サンデー」タグアーカイブ

ブラック・ラグーン Black Lagoon

月刊サンデージェネックスにて連載中の広江礼威によるブラック・ラグーンの英語版コミックです。また英語リスニング力を強化したい方には、ブラック・ラグーンの北米版アニメブルーレイもあります。

ブラック・ラグーン Black Lagoon 英語版コミック

ブラック・ラグーン 日本語オリジナル版

ブラックラグーン 英語版

タイにある架空の犯罪都市・ロアナプラを舞台に荒事を引き受ける運び屋のラグーン商会。そこに何故か加わることになった日本の商社マンのロックこと岡島緑郎は、二挺拳銃を操る中華系アメリカ人のレヴィ、屈強な体つきでインテリの黒人のダッチ、ユダヤ系で天才的ハッカーのベニーと共に非日常的な日常を送るのだった…といった感じのハードボイルドガンアクションです。

主な舞台はタイの犯罪都市となっていますが、なんとなく昔の西部劇にチャンバラ映画やスパイ映画の要素をごちゃまぜにした独特の世界観が面白い作品です。悪くいえば古臭い、でもそこが逆に新しい感じがして、これまでの日本漫画にはあまりない雰囲気をかもし出していますね。

そんな作品ですから、英語で読むとより作品の雰囲気が増して楽しめます。いまのところ発売されているのは9巻までですから、ぜひ英語で全巻揃えて読破してもらいたいものです。

焼きたて!!ジャぱん Yakitate!! Japan

週刊少年サンデーで連載されていた、橋口たかしによる料理・グルメ漫画、焼きたて!!ジャぱんの英語版コミックです。全26巻。また焼きたて!!ジャぱんの北米版アニメDVDもあります(※リージョンコードに注意)。

焼きたて!!ジャぱん Yakitate!! Japan 英語版コミック

焼きたて!!ジャぱん 日本語オリジナル版

焼きたて!!ジャぱん 英語版

日本のグルメ漫画には大きく分けて 美味しんぼ のような正統派と、ミスター味っ子のようなギャグ派に分けられると思うのですが、この作品は後者ですね。しかも味っ子にくらべてギャグ要素がかなりパワーアップしています。

正統派の部類に入る漫画は料理に関するまともなうんちくも多く大人向けな感じがしますが、ギャグ派の部類に入る漫画のうんちくは無理やりなこじつけが多く、むしろ場当たり的なノリで押し切る感じがしますね。しかしだからこそ料理を題材にしたギャグというのは面白いのだと思います。料理や食材で遊ぶというのは日本人にとってはやってはいけないタブーですから、あえてそこをギャグとする事で笑いを呼ぶのです。下ネタなんかも同じですね、こういうギャグは子供にうけます。ただし食材を無駄にするようなギャグはやりすぎですから、料理を食べた後のリアクションで笑いを取る事になります。

この手の作品が海外で人気がでたという話は聞きませんね。もしかしたら食に対する文化の差で面白かったり、面白くなかったりするのでしょうか。

結界師 Kekkaishi

サンデーで連載中の田辺イエロウによる結界師の英語版コミックです。

結界師 Kekkaishi 英語版コミック

結界師 日本語オリジナル版

結界師 英語版

海外、とくにアメリカなどで人気があるのはサムライやニンジャですが、この作品のように和風の呪術を使う退魔師みたいなのってどうなんでしょうかね?日本じゃ海外の魔法使いみたいなのはファンタジー世界でかなりの人気がありますけど、エクソシストはそれほどでもないような気がします。逆に考えてみると、海外の人たちにとってはニンジャが体術だけじゃなく妖術も使うオールラウンダーなのかも知れませんね。

この作品の場合はタイトルどおり結界師という事ですが、なんとなく陰陽道や密教に西洋呪術などを加えてオリジナルの呪術を生み出しています。悪く言えばいい加減なのですが、そこは創作における自由度のためには仕方がありません。本格的にその辺を描写しようとすれば、漫画というより小説で書いた方が良いような気がします。

漂流教室 The Drifting Classroom

週刊少年サンデーで連載されていた、楳図かずおの名作漫画、漂流教室の英語版コミックです。今読んでも怖さが色あせませんね。全11巻。

漂流教室 The Drifting Classroom 英語版コミック

漂流教室 日本語オリジナル版

漂流教室 英語版

最近ではワイドショーの話題になったり、バラエティ番組に出演したりして、そちらの方が有名となった感がある楳図かずお氏ですが、この作品を読めば氏が漫画家としていかに優れた人であるか解ると思います。科学的考証をすれば荒唐無稽な描写もありますが、人間が感じる恐怖というものについて直感的に理解している方なのでしょう。むしろよく少年誌で連載ができたなと思うほどに、今読んでも怖い作品です。小さい頃に読んだらトラウマになっていた様な気がします。

残念ながらアニメ化はされてないですが、テレビドラマ化が一回、映画化が二回されています。さらに残念な事にそのいずれも脚本や設定が大幅に変更されてしまっているので、原作の持つ恐怖があまり伝わらない結果となってしまっています。これだけ完成された物語なのにどうして手を加える必要があるのか意味が解りません。まあ大人の事情というやつなのでしょうが、できれば完全な形のアニメーションを見てみたい気がします。きっと今でも十分に通用する作品ができるでしょう。

