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サイコバスターズ Psycho Busters

青樹佑夜によるライトノベル、サイコバスターズの英語版と、作画 奈央晃徳による同作品のコミック版の英語版コミックです。著者名に奈央晃徳(Akinari Nao)の名前のある方がコミックスです。ライトノベルは全3巻、コミックは全7巻です。

サイコバスターズ Psycho Busters 英語版ライトノベル&コミック

サイコバスターズ 日本語オリジナル版

サイコバスターズ 英語版

平凡な日常を過ごしていた中学生である、馳翔(はせかける)はある日突然超能力に目覚めて仲間達とともにファームという組織の陰謀を阻むための戦いに身を投じることになる…という王道といえば王道すぎるほどの設定の作品です。最近では超能力者といえば漫画やライトノベルでしかなかなかお目にかかれないようになってきましたが、それだけに逆に目新しいと感じる人も多いのかも知れません。

さて英語版コミックスの全7巻、英語版ライトノベルの全3巻というボリュームは、初心者の方には少々きつい長さではありますが、英語で本を読むことに慣れ始めたかたにはそれぞれ最適な長さだと思います。たとえば漫画の方を日本語版で読んで、小説の方を英語で読んだり、そんな感じで読むと楽しみながらも英語力を鍛えることができるのではないでしょうか。

バトル・ロワイアル Battle Royale

同名の映画が大ヒットしましたね、高見広春によるバトル・ロワイアルの原作小説とそのコミックの英語版です。著者名に作画担当の田口雅之(Masayuki Taguchi)の名前がある方がコミックで、全15巻です。

バトル・ロワイアル Battle Royale 英語版ライトノベル&コミック

バトル・ロワイアル 日本語オリジナル版

バトル・ロワイアル 英語版

上述した監督:深作欣二、主演:藤原竜也による同作映画を見たという方は多いのではないでしょうか。中学生たちが孤島で殺し合うという衝撃的な設定により、国会で問題だとして取り上げられたこともあったそうです。その一方で同作は日本アカデミー賞の最優秀編集賞、優秀作品賞、優秀監督賞、優秀脚本賞、優秀主演男優賞、優秀音楽賞、優秀録音賞を始めとしてさまざまな映画賞を獲得した名作でもあります。

さてそのバトル・ロワイアルの原作小説および漫画の英語版ですが、海外での反応もおおむね日本と似たような感じでした。作品の残虐性を不快だと思う人がいる一方で、多くの人々から高い評価を得ています。そのおかげなのかどうかは解りませんが、小説も漫画も複数の出版社から複数のバージョンが発売されており、購入の際には注意が必要です。できれば原作小説の英語版の読破に挑戦したいものですね。

ヴァンパイア騎士 Vampire Knight

LaLaにて連載中の、樋野まつりによるヴァンパイア騎士(ヴァンパイアナイト)の英語版コミックです。

ヴァンパイア騎士 Vampire Knight 英語版コミック

ヴァンパイア騎士 日本語オリジナル版

ヴァンパイア騎士 英語版

全寮制の私立学校・黒主学園には一般人の通う普通科と、エリートで美形の吸血鬼たちが通う夜間部が存在する。主人公の黒主優姫と同級生の零はナイトクラスの生徒が全員ヴァンパイアだという秘密を守る学園守護係。優姫は吸血鬼で夜間部のクラス長を務める玖蘭枢に命の恩人として憧れているが、零は吸血鬼ハンターの家系に生まれて吸血鬼を憎悪している。一般人と吸血鬼の通う学園で優姫と零と枢の関係はどうなっていくのか…という感じのお話ですね。

さて英語版ですが、北米の翻訳漫画出版社大手の VIZ Media より全19巻が発売済みの他、まとめ買い・プレゼントに最適なBOX SETもあります。2回に渡ってアニメ化もされて大人気のヴァンパイア騎士、その英語版コミックで英語学習をされてはいかがでしょうか。お子様のプレゼントにもぴったりですよ。

Vampire Knight Box Set 1: Volumes 1-10
Vampire Knight Box Set 2: Volumes 11-19 with Premium

あと藤咲あゆなによる小説、ヴァンパイア騎士 煌銀(フレイル)の夢も英語版が発売されていますね。英語力に自信のある方はこちらの英語版ライトノベルに挑戦されてみてはいかがでしょうか。

デビル・メイ・クライ Devil May Cry

カプコンの名作アクションゲーム、デビル・メイ・クライの小説と漫画の英語版です。英語リスニング力を強化したい方には、デビルメイクライの北米版アニメブルーレイもあります。

デビル・メイ・クライ Devil May Cry 英語版ライトノベル&コミック

デビル・メイ・クライ 日本語オリジナル版

デビル・メイ・クライ 英語版

著者名に後池田信也(Shinya Goikeda)とあるのが小説で全2巻、茶屋町勝呂(Suguro Chayamachi )とある方が漫画で全2巻です。それぞれゲーム本編の外伝的なカプコン公式オリジナルストーリーとなっていますので、ゲームを既にプレイした事のある方でも楽しめるかと思います。

