少女漫画」カテゴリーアーカイブ

20面相におねがい!! Man of Many Faces

コミックGENKiで連載されていた、CLAMPによる20面相におねがい!!の英語版コミックです、全2巻。

20面相におねがい!! Man of Many Faces 英語版コミック

20面相におねがい!! 日本語オリジナル版

20面相におねがい!! 英語版

9歳の怪盗と5歳お嬢様の淡い恋を描いたかわいらしい作品ですね。多少年齢設定より大人びたところはありますが、それはそれで背伸びをする年頃と思えばかえってかわいらしいものです。CLAMPの作品は独特の世界観をもっていて、どんな年齢でも楽しめる良い作品が多いですね。

全2巻ということで英語版コミック初心者の方には最適なのではないでしょうか。日本語版を読んだことがない方も、英語版と一緒にそろえて楽しまれてはいかがでしょう。英語学習にも効果がありますし、なにより心がほのぼのとすると思います。

なお英語版は北米の翻訳漫画出版大手の Tokyopop から発売されています。

地球行進曲 March on Earth

LaLa DXで連載されていた、林みかせによる地球行進曲の英語版コミックです、全2巻。

地球行進曲 March on Earth 英語版コミック

地球行進曲 日本語オリジナル版

地球行進曲 英語版

林みかせの初コミックス。高一の少女が交通事故で他界した姉の一人息子と二人暮しをするお話です。基本ほのぼのとしたストーリーとかわいらしい絵柄がうりの作品ですね。幼い翔のかわいらしさに癒される作品でもあります。女性向けの作品にはいがいとこの手の少年をひきとって育てる話がありますが、こういうのもショタというんでしょうか。男性向けの作品で少女を引き取って育てる話は間違いなくロリと呼ばれると思います。

全2巻というボリュームは英語版コミックにまだ慣れていないという方に最適です。

なお英語版は北米の翻訳漫画出版大手の CMX から発売されています。

MARS マース

別冊フレンドで連載されていた、惣領冬実によるMARSの英語版コミックです、全15巻。

MARS マース 英語版コミック

MARS 日本語オリジナル版

MARS 英語版

タイトルの MARS はギリシャ神話で戦争の神とされるアレースのローマ神化された呼び名ですね。ラテン語読みでマルス、英語読みでマースです。男神の中では1、2を争うほどの美貌の持ち主であり、美の女神のウェヌス(英語読みでヴィーナス)の浮気相手(夫は鍛冶の神ウルカヌス、英語読みでヴァルカン)でもあります。ギリシャ神話では乱暴者の神としてどちらかというと嫌われ者ですが、ローマ神話では青年の理想像を具現化した存在として、篤く崇拝されました。ローマではマルスは男性と火星の象徴であり、ウェヌスは女性と金星の象徴とされていました。

それはさておきこの作品は、なんと台湾でテレビドラマ化されています。それほど多いというわけでもないですが、最近は日本の漫画が海外で人気がでて現地でドラマ化される作品が増えてきていますね。主にアジアが中心ですが、日本の漫画の創造性の高さを証明していると思います。

電脳少女Mink

なかよしで連載されていた、立川恵による電脳少女☆Minkの英語版コミックです、全6巻。

電脳少女☆Mink 英語版コミック

電脳少女☆Mink 日本語オリジナル版

電脳少女☆Mink 英語版

タイトルは「サイバーアイドル ミンク」と読むようです。魔法少女ものにサイバーパンクの要素と取り入れた、少女漫画としては珍しい作品です。使われるのは魔法ではなく想像上の疑似科学で、主人公の少女みんくは電脳的に作成したバーチャルアイドルの中に入り込んで活躍します。バーチャルアイドルを作り出すプログラムの名前が “WANNA-BE” というところにセンスを感じますね。まさに使用者の願望をかなえるプログラムという訳です。

全6巻ということでお子様の英語学習用にプレゼントするには最適なボリュームだと思います。日本語版と比べて英語版の漫画は値段が高いですが、下手な参考書を買うより意欲的に読むので効果的に学ぶことができます。お子さんの英語力に合わせて日本語版も一緒に買ってあげると、読みやすくなるでしょう。

ミラクルガールズ Miracle Girls

なかよしで連載されていた、秋元奈美によるミラクル☆ガールズの英語版コミックです、全9巻。

ミラクル☆ガールズ Miracle Girls 英語版コミック

ミラクル☆ガールズ 日本語オリジナル版

ミラクル☆ガールズ 英語版

まるっきり性格が正反対の、超能力をもった双子の少女達の物語です。二人が力をあわせないと能力が発揮できないところがポイントですね。なかよしで連載されていた当時は美少女戦士セーラームーンと二大タイトルの扱いでアニメ化もされましたが、セーラームーンがアニメでも大ヒットを記録して日本のみならず海外でも知名度を上げたのにくらべて、こちらはいまいち一般へ浸透はしませんでした。やはりセーラームーンと比べてしまうとインパクトが弱かったのかも知れません。

そのかわり知る人ぞ知る隠れた名作ということで、今読んで楽しい作品と言えるかも知れませんね。全9巻とまずまずのボリュームですので、興味のある人は読んでみてはいかがでしょうか。

