ジャンプスクエアにて連載を開始し、その後ジャンプSQ.19に掲載誌を移して連載されていた、内藤泰弘による血界戦線(けっかいせんせん)の英語版コミックです。
血界戦線 Blood Blockade Battlefront 英語版コミック
異界(ビヨンド)と人界とが交差する変わり果てたニューヨーク・ヘルサレムズ・ロット。クラウス・V・ラインヘルツが率いる秘密結社ライブラは、いつ破れるとも知れぬ世界の均衡を守るために血界の眷属と呼ばれる吸血鬼たちとの戦いをはじめ、様々な事件へと挑んでいくのだった…という感じのSF伝奇アクション作品です。コンセプトは「技名を叫んでから殴る漫画」。内藤泰弘氏といえば、トライガンとトライガン・マキシマムが有名な作家さんですね。また2015年4月からアニメが放送されていますので、そちらで知っているという方も多いのではないでしょうか。
英語版は北米の翻訳漫画出版社の Dark Horse Comics から現在第7巻まで発売されています。血界戦線と熱いアクションが好きな方は、これを機に英語版を買い揃えられてはいかがでしょうか。作品の舞台が元ニューヨークなので英語で読むとさらに雰囲気が出ると思います。
またアメリカのAmazonのレビューではこの作品に対して以下のような感想が寄せられています。
Grandson :D:☆☆☆☆☆
“好ましいキャラクター”もしあなたがトライガンのヴァッシュやウルフウッドが好きだったのなら、この漫画のキャラクター達も同じ様に好きになる事でしょう。そして自らの血を武器として使うカッコよさ、面白くでどんどん続きを読みたくなる物語。これで星五つを付けない訳がありません。
Saito Hajime:☆☆☆☆☆
“内藤泰弘の新作キター!!”正直に言うと私は、以前トライガンやガングレイヴを描いていた内藤泰弘の新作というだけでこの本を買いました。彼は私がこれまでに読んだ漫画の作者の中でも、最も才能がありかつ個性的な作風を持つ漫画家の一人です。何よりこの作者は、自らの作品とそのキャラクターを愛しています。でなければこんなに面白い作品を描ける訳がありません。私が最初にこの作品の奇妙なタイトル “Blood Blockade Battlefront” を見た時はどんな物語なのか予想が付きませんでしたが、読んで見ると一瞬でハマってしまいました。
“Blood Blockade Battlefront”、略して B3 の舞台は “ヘルサレムズ・ロット”、超常現象によって犯されたかつてのニューヨークです! 内藤泰弘の作品はアメリカを舞台にした作品が多いので、アメリカ人の私は作品世界に簡単にのめり込む事ができます。トライガンの舞台は開拓時代のアメリカ西部風でしたし、この作品の舞台がニューヨークとなれば、私が気に入らないはずがありません。
Usagi Uchiha:☆☆☆
“批判レビューです”トライガンと比べると物語はあまり面白くなかったし、作画も少し雑で内容をあまり理解する事ができませんでした。主人公はちょっと情けないし、「神々の義眼」という設定もしっくりこなかったです。
この作品のヘルサレムズ・ロットの舞台設定が好きだと言う人もいるようですが、私はありがちな設定に思えて特に興味はそそられませんでした。おそらく私はトライガンの様な、SFテイストの濃い作品を期待していたのだと思います。まあ私の個人的な失望はさておき、この作品に私は星三つを付けます。