ヤングジャンプで連載されていた、井上雄彦による意欲作、リアルの英語版コミックです。
井上雄彦氏といえばスラムダンクが有名ですが、バスケットボール漫画で大ヒットを飛ばした後にあえてまったく別の視点から見たバスケットボールを題材に漫画を描くという作家としての大冒険に挑戦した作品だと思います。
スラムダンクは不良少年だった桜木花道のバスケを通したサクセスストーリーが印象深いですが、こちらよりシリアスで重い現実を背負った同年齢の少年達の葛藤と成長を描いています。単純に楽しんで読むという娯楽の域を超えた作品ですが、多かれ少なかれ何らかの悩みを抱える同世代のひとたちに読んでもらいたい作品でもあります。
英語版の単行本は Viz Media から日本語オリジナル版のリリースの約1年後くらいのペースでリリースされています。英語版コミックのリリースとしては結構早いですが、ぜひとも最終巻までこのペースを保ってもらいたいものです。あんまり早くだして翻訳が稚拙になってもいやですからね。