少年ジャンプで連載されていた井上雄彦による大人気バスケ漫画、SLAM DUNK(スラムダンク)の英語版コミックです。全31巻。
バスケットボールはアメリカが本場ですが、スラムダンクはやはりアメリカで人気があります。これがキャプテン翼とかになると、ヨーロッパや南米で人気になるんですよね。稲中卓球部が中国で人気かどうかは知りませんが。
井上雄彦氏の漫画はバガボンドなんかは特にそうですが、緻密に書き込まれて芸術性が高いのが特徴ですね。週刊漫画であるスラムダンクでよくあれだけの臨場感・スピード感のある描写をできたものだと尊敬の念が沸いてきます。そしてさらに肝心のストーリーの方もテンポ感を失わない絶妙さで、読者を決して飽きさせませんね。そうした作品としてのレベルの高さが、NBAのド派手なプレイ見慣れた本場のアメリカ人にも受け入れらる理由のひとつになってるんだと思います。
英語版は北米の翻訳漫画出版社大手の VIZ Media から全31巻が発売済みです。これらを全て英語で読むとなると初めの内は慣れてない人には大変でしょうが、少しづつ何度も読み返すうちに次第に英文を読む速度が上がって楽になってきます。日本語版で以前読んだ事ある人は、記憶の中にある名シーンや名セリフに思いを馳せながら読むと良いでしょう。
ちなみに「安西先生…バスケがしたいです。」 は “Mr. Anzai, I want to play basketball” となります。
またアメリカのAmazonのレビューではこの作品に対して以下のような感想が寄せられています。
thaKingRocka “The Most Casual Hardcore Player…:☆☆☆☆☆
“私がこれまで読んだ中で最も楽しく面白い漫画作品の一つ”このレビューを読む前に覚えておいてもらいたい事は、私はバスケットという競技が好きという訳ではないという事です。大抵のスポーツは好きですが、私がスラムダンクという漫画を褒めるのはバスケが好きだからではありません。
私は一年半ほど前にこの作品を全巻、シンガポールで発売された英語版を友人から借りて読みました。翻訳はなかなか良かったのですが、ほんの少し違和感を感じる部分がありました。この作品はずいぶん前に連載が完結しているのですから、北米版を出版する VIZ Media にはリリースまでの期間で十分に訳文を練ってもらいたいと思います。
作品自体のストーリーはもう最高です。全巻を通して無駄なエピソードは存在せず、全てのページを楽しんで読めました。読んでるだけで興奮し、集中し、楽しみ、ハマります。続巻の発売を待つのはとても苦しいですが、それで続きを読むのを諦めてはいけません。
スラムダンクは名作です。日本でも常に好きな漫画作品のアンケートで上位に入りますし、実際それにふさわしい作品です。今現在少年ジャンプで連載されている漫画を読んでいる方は、この作品との共通点を見出す事でしょう。このスラムダンクが大元のオリジナルという訳ではないでしょうが、ナルトや一護には桜木花道と似た部分があります。
この作品を買おうか迷っているあなた、この作品は間違いなくあなたがこれまでに読んだ中で最も楽しく面白い漫画作品の一つになります。少年ジャンプの王道的作品ではありますが、老若男女問わず幅広い人々から愛される作品です。
james t:☆☆☆☆☆
“私の大好きな作品の一つ”この漫画は不可能を可能にした。私は最初の数ページを読んだだけで登場人物に深く共感してしまった。バスケットボールというスポーツを描いた作品ではあるが、この作品の本筋は少年が大人の男に成長する過程を描いた所にあると私は思う。この作品ほどに私が大笑いをした漫画は初めてで、それにかすかなロマンスが物語に鮮やかな色どりを添えている。たとえあなたがバスケットボールやその他のスポーツを好きでなくても、読んで見る価値はある。