少年漫画・その他」カテゴリーアーカイブ

Venus Versus Virus ヴィーナス ヴァーサス ヴァイアラス

月刊コミック電撃大王にて連載されていた、鈴見敦によるVenus Versus Virus(ヴィーナス ヴァーサス ヴァイアラス)の英語版コミックです。全8巻。またVenus Versus Virusの北米版アニメDVDもあります(※リージョンコードに注意)。

Venus Versus Virus ヴィーナス ヴァーサス ヴァイアラス 英語版コミック

Venus Versus Virus 日本語オリジナル版

Venus Versus Virus 英語版

表向きはアンティークショップ・Venus Vangerd(ヴィーナスヴァンガード)を営み、その裏で人間の魂を喰らう魔人(ヴァイアラス)と呼ばれる視えざるものを退治する事を生業とする名橋ルチア。そして親元を離れて銀女学院の中等部の寮で暮らす霊感体質の鷹花スミレ。スミレはルチアの所持するブローチの針で指を刺したことをきっかけに、魔人を視る不思議な力を得る。それに呼応するかのようにスミレを魔人が襲い、スミレはルチアの申し出によって寮を出て、Venus Vangerd に身を置くことになる…という感じのダークファンタジー作品です。

英語版は北米の翻訳漫画出版社、Seven Seas より通常版が全8巻、単行本2~3巻分を1冊にまとめたオムニバス版が全3巻で発売されています。オムニバス版は分厚いのでちょっと読みにくいですが、お値段的にはだいぶお得なのでこちらがおすすめです。

ヨルムンガンド Jormungand

月刊サンデージェネックスにて連載されていた、高橋慶太郎によるヨルムンガンドの英語版コミックです。全11巻。またヨルムンガンドの北米版アニメブルーレイもあります(※国コード規制に注意)。

ヨルムンガンド Jormungand 英語版コミック

ヨルムンガンド 日本語オリジナル版

ヨルムンガンド 英語版

両親を戦争によって失ったことで武器を憎むようになった元少年兵のヨナ。しかし彼は運命のいたずらか若き女性の武器商人・ココ・ヘクマティアルとその私兵たちと共に武器を売りながら世界各地を転々とする事になる…といった感じのガンアクション作品です。アニメが現在放送中ですから、そちらで知っているという方も大勢おられるのではないでしょうか。

英語版は北米の翻訳漫画出版大手の VIZ Media から現在のところ第8巻まで発売されています。その後おおよそ半年に一巻というペースで続巻が発売されてるみたいなので、最終巻である第11巻の発売は来年の半ばくらいになるでしょうか。この作品のファンの方はこれを機に英語版を買い集め、最終巻が発売される頃までの読破を目指されてはいかがでしょうか。

惡の華 Flowers of Evil

別冊少年マガジンにて連載中の、押見修造による惡の華(あくのはな)の英語版コミックです。また惡の華の北米版アニメブルーレイもあります(※国コード規制に注意)。

惡の華 Flowers of Evil 英語版コミック

惡の華 日本語オリジナル版

惡の華 英語版

ボードレールの詩集「悪の華」を愛読し、クラスメートの美少女・佐伯奈々子に密かな思いを抱いている男子中学生の春日高男はある日の放課後、出来心で奈々子の体操着を盗んだところをクラスの嫌われ者の女子・仲村佐和に見られてしまう。その事を秘密にするかわりに、佐和と「契約」を結んだ高男は、その日から佐和に無茶苦茶な要求に振り回されることになる。しかし最初は佐和に翻弄されるばかりだった高男だが、背徳行為を繰り返すごとに心の内にくすぶる意識が目覚め始めるのだった…という感じの作品です。

英語版は翻訳漫画出版社の Vertical より第1巻が今月の8日に発売されたばかりです。その後、おおよそ3ヶ月ごとに1巻のペースで発売される予定になっていますね。しかしこの手の作品というのは北米ではどう受け止められるんですかね。フランスならともかく北米で人気が出ているところをちょっと想像しにくいような気がします。逆にこういう作品が人気が出るようなら、「北米、始まったな」って個人的には思います。

蜻蛉迷宮 Amnesia Labyrinth

電撃文庫MAGAZINEにて連載されていた、原作:谷川流・キャラクターデザイン:武田日向・作画:菜住小羽による蜻蛉迷宮(かげろうめいきゅう)の英語版コミックです。

