プリンセスで連載されていた、藤枝とおるによるオヤユビヒメ∞(インフィニティ)の英語版コミックです、全6巻。
オヤユビヒメ∞ Oyayubihime Infinity 英語版コミック
地味で目立たない女子高生の鹿の子だが、華やかな容姿を持ちながら内気で人見知りな姉の繭を人気女優・摩耶としてプロデュースしている。そんな二人には親指に蝶の形のあざがあり、それを見つけた校内の人気者のつばめが鹿の子を自分の運命の人だといいだして…といった感じのお話ですね。
こういう地味な自分にコンプレックスを抱いている少女が、人気者の男子となんらかの運命によって結び付けられるというのは少女漫画の王道といえますが、この作品の鹿の子のように能動的に自分のコンプレックスと向き合ってる主人公は実に珍しいといえますね。心理学でいえば代償行為というんでしょうか、自らを変えるのではなく姉の繭を「摩耶」という理想の存在として作り上げるところに、ある意味現役を退いたスポーツのコーチのような屈折した心理が垣間見えて面白いですね。実に個性的な主人公です。
そんな鹿の子の前につばめという王子様が現れてお話はどのように展開していくのでしょうか。それは読んでみてのお楽しみです。