1ポンドの福音 One-Pound Gospel

つい最近テレビドラマでも放送されましたね、ヤングサンデーで連載されていた高橋留美子による1ポンドの福音の英語版コミックです。全4巻なので英語版コミックの入門用として良いかと思います。

1ポンドの福音 One-Pound Gospel 英語版コミック

1ポンドの福音 日本語オリジナル版

1ポンドの福音 英語版

結構懐かしい作品ですよね。上記の通りお話が短いので、英語版コミックが初めてという方におすすめしたい作品です。英語を学びなおそうと思い立ったが、どこから手をつけたらいいか解らないという方に、とりあえず昔を懐かしみながらこの作品を読んでいただきたいと思います。またKAT-TUNの亀梨和也君の主演によりテレビドラマ化もされましたので、こちらで作品を気に入って、原作漫画にも興味を持ったという学生さんにもちょうどいいかも知れません。

しかし高橋留美子という漫画家さんは本当に才能がありますよね。ボクシング漫画といえば熱血な少年漫画の独壇場と思われていたのに、それまでの常識を打ち破って恋愛要素を取り入れて新しいストーリーを作り出してしまいました。スポコン漫画のカタルシスが好きな人には物足りないでしょうが、逆にそういうのを見飽きた読者にとっては新鮮な衝撃を与えました。多少ギャグ要素でお茶をにごしている部分もありますが、そこら辺はうる星以来の作者の持ち味でしょう。

らんま1/2 Ranma 1/2

週刊少年サンデーで連載されていた、高橋留美子によるらんま1/2の英語版コミックです。なんとなく今とは違う昔の日本人の抱くアヤシげな中国感が懐かしくもあります。全38巻。またらんま1/2の北米版アニメブルーレイもあります(※国コード規制に注意)。

らんま1/2 Ranma 1/2 英語版コミック

らんま1/2 日本語オリジナル版

らんま1/2 英語版

高橋留美子氏の作品の人気は日本でも海外でも高い事は言うまでもありませんが、このらんま1/2の設定である「男が女に、女が男に」変身してしまうというのは海外の人たちでも驚いた事でしょうね。他にも色々とツッコミどころが満載のこの作品でも、やはりそこが一番の肝だと思います。

まあ性転換ものというのはある種の古典的なものだとは思いますが、普通はそれを隠したりする所に事件が生まれたりするのに、らんまではそれを隠していたのは最初の頃くらいで後半では学校のほとんどに知れ渡っています。正直そんなんで良いのかとツッコミをいれたくなりますが、そういういい加減な所がこの作品の魅力だと思います。高橋留美子氏自身は何を考えながら描いていたんですかね?天才の頭の中身は凡人にはうかがい知る事ができません。

さて英語版ですが、この作品も古くから長い間人気があるため、翻訳出版大手の VIZ Media から2つのバージョンが発売されています。表紙のデザインで言えば新しい方がオリジナル日本語版コミックのデザインをそのまま英語タイトルに置き換えたようなタイプで(ちなみに何故か第1巻だけペーパーバックの他にハードカバーも発売されています)、古い方が1色の地味なカバーの中心に小さくキャラクターの絵が書いてあるタイプです。解りにくければアマゾンの検索結果のページの左上にある並べ替え機能で、「出版年月が新しい順番」に並べ替えれば解りやすいでしょう。これら二つの違いは私には解りませんが、どうせなら新しい方を買われた方が良いと思います。

ハヤテのごとく! Hayate the Combat Butler

週刊少年サンデーにて連載中の、畑健二郎によるハヤテのごとく!の英語版コミックです。またハヤテのごとく!の北米版アニメブルーレイもあります(※国コード規制に注意)。

ハヤテのごとく! Hayate the Combat Butler 英語版コミック

ハヤテのごとく! 日本語オリジナル版

ハヤテのごとく! 英語版

冒頭でも触れましたが、”Hayate the Combat Butler”という英題はとても良いと思います。もしかしたらジャンプ系の格闘漫画と勘違いする人もいるかも知れませんが、まあ絵を見ればそんな事は無いとすぐに解るでしょう。

海外ではアニメの方が有名ですね、北米はじめアジア各国でも放映されて人気となったようです。最近というか昔からなのかも知れませんが、東南アジアでの日本の漫画・アニメの人気が予想以上に高いですね。これは東南アジア各国には英語が公用語だったり共通語だったりする国が多いというもあるでしょう(翻訳の手間が省けるので費用が安く済む)。

海外のアニメ好きな人たちの中には日本語や日本の文化に興味をもってくださる方たちがたくさんいるようで、それはそれで嬉しい限りなのですが、英語でアニメを見て育った人たちがこれから大人になって創作活動をはじめたら、もしかしたら10年後、20年後にはアニメの世界標準は英語になっているかも知れませんね。日本はそういう標準化の流れに埋もれてしまわないように、切磋琢磨が必要なのかも知れません。