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魔法少女まどか☆マギカ Puella Magi Madoka Magica

新しい切り口の魔法少女アニメとして大人気となった魔法少女まどか☆マギカの英語版コミックです。この作品は外伝・スピンオフ作品がたくさん出ていますので、各タイトルごとのリンクをページ下部にまとめてあります。また英語リスニング力を強化したい方には、魔法少女まどか☆マギカの北米版アニメブルーレイもあります。

魔法少女まどか☆マギカシリーズ Puella Magi Madoka Magica series 英語版コミック

魔法少女まどか☆マギカ 日本語オリジナル版

魔法少女まどか☆マギカ 英語版

この作品は非常に有名になったので物語の説明はせず、本編コミックとアニメの内容の違いを簡単に説明します。実はこの漫画版、虚淵玄氏の脚本や蒼樹うめ氏のキャラクター原案からアニメの台本や岸田隆宏氏のキャラクターデザインが起こされる前に執筆が始められたために、アニメとはまた違った意味での原作の解釈がされています。アニメのコミカライズ作品というのはその名の通りアニメを原作に持つ場合が多いですが、この作品の場合はアニメと同時並行して執筆されているので、「原作に忠実でありながら細かな部分でアニメと違う」という非常に珍しい状況になっています。またアニメで語られなかった部分が漫画で語られたり、その逆もあったりと、アニメに忠実なコミカライズ版を求める方には不満が残る作品ですが、アニメを補完する作品として読む方には満足のいく内容となっています。

英語版は北米の翻訳漫画出版大手の Yen Press より、本編および外伝・スピンオフ作品が非常にたくさん発売されていますので以下にタイトル毎のリンクをまとめます。これら全部を購入するのはさすがに大変だと思いますが、各タイトルの巻数は少ないですから、お目当てのタイトルの英語版を買って日本語版と読み比べてみてはいかがでしょう。なお原案のクレジットは Magica Quartet 。

魔法少女まどか☆マギカ(本編) 作画:ハノカゲ 全3巻
Puella Magi Madoka Magica 英語版コミック

魔法少女おりこ☆マギカ 作画:ムラ黒江 本編全2巻・別編全1巻
Puella Magi Oriko Magica 英語版コミック

魔法少女かずみ☆マギカ ~The innocent malice~ 原作:平松正樹 作画:天杉貴志 全5巻
Puella Magi Kazumi Magica: The Innocent Malice 英語版コミック

魔法少女まどか☆マギカ ~The different story~ 作画:ハノカゲ 全3巻
Puella Magi Madoka Magica: The Different Story 英語版コミック

魔法少女たると☆マギカ The Legend of “Jeanne d’Arc” 作画:枡狐/蛙空 連載中
Puella Magi Tart Magica: The Legend of Jeanne d’Arc 英語版コミック

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編]叛逆の物語 作画:ハノカゲ 全3巻
Puella Magi Madoka Magica: The Movie -Rebellion- 英語版コミック

魔法少女すずね☆マギカ 作画:GAN 全3巻
Puella Magi Suzune Magica 英語版コミック

魔法少女まどか☆マギカ ほむらリベンジ! 作画:枡狐/蛙空 全2巻
Puella Magi Madoka Magica: Homura’s Revenge! 英語版コミック

魔法少女ほむら☆たむら ~平行世界がいつも平行であるとは限らないのだ~ 作画:あfろ 連載中
Puella Magi Homura Tamura: Parallel Worlds Do Not Remain Parallel Forever 英語版コミック

断罪者 Tetragrammaton Labyrinth

月刊コミックガムにて連載されていた、いとうえいによる断罪者 -Tetragrammaton Labyrinth-の英語版コミックです。全6巻。

断罪者 -Tetragrammaton Labyrinth- 英語版コミック

断罪者 -Tetragrammaton Labyrinth- 日本語オリジナル版

断罪者 英語版

産業革命後期、ガス灯が街を照らし妖魔が跋扈する大都市ロンドンを舞台に、下町の教会で働くシスターのメグと、不老不死の銀髪の美少女・アンジェラが人外の魔物たちと戦うゴシックホラーアクション作品です。大鎌を持ち、血に濡れたゴシックファッションを身にまとう表紙の画像からも解るように少々グロテスクな描写の多い作品でもあります。

英語版は北米の翻訳漫画出版会社 Seven Seas Entertainment から全6巻すべてが発売されています。上述のとおりロンドンを舞台にした作品なので、英語で読むとさらに世界観を深くあじわえることでしょう。全6巻というボリュームも、短かすぎず長すぎず、じっくりと読んで英語学習に役立てるのには最適な長さだと思います。ただ上述のとおり少々血なまぐさい描写もありますから、プレゼントには不向きですかね。

