カテゴリー別アーカイブ: 少年漫画・その他

べっちんとまんだら Velveteen & Mandala

マンガ・エロティクスFで連載されていた、松本次郎によるべっちんとまんだらの英語版コミックです。全1巻。

べっちんとまんだら Velveteen & Mandala 英語版コミック

べっちんとまんだら 日本語オリジナル版

べっちんとまんだら 英語版

杉並区の河川敷は生と死の境目。そこには死んだ杉並区民のゾンビが徘徊していて、女子高生のべっちんとまんだらの二人組が河川敷の管理人助手としてゾンビ退治をする事になる。そんな不可解な作品です。

昭和初期にはやったエログロナンセンスを現代風にアレンジしたような、他では読めない独特な世界観を持った作品ですね。とにかくエログロナンセンスな世界観ありきの作品ですから読み手をかなり選びます。巷によくあるストーリーが作り込まれた良質な漫画が好きだという人にはおそらく受け付けられないでしょう。

そういう作品ですから英語版で読んで英語学習に役立てる云々という事でおすすめはできないような気がします。強いて言うなら英語版コミックにしては珍しく日本語オリジナル版より英語版の方が安いので、英語で読める人は少しお得という事でしょうか。

アキハバラ@DEEP Akihabara@Deep

石田衣良の小説を原作に、アカネマコトの作画によって漫画化されたアキハバラ@DEEP(アキハバラアットディープ)の英語版コミックです。全6巻。

アキハバラ@DEEP Akihabara@Deep 英語版コミック

アキハバラ@DEEP 日本語オリジナル版

アキハバラ@DEEP 英語版

オタクの聖地・秋葉原を舞台に、社会からドロップアウトしたオタクやニートが集まり、高度な人工知能を使った検索エンジンを開発する。しかしその成功と共に彼らの功績や利益を横から奪い取ろうとする集団が暗躍し始める…という感じの作品です。漫画化のみならずテレビドラマ化・実写映画化もされましたので、そちらで知っている方も多いと思います。

さて英語版ですが、上述のとおり原作の小説ではなく漫画版の英語版です。英語版ライトノベルのカテゴリーにまとめてあるように、最近は小説の英語版もちらほと出版されるようになってきましたがまだまだその数は少ないです。国内の出版社の営業さんにはもっともっとがんばってもらたいと思いますが、やはり小説の文章量で英文翻訳のクオリティを保とうとするとコストや出版時期の遅れなどでリスクが大きいのかも知れません。

妖怪のお医者さん Yokai Doctor

週刊少年マガジン及びマガジンSPECIALにて連載されていた、佐藤友生による妖怪のお医者さんの英語版コミックです。全15巻。

妖怪のお医者さん Yokai Doctor 英語版コミック

妖怪のお医者さん 日本語オリジナル版

妖怪のお医者さん 英語版

クラスでは地味で変わり者として浮いた存在の高校生・護国寺黒郎。彼には人間界で暮らす妖怪たちの病気やケガをなおす妖怪専門の医者だという秘密があった。しかし妖怪を祓うことを生業とする家系に生まれた女子高生・春日琴子にそのことを知られてしまい、最初は琴子に妖怪は危険なものだと忠告を受けることになる。しかし黒郎に命を救われたことをきっかけに琴子は妖怪専門の医者の助手をするようになる…といった感じのファンタジー作品です。妖怪を題材にしていますが、ホラーというよりギャグ要素の強いストーリー作品ですね。

英語版ですが、Del Rey という出版社から2009年の段階で第3巻までリリースされたところで続きが発売されなくなってしまいました。売れ行きがよくなかったのか、ライセンス契約が切れたのかちょっと判断できませんが、おそらく今後も続きがリリースされる見込みはあまりないでしょう。

アラタカンガタリ Arata: The Legend

週刊少年サンデーにて連載中の、渡瀬悠宇によるアラタカンガタリ ~革神語~の英語版コミックです。

アラタカンガタリ Arata: The Legend 英語版コミック

アラタカンガタリ 日本語オリジナル版

アラタカンガタリ 英語版

古代日本を模した人と神が共に暮らす世界・天和国(アマワクニ)。そこでは剣の姿をした神・劍神(ハヤガミ)とその使い手の鞘(ショウ)とそれらの統治者である秘女王(ヒメオウ)によって平和が保たれていた。しかし30年に一度の秘女王交代の儀式の際に鞘の頂点に立つ十二神鞘(じゅうにシンショウ)たちの裏切りによって天和国は混乱し、新たに大王になろうとすうものたちが争う戦乱の時代に突入してしまう。そして現代日本に暮らす普通の高校生であった日ノ原革(ひのはらあらた)は、とある路地から天和国に迷い込む。果たして革の運命は…という感じの異世界ファンタジー作品です。

