MÄR(メル) MAR

週刊少年サンデーで連載されていた、安西信行によるMÄR(メル:Märchen Awakens Romance)の英語版コミックです。全15巻。

MÄR メル 英語版コミック

MÄR メル 日本語オリジナル版

MÄR メル 英語版

ふりがながなければ実に読みにくいタイトルですが、なんでもドイツ語の “Märchen / メルヘン” から作った言葉だそうです。その名のとおり少年漫画でありながらメルヘンの世界で物語が進行していきます。ただそこは少年漫画ですから、世界観や登場するキャラクターはメルヘンでも少年漫画らしいバトルが展開されることになります。

なんでも少年サンデーでは名探偵コナンにつぐ人気を誇っていたそうで、アニメ化もされてそちらも人気となりました。となれば当然海外でも英語版の漫画が発売され、アニメも放送されてやはり人気となったそうです。やはりバトル系少年漫画は強いですねえ。

なお英語版は北米の翻訳漫画出版大手の VIZ Media から発売されています。安定の翻訳で定評のある VIZ Media なので安心して買うことができます。

目隠しの国 Land of the Blindfolded

LaLaおよびLaLa DXで連載されていた、筑波さくらによる目隠しの国の英語版コミックです、全9巻。

目隠しの国 Land of the Blindfolded 英語版コミック

目隠しの国 日本語オリジナル版

目隠しの国 英語版

触れた人の未来を見る力を持つ少女と、触れた人の過去を見る力を持つ少年の物語です。この手の超能力を題材にした作品は多いですが、過去と未来それぞれを見る力をもった二人の関係によってお話の展開が変わるところがこの作品の面白いところだといえます。

「もし目隠しの国があるとしたら見えるということをわかってもらえるのだろうか・・・」、この作品の冒頭にでてくるフレーズですが、妙に考えさせられるものがあります。ただ見える見えないということ以前に、人間が理解しあうという事が既に困難なことだと私は思います。この作品では超能力という題材をもちいて、人間同士が理解しあうのにはお互いに歩み寄る努力が必要なのだと教えられているような気がします。

なお英語版は北米の翻訳漫画出版大手の CMX から発売されています。

マリオネット・ジェネレーション Marionette Generation

ニュータイプで連載されていた、美樹本晴彦によるマリオネット・ジェネレーションの英語版コミックです、全5巻。

マリオネット・ジェネレーション Marionette Generation 英語版コミック

マリオネット・ジェネレーション 日本語オリジナル版

マリオネット・ジェネレーション 英語

超時空要塞マクロスのキャラクターデザインをはじめ、最近では機動戦士ガンダム エコール・デュ・シエルの漫画を連載するなど、美少女を描くことに関しては定評にある美樹本晴彦氏の初の漫画作品ですね。

氏は漫画家というよりはイラストレーターやキャラクターデザイナーとしての方が活躍しているので、作品が人気になることはありませんでした。しかしさすがというか氏の描く少女はとても魅力的なので、そういうつもりで買うなら決して悪くないでしょう。最近ではすこし時代が古い印象を受ける氏の絵柄ですが、それでも好きな人は結構いるでしょう。

なお英語版は北米の翻訳漫画出版大手の VIZ Media から発売されています。

20面相におねがい!! Man of Many Faces

コミックGENKiで連載されていた、CLAMPによる20面相におねがい!!の英語版コミックです、全2巻。

20面相におねがい!! Man of Many Faces 英語版コミック

20面相におねがい!! 日本語オリジナル版

20面相におねがい!! 英語版

9歳の怪盗と5歳お嬢様の淡い恋を描いたかわいらしい作品ですね。多少年齢設定より大人びたところはありますが、それはそれで背伸びをする年頃と思えばかえってかわいらしいものです。CLAMPの作品は独特の世界観をもっていて、どんな年齢でも楽しめる良い作品が多いですね。

全2巻ということで英語版コミック初心者の方には最適なのではないでしょうか。日本語版を読んだことがない方も、英語版と一緒にそろえて楽しまれてはいかがでしょう。英語学習にも効果がありますし、なにより心がほのぼのとすると思います。

なお英語版は北米の翻訳漫画出版大手の Tokyopop から発売されています。

とっておきMAXION

コミックノ-ラで連載されていた、武林武士によるとっておきMAXIONの英語版コミックです、全4巻。

とっておきMAXION 英語版コミック

とっておきMAXION 日本語オリジナル版

とっておきMAXION 英語版

どういう意味かは解りませんが、作品紹介などを見るとこの作品はSFアクション風ラブコメディらしいです。

あまり有名ではありませんが知る人ぞ知る学研の漫画雑誌、コミックNORA。有名な作家さんが連載していたにもかかわらずそのいずれもがほとんど知られていない作品ばかりという不人気漫画誌でしたが、そんなコミックNORAの作品を英訳して発売する出版社があるという事に正直驚いています。個人的には長谷川裕一氏の「マップス」なんかは好きでしたが、この作品は読んだことはありません。

しかしこういう漫画誌にこそ隠れた名作というのはあるので、もしかしたらとても面白いのかも知れませんね。残念ながら日本語版は新品ではほとんど手に入らないので英語版だけを読むというのもなんですが、実はちょっと読みたくなってきています。

