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ムーミン Moomin

ここで紹介するのは同名のアニメ作品でおなじみのトーベ・ヤンソンによるムーミンの英語版コミック&ノベル&絵本です。アニメでみたムーミンとは少し印象が違いますが、大人になったいまこそその味わいが解る作品です。コミックのオリジナル言語は英語ですが、小説や絵本はスウェーデン語で書かれたものを英語訳したものですね。

ムーミン Moomin 英語版コミック

ムーミン Moomin 英語版小説&絵本

ムーミン 日本語訳版 コミック&小説&絵本

ムーミン 英語版

世界的に有名な人気作品ですから非常に多くの関連作品が発売されていますのでここで少し整理します。

まず中高生など英語初心者~中級者におすすめなのが Drawn and Quarterly から出版されているオリジナルコミックストリップ完全版シリーズです。もともとはイギリスのイブニング・ニュースという新聞に掲載されていた作品で、原作者のトーベ・ヤンソン氏とその弟のラルス・ヤンソン氏によって描かれています。今のところ第6巻まで発売されており、6巻以降はラルス・ヤンソン氏による作画となります。彫刻家の父と画家の母に育てられて自身も画家でもあるトーベ・ヤンソン氏の描く独特の画風が印象深い作品世界を生み出していて、日本の漫画にはちょっと見られないタイプの作品だと思います。

次は英語中級者~上級者におすすめの原作小説の説明をします。もともと画家志望だったトーベ・ヤンソン氏は15歳の頃から政治風刺を中心とする雑誌の挿絵を書く仕事をしていました。そこで文筆業にも興味を持つようになったのか30歳の頃ムーミンシリーズ第一作目となる「小さなトロールと大きな洪水」を発表、その10年後には上記のコミックストリップを新聞で連載するようになります。その間も小説を書き続けムーミンシリーズの小説作品だけで全9巻にもおよびます。以下に原作小説の日本語タイトルと英語タイトルを出版順にまとめておきますのでぜひ英語学習に役立ててください。

  • 小さなトロールと大きな洪水 / The Moomins and the Great Flood
  • ムーミン谷の彗星 / Comet in Moominland
  • たのしいムーミン一家 / Finn Family Moomintroll
  • ムーミンパパの思い出 / The Exploits of Moominpappa
  • ムーミン谷の夏まつり / Moominsummer Madness
  • ムーミン谷の冬 / Moominland Midwinter
  • ムーミン谷の仲間たち / Tales from Moominvalley
  • ムーミンパパ海へ行く / Moominpappa at Sea
  • ムーミン谷の十一月 / Moominvalley in November

あとは小さなお子様の英語学習向けには絵本が良いですね。小説でも自ら挿絵を描いているヤンソン氏の多才ぶりには驚かされるばかりですが、氏の描く絵本だってもちろん最高です。日本語版・英語版ともにヤンソン氏以外の方が描いた絵本もたくさんありますので、お好きな絵柄の作品を選ばれると良いでしょう。以下にヤンソン氏自身による絵本の日本語タイトルと英語タイトルを出版順にまとめておきます。

  • それからどうなるの? / The Book about Moomin, Mymble and Little My
  • さびしがりやのクニット / Who Will Comfort Toffle?
  • ムーミン谷へのふしぎな旅 / The Dangerous Journey

それぞれの英語レベルに合わせてコミック・小説・絵本の好きな作品を選んでください。またハードカバーで出版されている作品も多いですから、プレゼントとしても最適ですね。

狼と香辛料 Spice and Wolf

支倉凍砂によるライトノベル作品 狼と香辛料 の英語版ライトノベルとコミックです。英語リスニング力を強化したい方には、狼と香辛料の北米版アニメブルーレイもあります。

