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Nui! ぬい

月刊コミックラッシュで連載されていた、迎夏生によるNui!の英語版コミックです、全3巻。

Nui! ぬい 英語版コミック

Nui! 日本語オリジナル版

Nui! 英語版

物を大切にすることにかけては人一倍の16歳の少女・山瀬加耶は、無生物に命を吹き込む力を得る。子供の頃に拾って大切にしていたぬいぐるみのパープルが突然意思をもって動きだし、さらには人間の姿(美少年)にまで変身してしまう。そんなお話の作品です。タイトルの Nui はぬいぐるみの頭の文字二つをとったものですね。美少年の姿に変化したぬいぐるみたちが主人公の少女を守って戦うというのがポイントだと思います。

全3巻というボリュームも英語版コミックとしては丁度よいのですが、残念ながら2巻以降が売り切れがちで手に入りにくいです。英語版コミックは人気作品でないと増刷をすることが少ないので手に入るときに買ってしまわないと後悔することになります。

なお英語版はブロッコリーの北米子会社、Broccoli Books から発売されています。

美鳥の日々 Midori Days

週刊少年サンデーで連載されていた、井上和郎による美鳥の日々の英語版コミックです、全8巻。

美鳥の日々 Midori Days 英語版コミック

美鳥の日々 日本語オリジナル版

美鳥の日々 英語版

よく恋人のいないさびしい男性について「右手が恋人」という表現をすることがありますが、この作品は直接的な意味で右手が女の子に変わってしまうという突拍子もない設定がウリの作品です。右手が怪物になってしまう寄生獣なんて漫画もありましたが、右手が異性になってしまうというのは想像するだに恐ろしいですね。トイレとか色々困ると思うんですけど。アニメ化もされて人気となりましたが、個人的にはこういうありえない作品こそ実写でドラマ化して欲しいですね。なんならハリウッド映画でもよいですが、私はファンタジーやSF作品と違ってコメディの実写化には肯定的な立場です。

全8巻というボリュームとテンポ感のあるストーリー展開で、英語版でもいっきに読めてしまう作品です。日本語版を読んで楽しめたという人は、英語版の表現との違いも楽しめるでしょう。

キーリ Kieli

壁井ユカコによる人気ライトノベル、キーリの英語版ライトノベルと、手代木史織の作画による同コミックの英語版コミックです。コミックは全2巻、著者名に手代木史織(Shiori Teshirogi)の名前がある方がコミックです。

キーリ Kieli 英語版ライトノベル&コミック

キーリ 日本語オリジナル版

キーリ 英語版

最近はラノベの英語版の出版も増えてきてファンにはうれしい限りですね。ライセンス取得後企画だけで販売されずに終了してしまう作品もありますが、こちらは順調に出版されています。あとはリリース間隔がもう少し短くなるとよいのですが、英訳のクオリティを保つためには多忙な原作者の確認も必要でしょうからいかんともしがたいのかも知れませんね。できれば原作サイドの出版社に英語版の販売を前提とした、現地の出版社とのやりとりを仲介するような専門の担当者を一人作ってもらいたいと思います。原作者や担当編集者は、オリジナルの日本語版のクオリティをさげてはいけないのですから、煩雑なやりとりを一手に引き受ける英語版専門の仲介役が一人いればだいぶ労力が減ると思うのですが、専門家を雇うほどの資金はないのでしょうか。英訳ラノベファンとしてはもっともっと多くの作品を英語で呼んでみたいです。

原作小説の英語版の副題は以下のとおりとなっています。

  • 1巻 死者たちは荒野に眠る / The Dead Sleep in the Wilderness
  • 2巻 砂の上の白い航跡 / White Wake on the Sand
  • 3巻 惑星へ往く囚人たち / Prisoners Bound for Another Planet
  • 4巻 長い夜は深淵のほとりで / Long Night Beside a Deep Pool
  • 5巻 はじまりの白日の庭(上) / The Sunlit Garden Where It Began, Part 1
  • 6巻 はじまりの白日の庭(下)/ The Sunlit Garden Where It Began, Part 2
  • 7巻 幽谷の風は吠きながら / As the Deep Ravine’s Wind Howls
  • 8巻 死者たちは荒野に永眠る(上)/ The Dead Sleep Eternally in the Wilderness, Part 1
  • 9巻 死者たちは荒野に永眠る(下)/ The Dead Sleep Eternally in the Wilderness, Part 2

