時間をかけて読めば無理というほどでもないでしょう。

カードの王様 King of Cards

別冊花とゆめで連載されていた、立野真琴によるカードの王様の英語版コミックです、全9巻。

カードの王様 King of Cards 英語版コミック

カードの王様 日本語オリジナル版

カードの王様 英語版

トレーディングカードを使ったカードゲームというと男の子がやるものというイメージがありますが、少女漫画ながらトレカを使用したデュエルを題材とした珍しい作品です。

少年漫画の場合はトレカを製作するメーカーのスポンサーがつきやすいので、アニメ化を視野にいれて漫画が作られることが多いですが、この作品はアニメ化はされていませんね。やっぱり女の子にはあまり人気がでなかったんでしょうか。作者の絵柄もファンタジーの系統ではありますが、トレカにするにはちょっと線が細い印象を受けます。おそらく商業ベースにのせることはあまり考えずに、作者が好きで描いた作品なんでしょうね。

英語版は北米の翻訳漫画出版大手の CMX から発売されています。