東京喰種トーキョーグール Tokyo Ghoul

週刊ヤングジャンプで連載され現在も第2部が連載中の、石田スイによる東京喰種トーキョーグールの英語版コミックです。また東京喰種トーキョーグールの北米版アニメブルーレイもあります(※国コード規制に注意)。

東京喰種トーキョーグール Tokyo Ghoul 英語版コミック

東京喰種トーキョーグール 日本語オリジナル版

東京喰種トーキョーグール 英語版

人の姿で人間社会に紛れ込み、食物連鎖の頂点とされるヒトを食糧として狩る「喰種(グール)」と呼ばれる怪人がはびこる東京。上井大学に通う読書好きの平凡な学生・金木研(かねきけん)は、喫茶店「あんていく」の常連の美女に好意を寄せて自身もその喫茶店に通っていた。美女の名は神代利世(かみしろりぜ)。ひょんなきっかけで読書の趣味が同じと判明し、二人はとんとん拍子にデートまでする仲となるが、そのデートの帰り道、暗い夜道で利世は突如豹変して金木に襲い掛かる。そして体から触手の様な物体を生やして金木の腹部を貫いた利世が金木を「捕食」しようとしたその時、工事中のビルから鉄骨が降って来て利世を押しつぶす。場面は変わり、重要な臓器を損傷した状態で病院に運び込まれた金木の手術を担当する医師・嘉納は、「その場にあった臓器」を金木の体に移植してその命を救う。こうして一命をとりとめた金木が目を覚ますと、彼は「普通の食事を受け付けない体」になっていたのだった…という感じの作品です。

英語版は北米翻訳漫画出版社大手の VIZ Media より現在のところ第3巻までが発売中で、第4巻は2015年12月15日、第5巻が2016年2月16日、第6巻が2016年4月19日と言った具合におよそ2か月に1巻のペースで続巻が発売される予定になっています。なお北米での売れ行きはかなり好調なようで、第1巻がNYタイムズの漫画ベストセラーランキングに22週連続ランクイン(記事作成時点)しています。

またアメリカのAmazonのレビューではこの作品に対して以下のような感想が寄せられています。

C. E. Stevens:☆☆☆☆☆
“善悪の彼岸”

「怪物と闘う者は、その過程で自らが怪物と化さぬよう心せよ。おまえが長く深淵を覗くならば、深淵もまた等しくおまえを見返すのだ。」
– ニーチェ “善悪の彼岸” より

東京喰種の世界に入り込めば入り込むほど、ニーチェのこの有名な言葉が強く思い出される。石田スイによるこの作品は、人間の心のもっとも暗くそして穏やかならざる深淵を、まったく悪びれる事なくあからさまに描き出している。主人公である金木研は純粋な青年からある変化を…、おっとこれ以上の言及は避けよう。

石田スイの描く作品世界はリアルかつ「ざらざら」としていて素晴らしく、人物描写は多少誇張されてはいるもののリアリティがありかつ繊細に描かれていて引き込まれずにはいられない。物語の冒頭こそはありがちな善と悪の戦いを描いた作品のようではあるけれど、すぐに「白黒」のつかない楽しい「灰色の世界」が訪れる、大量の「赤い血」と共に。

~中略~

もしあなたが恋愛と笑いにあふれた「かわいい」作品を求めている人なら、東京喰種を読んでも恐怖と悪夢にうなされ叫んで投げだしてしまうだろう。暗い東京喰種の世界にも恋愛と笑いの要素が無い訳ではないが、その手の明るい描写が作品世界の闇をより引き立てるものになっている。

もしあなたが私と同種の人間なら、この忘れる事のできない暗い作品の深淵の底へと吸い込まれる旅を楽しむ事ができるだろう。あなたが東京喰種を楽しく読めますように!

Cory DiFulgo:☆☆☆☆☆
“最高傑作”

東京喰種の作者である石田スイは、大学一年生の金木研を中心に繰り広げられる壮大な悲劇を複雑な物語と絡めて作りだしている。物語の進行にあわせて人物とその行動も詳細に描かれており、時には悲嘆を味わい、時には心から笑い、そして時には背筋に震えが走る。特に人物の描写が驚異的で、脇役の一人一人が目的と自分の意志を持って物語の本筋に絡んでくる。

もしあなたがすでにアニメを見ていたとしても、アニメよりはるかに素晴らしいこの漫画を読むべきだ。10点満点。あなたもきっと気に入るはずなので、私を信じてくれ。


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