月別アーカイブ: 2009年5月

地球へ To Terra

マンガ少年で連載されていた竹宮惠子の名作、地球へ…(テラへ…)の英語版コミックです、全3巻。

地球へ… To Terra… 英語版コミック

地球へ… 日本語オリジナル版

地球へ… 英語版

1970年代に連載されていたにも関わらず、2007年になってテレビアニメ化がされるという異色の作品でもあります。昔よくあったSFというか設定や世界観に時代を感じさせる作品ですが、それが逆に新しく感じる人たちも多いのかも知れません。また若いころに読んでいたという人にノスタルジーを感じさせる作品でもあります。

そのどちらでもない中間の世代の私としては、正直なところ30年以上もたってからアニメ化するほどの作品かというと正直疑問に思いました。決してつまらないという訳ではなく、最近の粗製濫造アニメよりはマシだとも思いますが、他にもアニメ化されていない過去の名作も現代の名作もあると思ったからです。

英語版は翻訳漫画出版社の Vertical より発売されています。

Waqwaq ワークワーク

少年ジャンプで連載されていた藤崎竜によるWāqwāq(ワークワーク)の英語版コミックです、全4巻。

Wāqwāq ワークワーク 英語版コミック

Wāqwāq 日本語オリジナル版

Wāqwāq 英語版

藤崎竜ならではの独特の世界観を持つファンタジー作品。しかしそれ以外にこの作品をどう表現してよいのか解りません。「黒い血の人間」が住む異世界に飛ばされた少女・松田。黒い血の人間を襲う機械と戦う防人のシオ。設定だけ語ると昔からの王道ファンタジーのような気がするがどこか違う。これは実際に読んでみてハマるかハマらないかで判断してもらいたい作品ですね。

全4巻というボリュームは英語で漫画を読むのが初めてだという方でも安心して読める長さですね。最初は1巻を読むのにもかなりの時間がかかるでしょうが。4巻まで読んでまた最初から読み直すというのを何回を繰り返すと、いつのまにか日本語の漫画を読むように自然に読めている自分に気づくはずです。

英語版は翻訳漫画出版大手の VIZ Media から発売されています。

What’s Michael? ホワッツマイケル

モーニングで連載されていた、猫を題材にした小林まことによるWhat’s Michael?(ホワッツマイケル)の英語版コミックです。

What’s Michael? ホワッツマイケル 英語版コミック

What’s Michael? ホワッツマイケル 日本語オリジナル版

What's Michael? 英語版

ずいぶんと懐かしい作品ですね。猫を題材とした漫画は数多くありますが、初めてのヒット作といえばこのホワッツマイケルではないでしょうか。連載当時のカワイイと人気がありましたが、今あらためて考えてみるとカワイイにも色々と種類があるんだなと考えさせられます。妙に人間くさいというか、親父くさいというか、単純に可愛いという感じはしません。

ただそれだけに今みてもやはり面白く、昨今の作品にはないギャグのセンスが光ります。しかしこの作品、海外の漫画ファンはどう思ったんでしょうかね? ただでさえ日本人にとってもシュールなギャグが多いこの漫画、外人が英語で読んで笑っている姿を想像するとさらにシュールです。もちろん猫好きな人は世界共通で大勢いるとは思いますが、この作品の笑いどころはそういうのとはちょっと違うような気がします。

夜桜四重奏 Yozakura Quartet

月刊少年シリウスで連載中のヤスダスズヒトによる夜桜四重奏(ヨザクラカルテット)の英語版コミックです。

夜桜四重奏 Yozakura Quartet 英語版コミック

夜桜四重奏 日本語オリジナル版

夜桜四重奏 英語版

カバーには楽器を持った絵が描かれているし、カルテットなんてタイトルだから音楽に関係した話なのかな? と思ったらあまり関係ありませんでしたね。人間と妖怪が共存する世界で、4人の美少女と美少年が、桜新町で起こる数々の奇怪な事件に立ち向かうお話です。

ストーリーと何の関連性もないカバーとタイトルのように、ストーリーも奇抜な設定が多くちょっと人を食った感じのあるこの作品、楽しめる人は楽しめるでしょうが、合わない人にはまったく合わないでしょうね。作画のセンスはいいので、優秀な編集さんが担当につけば化ける作家さんかも知れません。アニメ化もされたことから、海外でもそれなりに知名度はあるでしょうが、具体的な評価は見つけられませんでした。

英語版は翻訳漫画出版大手の Del Rey から発売されています。

エクセル・サーガ Excel Saga

ヤングキングアワーズで連載中の六道神士による、エクセル・サーガの英語版コミックです。

エクセル・サーガ Excel Saga 英語版コミック

エクセル・サーガ 日本語オリジナル版

エクセル・サーガ 英語版

腐った世界を是正すべく世界征服を目論む理想推進機関アクロス。その構成員で日々征服活動に精をだすズッコケ少女のエクセル。シリアスなSFストーリーが展開されそうな設定に、なんでもアリのギャグ要素を詰め込んだギャグ作品ですね。

こういう作品は結構好みが分かれるところだと思いますが、私は大好きです。この手の気楽に見れるおバカなノリのコメディ作品は北米の人たちも大好きみたいで、日本での評価以上に良い評価を受けました。向こうの人はきわどいパロディとかも大好きですもんね。

その海外人気を反映しているかどうなのかは知りませんが、英語版のリリースも順調です。日本での連載がいつまで続くのかは解りませんが、このままきちんと最後まで英語版を発売してもらいたいと思います。

