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ちょびっツ Chobits

ヤングマガジンで連載されていた、CLAMPによるちょびっツの英語版コミックです。また英語リスニング力を強化したい方には、ちょびっツの北米版アニメブルーレイもあります。

ちょびっツ Chobits 英語版コミック

ちょびっツ 日本語オリジナル版

ちょびっツ 英語版

「パソコン」と呼ばれる人型の情報端末が普及する世界で、限りなく人間に近い感情を持った少女型パソコンの “ちぃ” と、一人暮らしの浪人生の本須和秀樹の交流を描いたSFラブコメディです。

このように一人暮らしの男性の家に突然美少女が住み着く作品や、感情を持ったロボットとの恋愛 or 友情関係を問う作品はもはや古典的と言っていいほどに多くの作品が作られていますが、連載当時は一家に一台あるいは一人に一台パソコンを持つのが当たり前となってきていた時代背景があり、パソコンの進化の究極形の一つに人型という方向性を示した衝撃作であると思います。どこまでも人間に近いものを追求するなら人間で良いじゃないかとも思わないでもないですが、こういう作品が理想とするのは人ならぬ身でこそ得られる “無垢さ” にあるような気がします。ちぃも高性能なパソコンとして描かれていながら、秀樹に教えられない限り何もできない何も知らない無垢な存在として描かれています。

さて英語版ですが、北米の翻訳漫画出版社の Dark Horse Comics より、日本語オリジナル版のおよそ4巻分の内容を1冊にまとめたオムニバス版が全2巻で発売されています。

また日本語と英語の両方のセリフが書かれているバイリンガル版 ちょびっツもあります。バイリンガル版も2巻まで発売されていますが、こちらは話の途中で終わっています。

王ドロボウJING Jing: King of Bandits

コミックボンボンで連載されていた熊倉裕一による 王ドロボウJING の英語版コミックです。全7巻。
月刊マガジンZで連載されていた続編の KING OF BANDIT JING(現在休載中)も英訳されており、こちらは現在7巻までリリースされています。

王ドロボウJING Jing: King of Bandits 英語版コミック

王ドロボウJING 日本語オリジナル版

王ドロボウJING 英語版

王ドロボウの末裔である少年・ジンとその相棒のキールの冒険を描いたファンタジー作品です。泥棒を主役した漫画の代表作品といえばルパン三世ですが、そういえば少年漫画で泥棒が主人公の作品って最近はあまり見ないですね。

この作品の続編のタイトルはオリジナルのタイトルを英訳したものなので、英語版コミックを買われる際には英語版のタイトルに注意してください。王ドロボウJING の英語版タイトルは “Jing: King of Bandits” で全7巻。続編の KING OF BANDIT JING の英語版タイトルは “Jing: King of Bandits Twilight Tales” で現在第7巻までリリースされています。表紙のデザインの傾向などからも区別ができますので、日本語オリジナル版の表紙を確認しながら選ぶと良いでしょう。あとは出版日の新しい方が続編の方ですね。

GetBackers -奪還屋-

週刊少年マガジンで連載されていた、原作:青樹佑夜・作画:綾峰欄人によるGetBackers -奪還屋-(ゲットバッカーズ だっかんや)の英語版コミックです、全39巻。また ゲットバッカーズ 奪還屋の北米版アニメDVD もあります。

GetBackers -奪還屋- 英語版コミック

GetBackers 日本語オリジナル版

ゲットバッカーズ 英語版

新宿の路地裏をずっと行った先にあると言われる裏新宿、そこで奪われた物を奪還する奪還屋という稼業を営む美堂蛮と天野銀次のコンビ・ゲットバッカーズの活躍を描いた作品です。ニューヨークのスラム街を彷彿とさせるような架空の街・裏新宿で裏稼業に携わる人々の暮らしを描いたどこか懐かしいハードボイルドなテイストを感じさせる作品で、テレビアニメ化やゲーム化もされて人気となりました。

日本を舞台とした作品ではありますが、上述のようにどことなくスラム街を彷彿とさせる舞台設定がアメコミに通じる部分もあるのか、北米を中心に大きな人気となりました。ただし英語版を発売した Tokyopop の翻訳については “主要キャラクターのセリフ回しがおかしい” と言われるなどいまいち不評であり、その辺は注意して読む必要があるかも知れません。逆に言うとそれだけ向こうに人々の持つある種のイメージを想起させるような作品であると言えそうです。

さて上述のとおり日本語版は全39巻ですが、英語版は “GetBackers” というタイトルで全25巻、26巻以降は “GetBackers: Infinity Fortress” というタイトルに変更されて 2巻まで発売されたところでリリースが中止されています。Tokyopop は既に翻訳出版事業から撤退してしまっているので、英語版の続きがリリースされるかどうかは今のところ未定となっています。