地球行進曲 March on Earth

LaLa DXで連載されていた、林みかせによる地球行進曲の英語版コミックです、全2巻。

地球行進曲 March on Earth 英語版コミック

地球行進曲 日本語オリジナル版

地球行進曲 英語版

林みかせの初コミックス。高一の少女が交通事故で他界した姉の一人息子と二人暮しをするお話です。基本ほのぼのとしたストーリーとかわいらしい絵柄がうりの作品ですね。幼い翔のかわいらしさに癒される作品でもあります。女性向けの作品にはいがいとこの手の少年をひきとって育てる話がありますが、こういうのもショタというんでしょうか。男性向けの作品で少女を引き取って育てる話は間違いなくロリと呼ばれると思います。

全2巻というボリュームは英語版コミックにまだ慣れていないという方に最適です。

なお英語版は北米の翻訳漫画出版大手の CMX から発売されています。

Nui! ぬい

月刊コミックラッシュで連載されていた、迎夏生によるNui!の英語版コミックです、全3巻。

Nui! ぬい 英語版コミック

Nui! 日本語オリジナル版

Nui! 英語版

物を大切にすることにかけては人一倍の16歳の少女・山瀬加耶は、無生物に命を吹き込む力を得る。子供の頃に拾って大切にしていたぬいぐるみのパープルが突然意思をもって動きだし、さらには人間の姿(美少年)にまで変身してしまう。そんなお話の作品です。タイトルの Nui はぬいぐるみの頭の文字二つをとったものですね。美少年の姿に変化したぬいぐるみたちが主人公の少女を守って戦うというのがポイントだと思います。

全3巻というボリュームも英語版コミックとしては丁度よいのですが、残念ながら2巻以降が売り切れがちで手に入りにくいです。英語版コミックは人気作品でないと増刷をすることが少ないので手に入るときに買ってしまわないと後悔することになります。

なお英語版はブロッコリーの北米子会社、Broccoli Books から発売されています。

MARS マース

別冊フレンドで連載されていた、惣領冬実によるMARSの英語版コミックです、全15巻。

MARS マース 英語版コミック

MARS 日本語オリジナル版

MARS 英語版

タイトルの MARS はギリシャ神話で戦争の神とされるアレースのローマ神化された呼び名ですね。ラテン語読みでマルス、英語読みでマースです。男神の中では1、2を争うほどの美貌の持ち主であり、美の女神のウェヌス(英語読みでヴィーナス)の浮気相手(夫は鍛冶の神ウルカヌス、英語読みでヴァルカン)でもあります。ギリシャ神話では乱暴者の神としてどちらかというと嫌われ者ですが、ローマ神話では青年の理想像を具現化した存在として、篤く崇拝されました。ローマではマルスは男性と火星の象徴であり、ウェヌスは女性と金星の象徴とされていました。

それはさておきこの作品は、なんと台湾でテレビドラマ化されています。それほど多いというわけでもないですが、最近は日本の漫画が海外で人気がでて現地でドラマ化される作品が増えてきていますね。主にアジアが中心ですが、日本の漫画の創造性の高さを証明していると思います。

美鳥の日々 Midori Days

週刊少年サンデーで連載されていた、井上和郎による美鳥の日々の英語版コミックです、全8巻。

美鳥の日々 Midori Days 英語版コミック

美鳥の日々 日本語オリジナル版

美鳥の日々 英語版

よく恋人のいないさびしい男性について「右手が恋人」という表現をすることがありますが、この作品は直接的な意味で右手が女の子に変わってしまうという突拍子もない設定がウリの作品です。右手が怪物になってしまう寄生獣なんて漫画もありましたが、右手が異性になってしまうというのは想像するだに恐ろしいですね。トイレとか色々困ると思うんですけど。アニメ化もされて人気となりましたが、個人的にはこういうありえない作品こそ実写でドラマ化して欲しいですね。なんならハリウッド映画でもよいですが、私はファンタジーやSF作品と違ってコメディの実写化には肯定的な立場です。

全8巻というボリュームとテンポ感のあるストーリー展開で、英語版でもいっきに読めてしまう作品です。日本語版を読んで楽しめたという人は、英語版の表現との違いも楽しめるでしょう。

電脳少女Mink

なかよしで連載されていた、立川恵による電脳少女☆Minkの英語版コミックです、全6巻。

電脳少女☆Mink 英語版コミック

電脳少女☆Mink 日本語オリジナル版

電脳少女☆Mink 英語版

タイトルは「サイバーアイドル ミンク」と読むようです。魔法少女ものにサイバーパンクの要素と取り入れた、少女漫画としては珍しい作品です。使われるのは魔法ではなく想像上の疑似科学で、主人公の少女みんくは電脳的に作成したバーチャルアイドルの中に入り込んで活躍します。バーチャルアイドルを作り出すプログラムの名前が “WANNA-BE” というところにセンスを感じますね。まさに使用者の願望をかなえるプログラムという訳です。

全6巻ということでお子様の英語学習用にプレゼントするには最適なボリュームだと思います。日本語版と比べて英語版の漫画は値段が高いですが、下手な参考書を買うより意欲的に読むので効果的に学ぶことができます。お子さんの英語力に合わせて日本語版も一緒に買ってあげると、読みやすくなるでしょう。