ふしぎ遊戯でも有名な、渡瀬悠宇氏による長期連載作品としては初めての少年漫画作品です。双方同じような異世界ファンタジーであり、設定だけみれば舞台を古代中国から古代日本へ、主人公を少女から少年へ変えただけとも言えますが、それだけに今では貴重なオーソドックスなファンタジー作品に仕上がっています。近頃の奇抜な設定ありきの、それでいてストーリーの重厚さに欠ける他のファンタジー作品に比べて安心して読める良さがあると思います。

この手をファンタジー作品を英語で読む時は、その独特の固有名詞を英語で覚えなければならないのが結構難点です。しかしふしぎ遊戯の英語版の固有名詞が作者の意向により中国語を英語に直したもの(ピンイン)であるのに比べて、こちらは日本語の名前をローマ字表記に直しただけなので、そういう難しさはありません。

ドロテア ~魔女の鉄鎚~ Dorothea

月刊ドラゴンエイジにて連載されていた、Cuvieによるドロテア ~魔女の鉄鎚~の英語版コミックです。全6巻。

ドロテア Dorothea 英語版コミック

ドロテア 日本語オリジナル版

ドロテア 英語版

ヨーロッパ中を魔女狩りの猛威が襲っていた15世紀末のドイツ・ナウダース地方にはアルビノの子供たちが集められて共に暮らす「白の家」と呼ばれる施設があった。そこで育ったアルビノの少女・ドロテアは、白の家が異教徒の集団であるという疑いを晴らすために自ら剣をとって戦うことになる…といった感じのファンタジー作品です。なんとなくジャンヌ・ダルクをモチーフにしたような感じがしますが、最初っから異教徒という疑いをかけられている点がより物語を暗い方向に持っていっていますね。

さて英語版ですが、全6巻ということでそれほど長い作品ではありません。しかしこの手のファンタジー作品は、独特の固有名詞が多いので、ストーリーを読み進めるのにあたって、それらを英語で覚えるのに少し苦労するかも知れません。この点を除けば特に難しい表現もないですから、あまり英語力に自信がない方でも時間をかければ読むことができるでしょう。

呪法解禁!! ハイド&クローサー Hyde & Closer

週刊少年サンデー・ソク読みサンデー・クラブサンデーなど各誌で連載されていた、麻生羽呂による呪法解禁!! ハイド&クローサーの英語版コミックです。全7巻。

呪法解禁!! ハイド&クローサー Hyde & Closer 英語版コミック

呪法解禁!! ハイド&クローサー 日本語オリジナル版

呪法解禁!! ハイド&クローサー 英語版

世界中を旅して回り行方不明となった考古学者・アルシド・クローサーの孫である黒兎春瓶は祖父に比べて平凡な自分に鬱屈とした日々を送っていた。そんなある日、春瓶のもとに謎の人形が届く。なんとその人形は呪術師が春瓶を殺すべく呪いをかけた呪術人形で、考古学者であったはずの祖父が実は偉大な呪術師だったと告げる。祖父・アルシド・クローサーの血をひく者の心臓を食べれば、その強大な呪力を受け継ぐことができるというのだ。そして絶対絶命のピンチに今度は、祖父からかつてプレゼントされたクマのぬいぐるみが動き出して春瓶助ける。こうして春瓶の戦いが始まったのだった…という感じの作品です。

全7巻ということで、英語初心者の方にはちょっと長めですかね。しかし時間をかけてゆっくり読むなら、それほど難しいという作品でもありません。今はまだ第5巻までしかリリースされていないので、第7巻が発売される年明けまでにゆっくりと読めば良いでしょう。

アメフラシ Amefurashi

月刊少年シリウスにて連載されていた、鈴見敦によるアメフラシの英語版コミックです。全2巻。

アメフラシ Amefurashi 英語版コミック

アメフラシ 日本語オリジナル版

アメフラシ 英語版

英語版の正式なタイトルは “Amefurashi: The Rain Goddess” ですかね。砂漠に埋もれる田舎町には雨を降らせて枯れた大地を潤す神様・アメフラシ様が宿ると言われる雨霊の樹というのがあった。アメフラシ様は雨を降らせる替わりに地上の民に供物を要求するのだが、「人形が欲しい」という要求に人形作りの少年・ギミィは雨乞いのための人形を作ることになる。しかし一生懸命つくり過ぎて人形を期限まで完成させる事ができず、苦肉の策として弟たちに人形のフリをさせてアメフラシ様のもとへ行く。するとそこにはムチを持ってふりまわす不思議な少女が居た…という感じのファンタジー作品ですね。