デビル・メイ・クライのゲームでは登場人物たちが英語を話すという演出もされてましたので、世界観的には英語で読んだ方が雰囲気を楽しめるでしょう。スラングをまじえたセリフ使いもクールな感じで、小説版は英語で本を読むことに慣れている方には最適な作品だといえます。しかしその分ちょっと上級者むけなので、英語力にあまり自信がないという方は漫画版の方を購入されると良いでしょう。

FLCL フリクリ

ガイナックスとProduction I.GによるOVA作品、FLCL(フリクリ)のコミックとライトノベルの英語版です。著者名に作画担当のウエダハジメ(Hajime Ueda)とあるのがコミックで全2巻、執筆担当の榎戸洋司(Yoji Enokido)とあるのがノベルで全3巻です。英語リスニング力を強化したい方には、フリクリの北米版アニメブルーレイもあります。

FLCL フリクリ 英語版コミック&ノベル

FLCL フリクリ 日本語オリジナル版

FLCL フリクリ 英語版

鶴巻和哉監督の初監督作品ですね。日本での発音である “フリクリ” は英語圏の方にはとても難しいため、英語では “Fooly Cooly” という発音があてられているそうです。the pillows の音楽と併せた非常に個性的な演出が特徴的なこの作品は OVA作品 ということで日本国内でこそ知名度はそれほど高くないですが、カートゥーンネットワークでの放映がされた北米では高い人気を得ました。

コミックが全2巻ということで、英語版コミック初心者の方にはおすすめなボリュームです。小説版の全3巻は中級者以上の方に最適でしょう。どちらも英語で読むとさらに雰囲気がでて、Fooly で Cooly なテイストを楽しめることでしょう。

コミック、ライトノベル共に 翻訳出版大手の Tokyopop から発売されていますので、翻訳の質についてはある程度期待しても良いでしょう。

トリニティ・ブラッド Trinity Blood

吉田直による大人気ライトノベルのトリニティ・ブラッドの英語版ライトノベルと、九条キヨの作画によるコミックの英語版です。著者名に九条キヨ(Kiyo Kyujyo)の名前がある方がコミックとなります。英語リスニング力を強化したい方には、トリニティブラッドの北米版アニメブルーレイもあります。

トリニティ・ブラッド Trinity Blood 英語版ライトノベル&コミック

トリニティ・ブラッド 日本語オリジナル版

トリニティ・ブラッド 英語版

中世的な雰囲気のある近未来のヨーロッパを舞台にしたSFファンタジー作品です。核兵器や細菌兵器が飛び交うアルマゲドンの後、人類の文明と生存圏はほぼかつての中世ヨーロッパほどに縮小してしまった。そこに追い討ちをかけるように吸血鬼たちが真人類帝国をきずき人類と対立する。そんな世界の物語ですね。世界観はほぼ中世ヨーロッパでありながら近未来であるため、ロボットやハイテク兵器が登場したりします。

小説版は “トリニティ・ブラッド Rage Against the Moons” 全6巻のうち英語版のリリースは4巻まで、 “トリニティ・ブラッド Reborn on the Mars” 全6巻(未完)のうち英語版のリリースは3巻まで、漫画版は既刊13巻(続刊中)のうち英語版は12巻までリリースされています。しかし英語版の出版社である Tokyopop が、2011年5月31日をもって北米における漫画翻訳事業から撤退してしまったため、その後のリリースがどうなるかはわかりません。できれば別の出版社が続きを引き継いでリリースしてもらいたいと思いますが、今のところその予定はないようです。

西の善き魔女 Good Witch of the West

荻原規子による西の善き魔女の小説と、桃川春日子の作画によるコミックの英語版です。著者名に作画担当の桃川春日子(Haruhiko Momokawa)の名がある方がコミックで全7巻です。

西の善き魔女 Good Witch of the West 英語版ライトノベル&コミック

西の善き魔女 日本語オリジナル版

西の善き魔女 英語版

少女むけとしては王道な感じのファンタジー作品ですね。辺境の村で普通に育った15歳の少女・フィリエルが、実はかつて失踪した王女の娘だと知って冒険に出るお話です。設定としては少々ありがちな感じもしますが、そこからさまざまな要素を取り入れて話を膨らまし、海外の名作ファンタジーにも引けをとらない世界観を構築しています。

日本語版の小説の方は本編全5巻 + 外伝全3巻、コミックが本編全7巻 + 現在外伝が連載中です。英語版はいまのところ小説の方が2巻まで、コミックが6巻まで英訳されて発売されています。しかし英語版の出版社である Tokyopop が2011年5月をもって翻訳出版事業から撤退してしまったために、残念ながら続きの発売は未定となってしまいました。どこか別の出版社が続きをリリースしてくれるとよいのですが、いまのところその予定はありません。