花とみつばち Flowers & Bees

ヤングマガジンで連載されていた安野モヨコの花とみつばちの英語版コミックです。全7巻。

花とみつばち Flowers & Bees 英語版コミック

花とみつばち 日本語オリジナル版

花とみつばち 英語版

モテたいけどモテない普通の男子高校生の小松正男が、メンズエステに行ったり色々と苦労してモテ道を精進するという作品。とりあえず主人公ならば無条件で必要以上にモテてしまう傾向のある少年・青年漫画においては異色の作品になりますかね。平凡な主人公が努力の末に真実の恋愛へたどり着くという筋書きはどこか少女漫画を視点を変えて表現したようにも思えます。別の表現だとスポーツ漫画の目標が優勝ではなくモテることにすり変わった根性漫画という見方もできるかも知れません。

さて全7巻ということで、英語で漫画を読んでみようと思っている方にはちょうど良いくらいのボリュームだと思います。ちょっと長めかなと思わないでもありませんが、ゆっくり読めば問題なく読むことができるでしょう。ただこの作品の持ち味のテンポ感を楽しめるようになるにはそれなりの慣れが必要だと思いますので、できれば日本語版も一緒に買って話の筋を完全に覚えてから英語版を読むと良いでしょう。

機動戦士ガンダムSEED Mobile Suit Gundam Seed

世代を超えた人気を誇るガンダムシリーズの金字塔、機動戦士ガンダムSEEDのコミックスの英語版です。続編の機動戦士ガンダムSEED DESTINYと外伝作品である機動戦士ガンダムSEED ASTRAYのコミックスも英訳されています。

機動戦士ガンダムSEED 英語版コミック
機動戦士ガンダムSEED DESTINY 英語版コミック
機動戦士ガンダムSEED ASTRAY 英語版コミック

機動戦士ガンダムSEEDシリーズ 日本語オリジナルコミック&ノベル

機動戦士ガンダムSEED 英語版

ガンダムやSEEDの説明は必要ないですね。上述の通り世代を超えた人気を誇るガンダムシリーズですが、それまで男性ファンが中心であったガンダムシリーズで比較的若い女性の人気を飛躍的に高めたといわれるのがこのSEEDシリーズです。もしSEEDがこれだけのヒットを記録しなければガンダムシリーズが今頃どうなっていたかちょっと想像できません。

それにしてもさすがガンダムSEEDというべきか…とてもたくさんの関連書籍が発売されていていますね。英語版が出ているのは全部で16冊ですが、これを全て読破した後の英語力はかなりのものとなるでしょう。ただし英語で本を読むことに慣れていない方がいきなり読もうと思っても大変ですから、日本語版と併せて購入して理解の助けとしながら少しづつゆっくりと読むと良いでしょう。繰り返し読むごとに英語を読むスピードが速くなっていくことに気づくはずです。

ちょっと作品数が多いので、以下に各作品の タイトル / 英語タイトル / 作画担当 / 巻数 をまとめておきます。

  • 機動戦士ガンダムSEED / Gundam SEED / 作画:岩瀬昌嗣 / 全5巻
  • 機動戦士ガンダムSEED DESTINY / Gundam Seed Destiny / 作画:岩瀬昌嗣 / 全4巻
  • 機動戦士ガンダムSEED ASTRAY / Gundam Seed Astray / 作画:ときた洸一 / 全3巻
  • 機動戦士ガンダムSEED ASTRAY R / Gundam Seed Astray R / 作画:戸田泰成 / 全4巻

GTO Great Teacher Onizuka

週刊少年マガジンで連載中の、藤沢とおるによるGTO(ジーティーオー)の英語版コミックです、全25巻。GTO以前の作品である湘南純愛組!や続編であるGTO SHONAN 14DAYSも英訳されています。またGTOの北米版アニメDVDもあります(※リージョンコードに注意)。

GTO Great Teacher Onizuka 英語版コミック

GTO 日本語オリジナル版

GTO 英語版

GTOがどんな作品であるかについては、テレビアニメやテレビドラマでご存知の方も多いでしょうから割愛させていただきます。

英語版の漫画は GTO が “Great Teacher Onizuka” というタイトルで全25巻が発売されています。そしてGTOの主人公・鬼塚英吉の高校時代を描いた作品である 湘南純愛組! が “GTO: The Early Years” というタイトルで現在のところ第10巻まで発売されています。GTOの続編である GTO SHONAN 14DAYS は、”GTO: 14 Days in Shonan” というタイトルで2012年から英語版が発売予定となっています。

また日本語と英語の両方のセリフが書かれているバイリンガル版 GTOもあります。英語版コミック入門用にいかがでしょうか。バイリンガル版は全3巻です。

ある程度英語力のある方の場合、漫画で英語を学ぶというコンセプトでいえばバイリンガル版よりも英語版を買われた方が良いですが、なにしろ巻数が多いのでさすがに全部買うというわけにもいかないでしょう。まずGTOから少しづつ読みながら買い足していって読破を目指しましょう。途中で別の作品の英語版に変更してもまったく構いません。