全2巻ということで特に難しいこともなく読めると思います。ストーリーも難しいこともありませんし、難しい英語表現もありません。そういうわけで英語版漫画を初めて読むという方にはちょうど良い作品ではないでしょうか。逆にある程度英語力がある方にはものたりないかも知れません。

イキガミ Ikigami

ビッグコミックスピリッツにて連載中の、間瀬元朗によるイキガミの英語版コミックです。

イキガミ Ikigami 英語版コミック

イキガミ 日本語オリジナル版

イキガミ 英語版

英語版の正しいタイトルは “Ikigami: The Ultimate Limit” ですね。これは日本語オリジナル版の副題に “魂揺さぶる究極極限ドラマ / The Ultimate Limit” とあるのを受けたものだと思いますが、自らこういうタイトルをつけるのはかなり挑戦的ですね。この作品は果たして英語圏の人たちの魂も揺さぶる事ができるでしょうか。

物語としては国家繁栄維持法と呼ばれる架空の法律によって、18歳~24歳までの青少年の1000人に一人が無作為に抽出されて逝紙(いきがみ)と呼ばれる死亡予告証が送られ、この紙を受け取ったものは24時間以内に必ず死亡する制度がある世界で、その逝紙を配達する仕事をしている藤本賢吾を中心にストーリーが展開し、逝紙を受け取った人物とその周囲の人間のドラマを楽しむ感じの作品です。

英語版は今のところ順調なペースでリリースされていますね。ただこの作品は少々難しい表現が多めなので、英語初心者の方にはあまりおすすめできません。ある程度英語に自信のある方以外は、日本語版と一緒に購入して理解を助けるようにした方が良いでしょう。

トリコ Toriko

週刊少年ジャンプにて連載中の、島袋光年によるトリコの英語版コミックです。

トリコ Toriko 英語版コミック

トリコ 日本語オリジナル版

トリコ 英語版

食をテーマに戦いを繰り広げるバトル漫画。食をテーマにしていると言ってもグルメ漫画という訳ではなく、架空の世界の架空の食材を求めて熱い冒険や戦いが展開されます。また表紙の絵柄を見てもらえれば解るように、近頃ではめずらしいタイプの少年漫画らしい骨太な昔ながらの少年漫画ですね。最近のジャンプが好きな人は受け付けないかも知れませんが、こういう作品はあってしかるべきだと思います。

ジャンプの人気作品という事でテレビアニメ化もされていますし、海外での知名度もかなり高いです。ただしこの作品が他のジャンプ系のヒット作ほどに海外の読者に受け入れられるかどうかはまだまだ未知数といった所でしょう。現在英語版は第5巻までリリースされていますから、いずれじわじわと人気が上がってくるかも知れません。また英語学習者としても、これから少しづつ買い集めて英語力を鍛えるのに最適な作品だと思います。

エレメンタルジェレイド Elemental Gelade

月刊コミックブレイドにて連載されていた、東まゆみによるエレメンタルジェレイドの英語版コミックです、全18巻。

エレメンタルジェレイド Elemental Gelade 英語版コミック

エレメンタルジェレイド 日本語オリジナル版

エレメンタルジェレイド 英語版

オリジナルのタイトル表記は “EREMENTAR GERAD” ですが、英語では “Elemental Gelade” となっています。魔法や神話といったファンタジー要素に銃や飛空挺といった近代科学の要素を組み合わせた冒険ファンタジー作品ですね。XEBECの制作でアニメ化されて人気となりました。

さて英語版ですが、この手のファンタジー作品は固有名詞の英語表記を覚えるのが少々大変だったりします。作品によってはオリジナルと全く違う名前があてられたりして混乱する事もありますので、英語で読む際には注意が必要ですね。現在 Tokyopop より第12巻までリリースされていますが、この Tokyopop が翻訳出版事業から撤退してしまった為に13巻以降が発売されるかどうかは解りません。他の翻訳出版者が後を引き継いでくれれば良いのですが、残念ながらいまのところその可能性はあまりありませんね。