蜻蛉迷宮 Amnesia Labyrinth 英語版コミック

蜻蛉迷宮 日本語オリジナル版

蜻蛉迷宮 英語版

夏休みの最終日、実家から遠く離れた男子校に通っていた櫛木宗次は、跡継ぎとなるはずだった兄の失踪を受けて急遽二学期から実家に戻りその近くの高校に通うこととなる。実家にいるのは同腹の妹、妾腹の妹、義理の妹という3人の妹、そして何より宗次が転校した学校では、奇妙な連続死亡事件が起こっていた。クラスメイト・笹井由香子の強引な誘いを受けて、宗次はその事件の謎を追うことになるのだが…という感じのミステリー作品です。

英語版は電撃系作品の翻訳出版を多く手掛ける Seven Seas より発売されています。ちなみに英語タイトルの Amnesia とは記憶喪失症のことで、Labyrinth が迷宮という意味ですね。日本語で蜻蛉(トンボのこと)と書くとそれなりに雰囲気のある言葉となりますが、英語で dragonfly というとまた違った不吉なニュアンスがありますので、こういう気の利いた訳ができる訳者さんはいいですね。

NIGHT HEAD GENESIS ナイトヘッドジェネシス 

テレビドラマ「NIGHT HEAD」の内容を元に書かれた同名の小説を、氷栗優の作画で漫画化したNIGHT HEAD GENESIS(ナイトヘッドジェネシス)の英語版コミックです。月刊マガジンZで連載、全3巻。

NIGHT HEAD GENESIS ナイトヘッドジェネシス 英語版コミック

NIGHT HEAD GENESIS 日本語オリジナル版

NIGHT HEAD GENESIS 英語版

結界の張られた森にたつ研究所で、幼い頃より隔離されて育った超能力者である霧原直人と直也の兄弟は、15年後に結界の切れた研究所から脱走し、自由な外の世界へ飛び出す。「二人が外に出ると、マイナスの力を引き寄せてしまう」とずっと聞かされていた二人はの運命は果たしてどうなるのか…といった感じの作品です。テレビドラマが当時話題になりましたが、テレビアニメ化もされていたんですね。そちらでこの作品を知っている方も多いのではないでしょうか。

英語版は北米の翻訳漫画出版大手の Del Rey から発売されていますが、最終巻である第3巻の在庫がありませんね。いろいろと調べてみたら Del Rey は第2巻までしか発売していないように思えるので、在庫切れというよりは未発売といった方が良いかも知れません。残念ですが物語の途中で発売が中止されるのは英語版コミックではよくあることです。

どうぶつの国 Animal Land

別冊少年マガジンにて連載中の、雷句誠によるどうぶつの国の英語版コミックです。

どうぶつの国 Animal Land 英語版コミック

どうぶつの国 日本語オリジナル版

どうぶつの国 英語版

動物たちが暮らす強い者が弱い者を食べて生きる過酷な弱肉強食の惑星「どうぶつの国」の住人、タヌキのモノコは川で魚を獲っている時にとても珍しい、どんな鳴き声の動物とでも会話することができる「ヒト」の赤ん坊・タロウザを拾う。両親を大山猫に食べられ一匹ぼっちだったモノコは、母親としてこのヒトを育てることにする。こうしてどうぶつの国では異質の存在であるヒトと動物の共同生活が始まるのだった…という感じの作品です。

英語版は講談社の北米子会社、Kodansha Comics から順調に発売されています。いまのところ第4巻までリリースされていますが、その後も日本語オリジナル版の単行本リリースにあわせておおよそ4ヶ月に1巻のペースで発売されていくようです。どうぶつの国といっても可愛いだけじゃない、割とシリアスな面もあるこの作品。中高生くらいの英語学習用としては結構良いのではないでしょうか。

チーズスイートホーム Chi’s Sweet Home

モーニングで連載中の、こなみかなたによるチーズスイートホームの英語版コミックです。またチーズスイートホームの北米版アニメDVDもあります(※リージョンコードに注意)。

チーズスイートホーム Chi’s Sweet Home 英語版コミック

チーズスイートホーム 日本語オリジナル版

チーズスイートホーム 英語版

母猫と兄弟猫2匹と一緒に、ある家の飼い猫として幸福に暮らしていた子猫のチーは、散歩中によそ見をしてしまったがために母猫とはぐれ、迷子になってしまう。そうしてさまよい続けて公園で行き倒れていたチーを、山田家の長男で幼稚園児のヨウヘイが発見して自宅に連れ帰る。こうして山田家で新しい生活を始めることになったチーなのだが、実は山田家のマンションはペット禁止であった…という感じの作品です。

英語版は翻訳漫画出版社の Vertical より順調にリリースされています。表紙の画像を見てもらえれば解ると思いますが、とても可愛らしい作品ですので、英語を学んでいるお子様やお友達へのプレゼントとしても喜ばれるのではないでしょうか。中高生程度の英語力があれば、年齢や性別を問わずに楽しめる作品だと思います。