幻覚ピカソ Genkaku Picasso

ジャンプスクエアにて連載されていた、古屋兎丸による幻覚ピカソの英語版コミックです。全3巻。

幻覚ピカソ Genkaku Picasso 英語版コミック

幻覚ピカソ 日本語オリジナル版

幻覚ピカソ 英語版

絵を描くことが好きな高校生・葉村ヒカリは、クラスメイトから「ピカソ」と呼ばれている。いじめられっ子であったヒカリはクラスメイトの山本千晶と共に河原で絵を描く部活動・河原部を立ち上げて二人で絵を描いていたのだが、ある時二人のもとにヘリコプターが墜落し、その事故で千晶は死んでしまう。友人を亡くして気落ちしていたヒカリであったが、その前に小人サイズで羽の生えた千晶が現れ、人助けをしなければ体が腐敗すると言う。こうしてヒカリは事故のショックで備わった能力・人の心の闇を見る能力と自分の描いた絵の中にダイブする能力を使って人助けを始めるのだった…という感じの作品です。

英語版は翻訳漫画出版大手の VIZ Media から発売されています。この作品のキモはその独特の筆致にあると思いますのであえて英語で読む必要がどれほどあるか解りませんが、それだけにコアなファンの方もおられるでしょうからコレクターズアイテムとしては価値ある商品ではないでしょうか。

トランスルーセント 彼女は半透明 Translucent

月刊コミックフラッパーにて連載されていた、岡本一広によるトランスルーセント – 彼女は半透明の英語版コミックです。全5巻。

トランスルーセント 彼女は半透明 Translucent 英語版コミック

トランスルーセント 彼女は半透明 日本語オリジナル版

トランスルーセント 彼女は半透明 英語版

体の一部や時には全身が透明になってしまい治療方法も不明という女性だけがかかる珍しい病気・透明病にかかってしまった女子学生の物語。中学2年の白山しずかはこの病気にかかってしまい、大好きだった演劇もできなくなってしまう。一時はそんな自分を悲観して登校拒否になってしまうが、そんなしずかを励ます同級生・唯見マモルの存在が彼女を勇気づける。やがて二人は目に見えないが大切なものの存在に気づきはじめるのだった…という感じの作品です。

ちなみに英語版のサブタイトルは “Can You See Right Through Her?” となっています。「彼女のことが(心の中まで)しっかりと見えていますか?」といった感じでしょうか。なかなかシャレの効いた良いサブタイトルだと私は思います。英語版は Dark Horse Comics から今のところ第3巻まで発売されていて、第4巻が2012年の6月に発売予定となっています。最終巻である第5巻の発売がいつになるか解りませんが、ぜひとも最後まで発売してもらいたいものですね。

神の雫 Drops of God

モーニングで連載中の、原作:亜樹直・作画:オキモト・シュウによる神の雫の英語版コミックです。

神の雫 Drops of God 英語版コミック

神の雫 日本語オリジナル版

神の雫 英語版

世界的なワイン評論家を父に持つ神咲雫は、幼い頃からワインの英才教育を施されて育ったが、そんな父に対する反発からビール会社に就職する。そんな父親が亡くなったのだが、その遺言にはなんと12本の偉大なワイン「十二使徒」と、その頂点に立つ「神の雫」と呼ばれる幻の1本を何年に作られた何と言うワインなのか当てたものに財産を全て譲ると書かれていた。そこに父の養子と名乗る青年・遠峰一青が現れ、雫と一青は父親の遺言と遠い日の記憶を頼りに十二使徒を探す勝負をするのであった…という感じの作品です。

英語版は北米の翻訳漫画出版社の Vertical から発売されています。今のところ第3巻までしか発売されていませんが、今後もおよそ3ヶ月に1冊というペースで続巻が翻訳されるみたいですね。この作品のキモはワインの風味を様々な手法を用いて言葉で表現するところにありますが、それらの言葉がどのように英訳されているのか非常に気になる所です。

さらい屋 五葉 House of Five Leaves

月刊IKKIにて連載されていた、オノ・ナツメによるさらい屋 五葉の英語版コミックです。全8巻。

さらい屋 五葉 House of Five Leaves 英語版コミック

さらい屋 五葉 日本語オリジナル版

さらい屋 五葉 英語版

剣の腕前は立つのに人前に出るとあがってしまう性格が災いして藩主から暇を出されてしまった秋津政之助は、自らを鍛えるために江戸までやってきた。政之助は剣の腕を生かして用心棒として生業をたてようとするのだが、やはり性格のせいでことごとく断られてしまう。そんなおりひょんなことから人をさらう誘拐組織・五葉の手伝いをしてしまい、その頭目・弥一に見込まれてしまった政之助は、五葉の用心棒にされてしまうのだった…といった感じの時代劇作品です。海外では鉄板でウケるといっても過言ではないサムライのお話ですが、どちらかというと北米よりはヨーロッパ、特にフランスあたりで人気がでそうな作品ですね。

英語版は北米の翻訳漫画出版大手の VIZ Media から全巻リリースされる予定になっています。最終巻の発売予定日は2012年9月となっていますが、それまでに少しづつ読みすすめて全巻読破にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

