花とゆめで連載されていた、喜多尚江による空の帝国(からのていこく)の英語版コミックです、全7巻。
西暦2500年代、初めて世界を統一した英雄イデア、彼のあっけない死によって世界は再び混乱しようとしていた。イデア復活を望む大臣達は、王宮科学者の英里にイデアのクローンを作成することを依頼するが英里はそれを拒否する。しかし英里は街でイデアそっくりな記憶喪失の少年ローズを保護する…といった感じのお話です。近未来を舞台にしたSFファンタジー作品ですね。
まあありがちな設定といえばありがちですが、喜多尚江の画風とストーリーテリングにより独特の世界観をつくりだしています。クローンとして生きることを運命づけられた少年の反発と苦悩、そして英雄イデアに対するコンプレックス。それらの困難を乗り越えて成長するローズに共感するという方は多いのではないでしょうか。