ZOMBIE-LOAN ゾンビローン

Gファンタジーで連載中のPEACH-PITによる、ZOMBIE-LOAN(ゾンビローン)の英語版コミックです、全13巻。

ZOMBIE-LOAN ゾンビローン 英語版コミック

ZOMBIE-LOAN 日本語オリジナル版

ZOMBIE-LOAN 英語版

テレビアニメ化もされて人気となったZOMBIE-LOAN。ちょっと変わった感じのタイトルですが、文字そのまま「命の融資を承るローン会社」のことで、死者が命の融資を受けるとゾンビとして復活し、その代わりに莫大な借金を背負わされるという独特な設定が面白い作品です。主人公の紀多みちるは「死神の目」によって死期の近い人間を見分けることができ、クラスメートでゾンビの赤月知佳と橘思徒の二人の借金返済のために力を貸すことになります。

Gファンタジーということで少々若い年齢層むけではありますが、男性女性を問わず高い評価を受けるPEACH-PIT。ローゼンメイデンなど他のヒット作の知名度が高すぎるためにこの作品はあまり有名とはならなかった印象はありますが、その独特な世界観と作画は一見の価値ありです。

さくらがんばる! Street Fighter Sakura Ganbaru!

ストリートファイターZEROシリーズのキャラクター、春日野さくらを主人公とした中平正彦による、さくらがんばる!の英語版コミックです、全2巻。

さくらがんばる! Street Fighter Sakura Ganbaru! 英語版コミック

さくらがんばる! 日本語オリジナル版

さくらがんばる! 英語版

挌闘ゲームの金字塔、ストリートファイターシリーズに登場する人気女性キャラ、春日野さくらにスポットあててオリジナルストーリーが展開します。おおむねストリートファイターZERO2の設定に沿った形でストーリーが展開しますが、なんとこの作品に登場した漫画オリジナルキャラの神月かりんが、ストリートファイターZERO3でゲームキャラとして登場するというなんてこともありました。

ストリートファイターシリーズはもちろん海外でも大人気です。日本人の女子高生である春日野さくらはキャミィほどの人気があるわけではありませんが、それでも一定の人気はあるようで、たまに外人の方のコスプレした画像なんかをみかけますね。

全2巻という短さは英語版の漫画に初挑戦するにはもってこいです。いまあえてこの作品の英語版を読む必然性は個人的にはあまり感じませんが、Amazonで価格が安ければ購入して損はないんじゃないでしょうか。

魔法遣いに大切なこと Someday’s Dreamers

原作:山田典枝、作画:よしづきくみち による魔法遣いに大切なことの英語版コミックです。また 魔法遣いに大切なことの北米版アニメDVD もあります。

魔法遣いに大切なこと Someday’s Dreamers 英語版コミック

魔法遣いに大切なこと 日本語オリジナル版

魔法遣いに大切なこと 英語版

この作品はテレビアニメ化・ドラマCD化だけでなく実写映画化もされて人気となりました。魔法というファンタジー要素がありながら、バトルとか冒険とかの非日常を描くのではなく、魔法が普通にある日常を描くという世界観が独特ですね。

“魔法遣いに大切なこと Someday’s dreamers” は
Someday’s Dreamersという英語タイトルで全2巻、
“魔法遣いに大切なこと 太陽と風の坂道” は
Someday’s Dreamers: Spellboundという英語タイトルで全5巻です。

英語版の漫画はそれぞれ全2巻、全5巻ということでどちらも英語で読むにはちょうど良いボリュームです。また作風のせいか難しい固有名詞が少なく、ただ絵を目で追うだけでも話の流れがわかりやすいという点が初心者の方には親切だと思います。何よりこの作品が大好きだという方は買っておいて損はないと思いますね。

スパイvsスパイ Spy Vs. Spy

今回紹介するのは日本の漫画の英語版ではなくて昔懐かしい名作ゲーム、スパイvsスパイの元ネタとなったアメリカのコミックです。

スパイvsスパイ Spy Vs. Spy

スパイvsスパイ 英語版

なおこの作品にはセリフがありませんので、スパイvsスパイの英語版を読んだとしても大して英語学習のたすけにはなりません。ただ日本の漫画にはない独特の世界観や表現が、新鮮に感じられますのでぜひとも一度読んでもらいたい作品です。

なおアメリカのMAD MAGAZINEという雑誌で1961年に連載がはじまったこの作品ですが、作者の Antonio Prohias 氏は亡命キューバ人であり、スパイvsスパイにはキューバのカストロ議長やそれを追う CIA などに対する風刺として、まさに現実のスパイ合戦に対する批判が込められています。全体としてトム&ジェリーのようなドタバタのサイレントコメディにブラックユーモアの味をつけたした感じではありますが、そういう作者の背景を知ってから読むとブラックさがさらに増して楽しめます。

スパイラル 〜推理の絆〜 Spiral: The Bounds of Reasoning

月刊少年ガンガンで連載されていた、原作 城平京、作画 水野英多によるスパイラル 〜推理の絆〜の英語版コミックです、全15巻。

スパイラル 〜推理の絆〜 Spiral: The Bounds of Reasoning 英語版コミック

スパイラル 〜推理の絆〜 日本語オリジナル版

スパイラル 〜推理の絆〜 英語版

サブタイトルから解るように推理モノの漫画ですね。名探偵コナンとか金田一少年の事件簿とか非常に知名度の高い作品があるなかで、これらとはまた違った感じのある隠れた名作です。特に作画とかキャラクターデザインの雰囲気が美少年、美男子、美少女が多いので、そこら辺がはっきり大きく違うところでしょうか、少年向け・少女向けであることは違いないのですが前述の2作品よりは若干上の年齢層がターゲットでしょうね。

全15巻というボリューム、しかもセリフやナレーションの多い推理モノというジャンルで、英語で読むには難しい部類に入るかとおもいます。ただそれだけに全巻英語で読破できたら、その時はかなりの英語力がついているでしょう。何度も繰り返し読むことによって、さらに英語力は向上します。