モーニングで連載されていた、冬目景による黒鉄(くろがね)の英語版コミックです、全5巻。
時代ものとしては定番の親の仇討ちに、からくり仕掛けのクロックパンク要素を組み込んだ新しい世界観がうりの作品です。特に半分生身、半分からくり仕掛けとなり、顔は鉄火面、剣はしゃべるし、帯はガンベルト、など主人公の奇抜な設定には驚かされます。最初の方はその設定を作者も活かしきれずあまり面白くありませんが、徐々に話が盛り上がっていき最後の方では完全に世界観にはまっています。全5巻というボリュームもちょうどいいですね、話がマンネリになる前にすぱっと終わる姿勢は個人的に好きです。
さてこの作品の海外での評価はどうだったんでしょうかね? 何度も言うように余程ひどいもので無い限り海外ではサムライものは受けます。日本の漫画を読むような人は大抵日本の文化に好意的ですからね。しかしギャグというわけでもなく、ここまで独自の世界観を持った作品がどういう評価を受けるのか個人的にすごく気になります。残念ながら情報は手に入りませんでした。