鬼切丸 Ogre Slayer

少年サンデー超増刊号で連載されていた、楠桂による鬼切丸の英語版コミックです。

鬼切丸 Ogre Slayer 英語版コミック

鬼切丸 日本語オリジナル版

鬼切丸 英語版

楠桂の和風ホラーですね。鬼の屍から生まれた主人公が、鬼の肉を断つと呼ばれる日本刀 “鬼切丸” をつかって鬼を切り続けるお話です。少年誌での連載ですが、どちらかというと女性の方が好きそうな感じです。

さて女性だけでなく美少年の剣士ということで、海外での人気もかなりありそうなこの作品ですが、残念ながら原作が全20巻という大作なのにもかかわらず、英語版は2巻までリリースしたところで続巻の発売が中止されてしまいました。今後も3巻以降がリリースされることはまずないでしょう。英語版コミックにはこういうことが結構多いので、楽しみにしてるファンはしょっちゅう残念な気持ちにさせられます。

なお英語版は北米の翻訳漫画出版大手の VIZ Media から発売されています。VIZ Media が続巻のリリースを中断するとはなかなか珍しいことだと思います。

Missing ミッシング

甲田学人によるライトノベルMissingの英語版および、睦月れいの作画による同作品のコミックの英語版です。著者名に睦月れい(Rei Mutsuki)の名前がある方がコミックです。コミックは全3巻。

Missing ミッシング 英語版ライトノベル&コミック

Missing 日本語オリジナル版

Missing 英語版

民俗学やオカルトの要素を取り入れた、本格的現代ホラーファンタジー。小説は全13巻 + 番外編 1巻ですが、小説版の英語版は残念ながら2巻までしか確認できません。コミックスの方は全3巻が英訳されていますね。

英訳されている分の小説の副題は以下のとおりです。

  • 1巻 神隠しの物語 / Spirited Away
  • 2巻 呪いの物語 / Letter of Misfortune

2011年5月に、英語版の出版社である Tokyopop が北米における翻訳事業から撤退してしまったので、3巻以降が発売される可能性はかなり少ないです。別の出版社があらたにライセンスを取得すれば続きが発売される可能性もないわけではないですが、いまのところあまり期待はできません。時代の流れといいましょうか、せっかく世界中で好評価を得ている日本のコンテンツ産業の世界における市場が徐々に縮小していくのはさびしい限りです。

プリンセスチュチュ Princess Tutu

アニメが大人気となった、プリンセスチュチュの東雲水生の作画によるコミックの英語版です。チャンピオンREDで連載、全2巻。またプリンセスチュチュの北米版アニメDVDもあります(※リージョンコードに注意)。

プリンセスチュチュ Princess Tutu 英語版コミック

プリンセスチュチュ 日本語オリジナル版

プリンセスチュチュ 英語版

もともとは美少女戦士セーラームーンなどの大ヒット少女向けアニメを作成した、伊藤郁子原案・佐藤順一総監督の名コンビによるオリジナルアニメですね。そのコミカライズ版である漫画がどちらかというと大きなお友達むけの チャンピオンRED で連載されていたのかという事には、とりあえず触れないでおきます。

変身ヒロインとバレエとメルヘンを足して割ったような世界観で、小さいお子さんにはさぞかし人気となったことでしょう。コミックスの方は全2巻ということで、英語版コミックに不慣れな方でも挑戦しやすいボリュームになっています。隠れた名作ですね。

英語版は北米の漫画・アニメ出版大手の ADV Films から発売されています。しかしこの ADV Films が2009年に事業停止になってしまったため、残念ながらこの会社のコンテンツは現在在庫希少となっています。

新撰組異聞PEACE MAKER PEACE MAKER鐵

月刊少年ガンガンで連載されていた、黒乃奈々絵による新撰組異聞PEACE MAKERの英語版コミックです、全6巻。月刊コミックブレイドで連載されていた続編のPEACE MAKER鐵(くろがね)も英訳されています、こちらは全5巻。また PEACE MAKER鐵の北米版アニメDVD もあります。

新撰組異聞PEACE MAKER PEACE MAKER鐵 英語版コミック

新撰組異聞PEACE MAKER PEACE MAKER鐵 日本語オリジナル版

PEACE MAKER 英語版

新撰組をモチーフにした物語ですね。主人公は土方歳三の小姓とした活躍した市村鉄之助という実在の少年剣士で、細かなエピソードはフィクションですが物語の大筋は史実に沿って進行します。新撰組という作品の個性を出しにくいテーマをモチーフにしているので評価は人それぞれだと思いますが、それなりの人気は得たのかテレビアニメ化のほかにテレビドラマ化もされていますね。

