good!アフタヌーンにて連載中の、桜井画門による亜人の英語版コミックです。
絶対に死なない体を持つ「亜人」と呼ばれる、外見は普通の人間と全く変わらない生物が存在する世界。医者を志望し全国模試で一桁の順位を取るほどの秀才だった永井圭の生活は、ある日突然事故に遭い、そして「生き返った」事で一変してしまう。全世界でも46体、日本では2体しか存在が確認されていない亜人はとても希少で、各国の研究機関が研究対象として欲しがり、発見・捕獲した場合は莫大な賞金がもらえるという噂が広まっていたのだ。さらに亜人は人間ではないので人権はない。もし人間に捕まれば一生、いや未来永劫研究対象のモルモットとして扱われるかも知れないとう状況を恐れた圭は逃走を決断。しかし家族には警察の手が回っているはずなので頼れない。学校の教師や友人もあてにはならない。そんな圭が助けを求める相手として選んだのは、幼い頃の親友の海斗だった…という感じの作品です。
英語版は北米の翻訳漫画出版社の Vertical から現在第6巻まで発売中で、第7巻は2016年2月23日に発売予定となっています。アニメの放送も始まる事ですし、亜人のファンの方はこれを機に英語版を買い集められてはいかがでしょうか。
またアメリカのAmazonのレビューではこの作品に対して以下のような感想が寄せられています。
Marc:☆☆☆☆☆
“とても期待が持てる新作”冒頭からとても面白くて早く続きが読みたくてたまらない! 個人的にはちょっと物語の展開が早すぎるような気もするけど、同時にそれがストーリーをより鮮明にしている気もする。あと人間達の亜人に対する扱いの描写が秀逸で、世界観や登場人物達に深みと味わいを与えていると思う。作画も素敵で物語と良く合っている。グロテスクな描写があるけれど、やりすぎという程でも、また物足りないという感じでもない。
作品そのものではなく製本についても言及したい。Vertical の他の作品と同じく実に良くできていて、最初の数ページはくっきりとしたフルカラーで印刷されている。通常の漫画本とは少しだけサイズが違っていて、私の手のサイズにちょうど良いサイズだった。作品内容と製本のクオリティの両方に価格に見合うだけの価値がある。
もしあなたがダークかつ硬派な新作漫画を求めているならば、この亜人をぜひ一度読んでみてくれ!
Edgar Andres Paz:☆☆☆☆
“新作漫画の最高のスタート”私は単なる気まぐれでこの漫画を買ったのだが、予想外の物語が待っていて良い意味で驚いた。第1巻冒頭のつかみが本当に素晴らしい。作画は一級品で物語にも説得力がある。今後の展開への伏線がたくさん隠されていて早く続きが読みたくなる。私の唯一の不満を挙げるとすれば、第1巻だけでキャラクターが大した人物紹介もなく次から次へと登場する点だ。でもまあおそらく続巻でそれぞれのキャラに活躍する場面が与えられるんだろう。
とにかく、ちょっと大人向けでダークな漫画を読みたいと思っている人に私はこの亜人を強くおすすめする。