さよなら絶望先生 Sayonara, Zetsubou-Sensei

週刊少年マガジンで連載中の、久米田康治によるさよなら絶望先生の英語版コミックです。独特のシュールギャグが英語ではどんな表現になるのか興味が尽きません。

さよなら絶望先生 Sayonara, Zetsubou-Sensei 英語版コミック

さよなら絶望先生 日本語オリジナル版

さよなら絶望先生 英語版

この作品は国内では第一期、第二期、第三期と三度もアニメ化されて人気となりましたが、海外での評価はどうだったんでしょうかね?ご存知の通りこの作品では時事ネタやパロディネタが多く、それらの素養が無いと笑えないギャグが結構あります。翻訳版では一応それらについての注釈が入れられている様ですが、そういうのが素直に面白いかといえばまた違うかと思います。逆にいえば知的好奇心から来る面白さみたいなものはあるでしょうが、それだけに本当に日本の文化や漫画が大好きだという人にしか受け入れられない可能性もあるかと思います。

もし「さよなら絶望先生が大好きだ」という海外の人に出会ったら、その人は普通の日本のオタクよりもコアなオタクである可能性があります。

頭文字D Initial D

週刊ヤングマガジンで連載中の、しげの秀一による頭文字Dの英語版コミックです。また 頭文字Dの北米版アニメDVD もあります。

頭文字D Initial D 英語版コミック

頭文字D 日本語オリジナル版

頭文字D 英語版

この漫画がヒットしてからというもの路上でAE86を見かける事が多くなったような気がします。意識的に見てしまうという面もあるでしょうが、この作品の影響もやっぱりあると思います。私個人は車に速度はあまり求めませんが、古い形の角ばった車は好きですね。燃費とか維持費とか考えると新しい車の方が良いのですが、意味もなく古い車の方が味があるように思えます。キズがあるのは愛嬌で、塗装もくすんでいた方がかっこよく思えます。侘び寂びだなんて大げさな事を言うつもりは無いですが、やっぱり古い車の方が愛着が沸くんですよね。今はお金が無いので車じたいもっていませんが、将来また車を持つとしたら古い車を買うつもりです。

さて海外の人でこの作品を読んでAE86に興味をもった方は多いと思いますが、AE86を購入してしまったファンとかもいるんでしょうね。日本にもかつて 映画バックトゥザフューチャー に登場したデロリアンの愛好家たちがいるみたいですが、アメリカでAE86の「走り屋」チームができていたらと想像すると少し面白いです。

ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE- Tsubasa

週刊少年マガジンで連載されていた、CLAMPによるツバサ -RESERVoir CHRoNiCLE-(レザヴォア クロニクル)の英語版コミックです。全28巻。英語リスニング力を強化したい方には、ツバサ・クロニクルの北米版アニメブルーレイもあります。

ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE- Tsubasa 英語版コミック

ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE- 日本語オリジナル版

ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE- 英語版

意外と、と言うとファンの人には怒られるかも知れませんが、CLAMPという漫画家集団さんは少女漫画だけでなく少年漫画の作品も多いですよね。三人よれば文殊の知恵という言葉もありますが、それだけ創作の幅が広いという事でしょうか。でもCLAMPの場合はそれぞれが個別に漫画を描くスタイルの藤子不二雄とは違って役割分担がはっきりしているそうですが、どのように創作のアイデアを生み出しているのか興味があるところです。

また手塚治虫のようにスターシステムを使用しているので、まったく別の世界観をもった作品にキャラクターだけが共通して登場したりもします。前述のように少年漫画・少女漫画の区別なくさまざまな作品を作りだしているので、読者の方もそういう枠にとらわれずに作品を読めるようになるのかも知れませんね。いずれにせよ才能豊かな人たちのようですから、今後もヒット作を出し続ける事でしょう。

ラブひな Love Hina

週刊少年マガジンで連載されていた、赤松健による大人気ラブコメディー、ラブひなの英語版コミックです。アニメも漫画も大人気となりました、およそ3巻分を1冊にまとめたオムニバス版にて発売中。またラブひなの北米版アニメDVDもあります。

ラブひな 英語版コミック オムニバス版

ラブひな 日本語オリジナル版

ラブひな 英語版

この作品は日本だけでなく海外でも商業的に大成功した上に、海外での評判もおおむね良好なものでした。まず挙げられるのが可愛らしくてセクシーなキャラクター達です。またストーリーの方もシリアスとコメディとのバランスが絶妙だと褒めてる人もいました。ラブひなの様な作品は “ハーレム漫画” の一言で切り捨てられる事の多い中で、この評価はある意味不思議です。おそらくハーレム漫画としての完成度がとても高いが故に、海外の批評家たちも認めざるを得なかったという所でしょうか。

また上述の通り英語版は、Kodansha Comics からお得なオムニバス版として発売されています。オムニバス版は分厚いので少々読みにくいですが、全巻揃えるならばこちらの方が安くすむかと思います。

さらに作品は英語版コミックだけでなく、バイリンガル版も発売されていますので、英語版コミック初心者の方にもお勧めです。英語で漫画を読む事に慣れている人は英語版を買った方が良いですが、英語だけではちょっと難しいという人には日本語と英語のセリフの両方が書いてあるバイリンガル版が最適です。
バイリンガル版 ラブひな