海外でもサムライが大好きな人たちの間でそれなりに人気となったようですが、やはり同じ時代描いた他の作品と比べられる運命のようで、るろうに剣心とよく比較されるみたいです。るろうに剣心は新撰組が活躍した時代よりちょっと後のお話ですが、向こうの人にとってはあまり違いは感じられないのでしょう。また主人公の幼い性格が彼らの持つ “サムライ” のイメージにそぐわないのか、批判されるケースもあったようです。

報復のムフロン Revenge of Mouflon

コミックバンチに連載されていた、原作 上之二郎・作画 小野洋一郎による報復のムフロンの英語版コミックです、全7巻。

報復のムフロン Revenge of Mouflon 英語版コミック

報復のムフロン 日本語オリジナル版

報復のムフロン 英語版

偶然ハイジャックの現場にいあわせた人気お笑い芸人の佐野羊兵が、ニューヨークの二の舞はさせまいと撃墜をはかる米軍機をかわしてなんとか不時着させようとする。その後ハイジャック犯の一味の疑いをかけられて逮捕されるなど災難に見舞われる羊兵はしだいにテロリストに対する復讐を決意する。そんな話の物語です。

タイトルのムフロンとは偶蹄目ウシ科の動物で、家畜化される以前の羊の先祖のひとつだと言われています。おとなしく犠牲にあまんじる家畜ではない、という意味が込められているのでしょうね。

さて肝心の英語版コミックですが、Amazon では第2巻までしか確認できません。出版社の Gustoon Entertainment は既に北米における出版事業から撤退していますので、おそらく続きは手に入らないのでしょうね。

リアルバウトハイスクール Samurai Girl Real Bout High School

原作は雑賀礼史による小説召喚教師リアルバウトハイスクール、アニメ化されてSAMURAI GIRL リアルバウトハイスクール、今回紹介するのはいのうえ空の作画によるコミカライズ版のリアルバウトハイスクールの英語版コミックです、ややこしいですね。全6巻。

リアルバウトハイスクール Samurai Girl Real Bout High School 英語版コミック

リアルバウトハイスクール 日本語オリジナル版

リアルバウトハイスクール 英語版

上記のとおりタイトルがややこしいですが、漫画版は小説と主人公も違えば時系列も少し違ういわゆる外伝的な位置づけの作品です。原作小説の主人公は格闘技の強い英語教師で、漫画版とアニメ版の主人公は原作でヒロイン役の位置づけの剣術使いの女子高生です。なんとなく漫画版やアニメ版の方が海外で人気がでそうな感じだと解っていただけると思います。マッチョな野郎の挌闘をみたけりゃアメコミを見た方が早いですからね。ただこの作品自体も等身高めの作画やハイテンションな雰囲気がアメコミっぽいといえばぽいような気もします。この辺は人によって好き好きでしょうね。

英語版コミックは全6巻ということで、長すぎず短すぎずちょうどよいボリュームとなっています。全巻そろえると結構な出費ですが、読破すればそれだけの学習効果があります。いずれは20巻以上の大作に挑戦してほしいものですが、まずはこれくらいから始めるとよいでしょう。

るーみっくわーるど Rumic World Trilogy

次々にヒット作を生み出す漫画界の鬼才、高橋留美子の短編集るーみっくわーるどの英語版コミックです。

るーみっくわーるど Rumic World Trilogy 英語版コミック

るーみっくわーるど 日本語オリジナル版

るーみっくわーるど 英語版

高橋留美子氏の作品も持つ独特の世界観を “るーみっくわーるど” と読んだりもしますが、ここではるーみっくわーるど短編集の「炎トリッパー」、「ザ・超女」、「笑う標的」の三部作について紹介しています。英語版のタイトルも解りやすく “Rumic World Trilogy” となっていますね。

作品についてはここで説明する必要はあまりないでしょう。高橋氏の英語版コミックを買おうとする方は氏の大ファンであるに違いないのですから。

全3巻ということで英語版コミックとしてはちょうどよいボリュームで、しかも短編集ですから気軽に読むことができます。もともとの作品のすばらしさに加えて、私としては非常におすすめの作品だと思います。日本語版と併せて購入して永久保存版にしてください。