週刊少年ジャンプで連載されて空前絶後の大人気シリーズとなった吾峠呼世晴(ごとうげ こよはる)による鬼滅の刃の英語版コミックです。
鬼滅の刃 Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba 英語版コミック
大正時代、今は亡き父親の跡を継いで炭焼きをして家族の暮らしを支えていた少年・竈門炭治郎(かまど たんじろう)が、ある日家に帰ると家族は鬼によって惨殺されており、唯一生き残った妹の禰豆子(ねずこ)も鬼となってしまう。鬼となった禰豆子に襲われた炭治郎は冨岡義勇と名乗る剣士によって命を救われる。義勇は禰豆子を鬼として退治しようとするが、禰豆子のなかにまだ兄妹の絆、人の心が残っている事に気づいて剣を収める。
家族を殺され妹が鬼となってしまった炭治郎は禰豆子を人間に戻す方法を見つけるため、義勇の導きによって鬼を滅する剣士を育てる「育手」鱗滝左近次の元での修行をする事になったのだった…という感じの作品です。
英語版はジャンプ系の作品を数多く手がけている VIZ Media から全23巻が発売済みで、その23巻を1つにまとめて小冊子と両面ポスターのおまけがついた BOX SET も発売されています。
Demon Slayer Complete Box Set: Includes volumes 1-23 with premium
また原作コミックのみならず、矢島綾によるノベライズ版 “鬼滅の刃 しあわせの花(Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba―The Flower of Happiness)” ・ “鬼滅の刃 片羽の蝶(Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba—One-Winged Butterfly)”、そして “鬼滅の刃 風の道しるべ(Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba—Signs From the Wind)” の英語版も発売されていますので、英語力に自信のある方はこちらを買われても良いかと思います。
アニメ化によって日本国内で爆発的な大ヒット作品となった鬼滅の刃ですが、アメリカのアマゾンのレビュー数や評価を見る限り、その人気は国内のみにとどまらず海外にも波及しているようです。その中のいくつかをピックアップして日本語に翻訳してみました。
Quietquil:☆☆☆☆☆
“アニメをきっかけに漫画も読み始めた”鬼滅の刃の第1巻はアニメの最初数話分にあたるエピソードが収録されています。この作品が好きすぎてアニメの続きが待ちきれず、原作漫画も読んでみることにしました。今のところ買ってよかったと思います。アニメと漫画、両方楽しむ事をお勧めします。
C. Tipton:☆☆☆☆☆
“素晴らしい少年漫画!”作画の線が時折不安定で、綺麗な作画の漫画を読みなれた人は慣れるまで少し読みにくと思うかも知れない。だがこの独特の作画こそが物語を上手く引き立たせる要因になっている。これは少年漫画では特別に目新しい手法でもないが、それだけに効果的に使われているという意味だ。
あと主人公の炭治郎が数々の試練に立ち向かう姿が健気でかわいらしい。それだけでも一読に値する。
MagentaSky:☆☆☆☆☆
“炭治郎の冒険が始まる”炭治郎は妹の禰豆子にとって勇気と思いやりのある兄です。私の高校生と中学生の子供たちがちょうどこの兄妹のような関係で、二人とも鱗滝の元での炭治郎の修行の話を楽しく読んでいます。子供たちは妹の禰豆子を助けたいと思う炭治郎の愛情と自己犠牲心がすごいと言っています。
それ以前のエピソードも好きみたいで、作者の吾峠呼世晴先生がキャラクターの背景を描くことによって、キャラクターの味わう試練がより身近に感じる点も良いと言っています。キャラクターが希望を感じたり、悲しんだり、嬉しかったりするたびに共感をしているようです。