時をかける少女 A Girl Who Leapt Through Time

筒井康隆による名作小説の時をかける少女の英語版と、ツガノガクによる漫画版の英語版コミックです。女性の写真が表紙の方が小説で、かわいらしい少女のイラストの表紙の方が漫画版ですね。

時をかける少女 A Girl Who Leapt Through Time 英語版ライトノベル&コミック

時をかける少女 日本語オリジナル小説・コミック

時をかける少女 英語版

この作品が発表された時代にはライトノベルという言葉はまだなくて、比較的若い人むけの小説作品は “ジュブナイル” と呼ばれていました。その日本のジュブナイル小説の代表作ともいえる作品がこの時をかける少女ですね。

時をかける少女といえば私の世代のほとんどの人は1983年に公開された原田知世主演による映画を思い出されると思いますが、なんとこの作品はその後でさらに実写映画が2回つくられ、アニメ映画が作られ、テレビドラマにいたっては4回も製作されているという怪物作品です。漫画も今回紹介しているツガノガク氏によるコミックの他にも、琴音らんまる氏や橋口みのる氏によって漫画化されていますね。

さてどうせ英語版を読むのならば、ぜひ原作小説の英語版の読破にチャレンジしていただきたいと思います。英語で本を読むことに慣れていない方にはかなり難しいと思いますが、日本語版と一緒に買い揃えて少しづつ内容を理解しながら読めば不可能というほどでもありません。何度くりかえし読んでも飽きることのない面白い作品ですから、英語で何度も読むことによって英文読解のスピードを向上させることができます。他に好きなライトノベル作品があればそちらの英語版で学ばれた方が良いと思いますが、とくに好きな作品がないという方にはこの作品を私はおすすめします。

星界の紋章 Crest of the Stars

森岡浩之によるSF小説、星界の紋章の英語版ライトノベルと、星界の紋章から星界の戦旗までの世界を漫画化した作品の英語版コミックです。黒地に紋章の図柄の表紙の方が小説版で全3巻、アニメタッチのイラストが描かれている方が漫画版でこちらも全3巻です。

星界の紋章 Crest of the Stars 英語版ライトノベル&コミック

星界の紋章 日本語オリジナル版

星界の紋章 英語版

壮大な世界観が特徴のスペースオペラですね。緻密に練られた国家観や種族の設定やアーヴ語など、どっぷりはまればかなりディープなところまではまれる作品です。逆に冷めた目で見てしまうとこういう作品の面白さは楽しめませんね。

さてそういう作品ですから英語で本を読むことに慣れていない方にはかなり難しい部類に入る作品だと思われます。独特な固有名詞や宇宙や物理学に関連した専門用語、さらにはこの作品独自のアーヴ語などがあり、英語版ライトノベルを読破するのは簡単ではありません。

ですから英語力に自信の無い方は無理をせず漫画版に挑戦されるか、他の作品の小説版を読んである程度自信をつけてから小説版にトライしてください。英語力に自信のある方でも、まずは日本語版を読まれてからの方がより作品の世界を理解できて楽しめるかと思います。

かりん Chibi Vampire

ドラゴンエイジで連載されていた影崎由那による漫画かりんと、甲斐透によるライトノベルかりん増血記の英語版コミック&ノベルです。漫画版(Graphic Novels)は全14巻、著者名に甲斐透(Tohru Kai)の名前があるライトノベル(Novel)が全11巻です。

かりん Chibi Vampire 英語版コミック&ノベル

かりん 日本語オリジナル版

かりん 英語版

吸血鬼の一族に生まれたのに何故か血が増える「増血鬼」として覚醒してしまった落ちこぼれ吸血鬼の果林は、増えすぎた血を他人に与えないと鼻血を出してしまう。そこへ転校生の雨水健太がやってきて、かりんの増血鬼としての体が反応する。…といった感じの作品です。吸血鬼というありがちな設定を逆手にとって増血鬼というのが面白いファンタジーラブコメですね。ささいな事ですぐ鼻血を出して恥ずかしがるドジっ子の果林がかわいいです。

漫画が原作でその後にライトノベルが発売されるというちょっと変わった作品です。ただライトノベルの方はまったくのオリジナルストーリーなので、両方読まれても楽しめるかと思います。英語版を読まれる場合は、英語にあまり自信の無い方は漫画版を、それなりに自信のある方はライトノベル版を購入されると良いでしょう。

なお英語版ですが北米の翻訳漫画出版社大手であった Tokyopop から発売されています。漫画版の方は全14巻すべてがリリースされていますが、小説版の方は Tokyopop が2011年5月をもって北米における翻訳出版事業から撤退してしまいましたので、残念ながら第8巻までしかリリースされていません。ですから他の出版社が新たにライセンスを取得しない限り、小説版については9巻以降が発売される可能性はほとんどありません。また今後在庫が希少となる可能性もありますので、この作品の英語版に興味のある方は早めに買っておかれた方が良いでしょう。