英語版は北米の翻訳漫画出版大手の Tokyopopの前身である Mixx Entertainment Inc から発売されています。

コードネームはCharmer My Code name Is Charmer

垣野内成美による、コードネームはCharmer(チャーマー)の英語版コミックです、全4巻。

コードネームはCharmer My Code name Is Charmer 英語版コミック

コードネームはCharmer 日本語オリジナル版

コードネームはCharmer 英語版

Charmer というのは魔術師とか魔法使いという意味でしょうね。主人公の森村奈緒美は超能力を使って学園に忍び寄る “怪魔” を退治します。一応少女漫画という設定ですが、主人公の奈緒美がかわいらしいので男性が読んでも面白い隠れた名作ですね。

ただ前述のとおり原作は全4巻ですが、英語版は2巻までしかリリースされていません。思ったより売り上げがのびなかったんでしょうね。途中までリリースしてやめるなら、最初から英語版を発売しないで欲しいと思うときが結構あります。

英語版ですが Studio Cat Llc というあまり聞かない出版社から発売されています。こういう会社の場合、すぐに事業停止に陥ってしまってせっかく発売した英語版が絶版になってしまうことがよくあります。実際この作品の英語版も在庫希少で少々高い値段がついているみたいですね。

オレンジ・プラネット Orange Planet

なかよしで連載されていた、フクシマハルカによるオレンジ・プラネットの英語版コミックです、全5巻。

オレンジ・プラネット Orange Planet 英語版コミック

オレンジ・プラネット 日本語オリジナル版

オレンジ・プラネット 英語版

登場人物は絵的には幼い感じですが、主人公をはじめとして高校生以上というのはなかよしで連載されていた作品にしては年齢が高めですね。ただ幼い頃の思い出を大切にしている少女という設定はそれなりかも知れません。主人公のるいと教育実習生の栄介と幼馴染の太郎、王道といえば王道な三角関係を個性的に描いています。

英語版は北米の翻訳漫画出版大手の Del Rey から発売されています。全5巻というボリュームも短くキリがよくて良いですね。ただし全5冊ではなく、第1巻、第2巻の2冊と、3/4/5巻を1冊にまとめた計3冊です。こういう事は英語版コミックにはたまにあることで、3巻分を1冊にまとめることで本は少し分厚くて読みにくい点もありますが、安く買い揃えられるというメリットもあります。日本語版と一緒に購入しましょう。

オセロ。 Othello

別冊フレンドで連載されていた、池沢理美によるオセロ。の英語版コミックです、全7巻。

オセロ。 Othello 英語版コミック

オセロ。 日本語オリジナル版

オセロ。 英語版

オセロの駒にかけて性格ががらりと変わってしまう多重人格の物語を描いています。多重人格といっても暗いお話ではなく、内向的でいじめられっこの主人公のややが、強くてクールなナナという別人格に変化して憂さを晴らすという設定になっています。同じように内向的な自分の性格にコンプレックスを感じる方に読んでもらいたい作品ですね。

なおこの作品の英語版コミックは Del Rey と Tanoshimi の二つの出版社からそれぞれ発売されています。どちらを選ぶかは好き好きでかまわないと思いますが、Tanoshimi の方は Amazon の なか見!検索で試し読みができますので、チェックしてみてください。全7巻ということで英語版コミック初心者には少し長い部類に入るでしょうか。

十二秘色のパレット Palette of 12 Secret Colors

LaLa DXで連載されていた、草川為による十二秘色のパレットの英語版コミックです、全6巻。

十二秘色のパレット Palette of 12 Secret Colors 英語版コミック

十二秘色のパレット 日本語オリジナル版

十二秘色のパレット 英語版

鳥から色彩を得て、ただの石を宝石にし、布を鮮やかに染める特殊な能力を持つパレットと呼ばれる能力者を養成する学校のお話です。こういう魔法や超能力者を育てる学校のお話というとどうしてもハリーポッターを思い浮かべてしまいますが、この作品の設定はとても個性的ですね。また舞台も南国の島なので暗い要素がまったくありません。惜しむらくはこの特殊な設定を生かしきれずお話が中途半端なところで終わってしまったところでしょうか。この世界観についてこれない読者も多かったのかも知れませんね。

タイトルや設定からしてカラフルな感じの作品なので、ぜひアニメで見たかったですねえ。色使いの上手な作画監督が担当してつくると見てるだけで華やかな作品になったのではないでしょうか。

英語版は北米の翻訳漫画出版社の CMXから発売されています。

オヤユビヒメ・インフィニティー Oyayubihime Infinity

プリンセスで連載されていた、藤枝とおるによるオヤユビヒメ∞(インフィニティ)の英語版コミックです、全6巻。

オヤユビヒメ∞ Oyayubihime Infinity 英語版コミック

オヤユビヒメ∞ 日本語オリジナル版

オヤユビヒメ∞ 英語版

地味で目立たない女子高生の鹿の子だが、華やかな容姿を持ちながら内気で人見知りな姉の繭を人気女優・摩耶としてプロデュースしている。そんな二人には親指に蝶の形のあざがあり、それを見つけた校内の人気者のつばめが鹿の子を自分の運命の人だといいだして…といった感じのお話ですね。

こういう地味な自分にコンプレックスを抱いている少女が、人気者の男子となんらかの運命によって結び付けられるというのは少女漫画の王道といえますが、この作品の鹿の子のように能動的に自分のコンプレックスと向き合ってる主人公は実に珍しいといえますね。心理学でいえば代償行為というんでしょうか、自らを変えるのではなく姉の繭を「摩耶」という理想の存在として作り上げるところに、ある意味現役を退いたスポーツのコーチのような屈折した心理が垣間見えて面白いですね。実に個性的な主人公です。

そんな鹿の子の前につばめという王子様が現れてお話はどのように展開していくのでしょうか。それは読んでみてのお楽しみです。