村田蓮爾責任編集 robot (雑誌)

今回紹介するのは特定の作品の英語版ではなく、イラストレーターの村田蓮爾の責任編集と銘打ったフルカラーコミック誌、robotの英語版です。

村田蓮爾責任編集 robot 英語版

村田蓮爾責任編集 robot 日本語オリジナル版

村田蓮爾責任編集 robot 英語版

村田蓮爾氏の名前を知らなくとも、左の画像を見れば豪血寺一族シリーズなどゲームのキャラクターデザインで画風に馴染みのある方もおられるのではないでしょうか。この雑誌に掲載されている作家さんは、テガミバチの浅田弘幸氏・魍魎戦記MADARAの田島昭宇氏・灰羽連盟の安倍吉俊氏・羊のうたの冬目景氏・鳴子ハナハル氏・YUG氏などなどそうそうたるメンバーが揃っています。

さて英語版ですが、北米の翻訳漫画出版社の Digital Manga Publishing が第1巻から第3巻までリリースしたところでライセンスを放棄し、その後を引き継ぐ形で Udon Entertainment が第4巻と第5巻の英語版をリリースしました。Amazon のサイトだとなぜか第7巻もヒットしますが、在庫なしとなっていますし、おそらく商品登録ミスか何かでしょう。しかしいずれの巻も在庫状態は希少で、新品も中古もかなり高い値段がついています。ですから英語学習のために無理して買うというよりは、この作品のファンの方のコレクターズアイテムとしての意味合いが強い作品だと思われます。

シュヴァリエ Le Chevalier D’Eon

冲方丁による同名の小説作品を、夢路キリコによる作画で漫画化した、シュヴァリエ 〜Le Chevalier D’Eon〜の英語版コミックです。月刊マガジンZにて連載、全8巻。

シュヴァリエ Le Chevalier D’Eon 英語版コミック

シュヴァリエ 日本語オリジナル版

シュヴァリエ 英語版

舞台は18世紀革命前夜のフランス、騎士道を重んじる青年、デオン・ド・ボーモンは姉のリアを何者かによって殺されてしまう。デオンはその死の真相を突き止めるために旅にでるが、それは単なる殺人事件に留まらず、ヨーロッパ全土を震撼させる事態へと繋がってゆく…という感じの作品です。Production I.Gの製作でアニメ化もされましたから、そちらで知っているという方も多いのではないでしょうか。

なおシュヴァリエ(Chevalier)とはフランス語で「騎士」という意味ですね。ですから “Le Chevalier D’Eon” で、「騎士デオン」という意味になります。この作品の主人公は実在の人物をモデルにしており、デオンのフランスにおける呼び名が “Charles de Beaumont, chevalier d’Éon(シャルル・ド・ボーモン、シュヴァリエ・デモン)” で、彼がスパイ活動をするために女装した時に名乗った名前がリア・ド・ボーモンです。

英語版ですが、翻訳漫画出版大手の Del Rey から全8巻すべてが発売されています。フランスが舞台ということで、本当はフランス語で読んだ方が雰囲気がでるような気もしますが、英語で読んだ場合も捨てたもんじゃないと思います。

666サタン O-Parts Hunter

月刊少年ガンガンにて連載されていた、岸本聖史による666サタン(ろくろくろくさたん)の英語版コミックです。全19巻。

666サタン O-Parts Hunter 英語版コミック

666サタン 日本語オリジナル版

666サタン 英語版

世界征服を夢見る少年、ジオ・フリードの中には、最高ランク(逆カバラNo.1i)の力を持つ悪魔・サタンが宿っている。サタンは幼少時に両親を亡くしたジオの中から時々でてきて悪さをしていたために、ジオは周囲の人間から疎まれて育ったのだ。その一方、伝説のオーパーツを探す旅を続けるトレジャーハンターの少女、ルビィ・クレセントは、旅の途中でモンスターに襲われているところをジオに助けられ、ジオをボディガードとして雇うことになる。こうして二人のオーパーツと天使と悪魔を巡る旅が始まるのだった…という感じの作品です。

作者の岸本聖史氏は、NARUTO ナルトの作者である岸本斉史氏の実の双子の弟だそうですね。それゆえによく作風が似ているといわれるそうですが、物語のプロットなどは鳥山明氏やその影響を受けたスクエニ系の漫画家さんっぽいような気がします。

英語版は翻訳漫画出版大手の VIZ Media から全19巻すべてが発売されています。全19巻というボリュームはちょっと長いですが、この作品を読んで育った現在中高生のお子さんの英語学習教材としていかがでしょうか。