俺はまだ本気出してないだけ I’ll Give It My All…Tomorrow

月刊IKKIで連載中の、青野春秋による俺はまだ本気出してないだけの英語版コミックです。

俺はまだ本気出してないだけ I’ll Give It My All…Tomorrow 英語版コミック

俺はまだ本気出してないだけ 日本語オリジナル版

俺はまだ本気出してないだけ 英語版

主人公の大黒シズオ(40歳)は15年間なんとなく勤めてきた会社を突然やめてしまう。そのまま何をするでも無くダラダラと自堕落な生活を続けるシズオに対して父である志郎は説教をするのだが、そんな中シズオはまたも突然「漫画家になる」と言い出す。呆れ返る父親とそんなシズオを暖かく見守る娘の鈴子を背に、シズオは漫画を描こうとするがアイデアがまったく出ない。気分転換にとシズオは風俗に行くのだが、そこにはなんと…という感じの作品です。とてつもないダメ人間でありながら、ダメ過ぎて妙に憎めない所のあるシズオと彼に振り回される家族や周囲の人間たちとのドラマが面白い作品ですね。

英語版は北米の翻訳漫画出版大手の VIZ Media から順調にリリースされています。しかし日本と違って終身雇用が一般的でなく、会社の業績によって一時解雇(レイオフ)が行われる事の多い北米でこの作品がどのように受け止められるのか気になる所ではありますね。

いつわりびと◆空◆ Itsuwaribito

週刊少年サンデーにて連載中の、飯沼ゆうきによるいつわりびと◆空◆(いつわりびとうつほ)の英語版コミックです。

いつわりびと◆空◆ Itsuwaribito 英語版コミック

いつわりびと◆空◆ 日本語オリジナル版

いつわりびと◆空◆ 英語版

相手が強盗だと気づかずに自宅の情報を正直に話してしまったために、家族や使用人達が惨殺されてしまったという経験を持つ主人公の空(うつほ)は、その体験と罪悪感から良い嘘をついて人を救う偽り人となる。空は人語が話せる狸、ぽんぽこりーちっちょリーナIII世(通称:ぽち)を連れて、目標である1000人を救うために、時に爆薬や薬物の知識を使って敵と戦いながら旅を続けるのであった…という感じの作品です。正義感の強い性格であるものの、少年誌の主人公が嘘をつくというのは実に面白い設定ですね。

英語版は北米の翻訳漫画出版大手の VIZ Media から順調にリリースされています。おおよそ4ヶ月に1冊というペースで出版されていますので、これを機にこの作品の英語版を4ヶ月ごとに買われて英語学習に役立てられてはいかがでしょうか。

機巧童子ULTIMO

ジャンプスクエアにて連載中の、原作:スタン・リー・作画:武井宏之による、機巧童子ULTIMO(カラクリどうじウルティモ)の英語版コミックです。

機巧童子ULTIMO Ultimo 英語版コミック

機巧童子ULTIMO 日本語オリジナル版

機巧童子ULTIMO 英語版

スタン・リーといえば、アメコミヒーロー作品の傑作「スパイダーマン」や「X-メン」の原作者ですね。その巨匠がなぜ日本の漫画の原作を担当しているのかは謎ですが、この作品もよくある日本のバトル漫画とはまた違った雰囲気を持っています。「究極の善と究極の悪のロボットバトル」というのがこの作品のメインテーマとなっており、善悪それぞれの描き方もどこかアメコミ風という感じがしますね。

英語版は北米の翻訳漫画出版大手の VIZ Media から順調に発売されています。日本とは違って多くの子供たちがスタン・リーの創り出したヒーローを見て育った北米で、この作品は果たして受け入れられるでしょうか。中にはそれまでのスタン・リーっぽくない点に違和感を感じる人もいるかも知れませんね。でも英語学習者としては、アメコミテイストの入った作品を、英語で読むのは格別な雰囲気があるという美味しい作品なんですけどね。

魔王 JUVENILE REMIX Maoh: Juvenile Remix

週刊少年サンデーで連載されていた、原作:伊坂幸太郎・漫画:大須賀めぐみによる魔王 JUVENILE REMIXの英語版コミックです。全10巻

魔王 JUVENILE REMIX Maoh: Juvenile Remix 英語版コミック

魔王 JUVENILE REMIX 日本語オリジナル版

魔王 JUVENILE REMIX 英語版

幼い頃に憧れていたマクガイバーというヒーローと同じ・「考えろ」という口癖を持つ安藤は、自分の考えていることを他人に話させる力・「腹話術」を持つ。独り言が多かったために幼い頃はクラスに馴染めずにいた安藤は、高校生になった現在は、周囲に合わせ自分を偽りながらも平穏に暮らしていた。しかしある時、自警団「グラスホッパー」を率いるカリスマ・犬養には裏の顔があることを知り、犬養は正義の味方ではなく魔王なのかもしれないという懸念を抱いた安藤は、自らの能力を使って犬養と対決する事を決意するのだった…という感じの作品です。

ちなみにタイトルですが、伊坂幸太郎の小説「魔王」と「グラスホッパー」を少年漫画誌向けにアレンジ、つまり “JUVENILE REMIX” したという意味ですね。

英語版は翻訳漫画出版大手の VIZ Media から全10巻全てが発売されています。というか本日最終巻である第10巻の発売予定日となっています。これを機に全巻揃えて英語学習に役立てられてはいかがでしょうか。