狼と香辛料 Spice and Wolf 英語版ライトノベル&コミック

狼と香辛料 日本語オリジナル版

狼と香辛料 英語版

この作品はもちろんフィクションですが、世界観は中世ヨーロッパをモチーフにしています。キリスト教をモチーフにした一神教が人々の生活を支配していたり、当時カトリック教会の影響力の弱かった地域が異教徒の地として描かれていたり、実際の中世ヨーロッパの歴史に詳しい人が思わずニヤリとしてしまう描写がたくさんあります。イギリスをモチーフにしたであろうウィンフィール王国の主要産業が牧畜と羊毛という点も実際の歴史と同じです。これらが後の産業革命の下地となるので、イギリス史で羊毛は外せません。

それとタイトルの 狼と香辛料 の “香辛料” は物語中の戯曲中の台詞に登場しますが、主人公のクラフト・ロレンスの職業が商人である事から、”商人” を意味する暗喩でもあると思われます。ただし実際の中世の香辛料取引はイスラム商人とヴェネツィア商人に独占されており、一介の商人が扱える品ではありませんでした。後にポルトガルはこれを打破するために喜望峰を経由してインドに至り、大航海時代の幕を開ける事になります。

多くの日本人が知っているヨーロッパはルネッサンスや産業革命や大航海時代が訪れた後の先進的なヨーロッパなので、それ以前のヨーロッパの雰囲気を知るには最適な作品だと思います。

なお原作者である “支倉凍砂 / Isuna Hasekura” の名前の他に、漫画版の作画担当の “小梅けいと / Keito Koume” の名前がある方が英語版コミックです。

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涼宮ハルヒの憂鬱 Melancholy of Haruhi Suzumiya

この作品については特に説明は不要ですかね、涼宮ハルヒシリーズの原作ライトノベルとコミックの英語版です。著者名に作画担当のツガノ ガク(Gaku Tsugano)氏の名前がある方がコミックスです。またパロディ作品である、涼宮ハルヒちゃんの憂鬱長門有希ちゃんの消失も英語に翻訳されています。

涼宮ハルヒの憂鬱 Melancholy of Haruhi Suzumiya 英語版ライトノベル

涼宮ハルヒの憂鬱 Melancholy of Haruhi Suzumiya 英語版コミック

涼宮ハルヒの憂鬱 日本語オリジナルノベル&コミック

涼宮ハルヒの憂鬱 英語版

さてこの作品は原作がライトノベルなので、当然ファンとしては英語版ライトノベルの読破に挑戦したいところです。もちろん難易度は英語版コミックよりも遥かに高くなりますが、それだけに読破前と後では英語力に格段の差ができている事でしょう。原作の日本語版を読んでいれば内容を理解するかなりの助けになりますので、日本語版を持っていない方は一緒に購入する事をオススメします。

またこの作品の原作ライトノベルはご存知の通り、”涼宮ハルヒの~” という様に巻毎にタイトルが微妙に違いますので、日本語のタイトルと英語タイトルを以下にまとめておきます。それぞれペーパーバックとハードカバーの2種類から選べますので、お好みに応じて購入されると良いでしょう。なお「涼宮ハルヒの驚愕」は日本版だと前後編の2冊に別れていますが、英語版では1冊にまとめて発売されています。

  • 第1巻 涼宮ハルヒの憂鬱 / The Melancholy of Haruhi Suzumiya
  • 第2巻 涼宮ハルヒの溜息 / The Sigh of Haruhi Suzumiya
  • 第3巻 涼宮ハルヒの退屈 / The Boredom of Haruhi Suzumiya
  • 第4巻 涼宮ハルヒの消失 / The Disappearance of Haruhi Suzumiya
  • 第5巻 涼宮ハルヒの暴走 / The Rampage of Haruhi Suzumiya
  • 第6巻 涼宮ハルヒの動揺 / The Wavering of Haruhi Suzumiya
  • 第7巻 涼宮ハルヒの陰謀 / The Intrigues of Haruhi Suzumiya
  • 第8巻 涼宮ハルヒの憤慨 / The Indignation of Haruhi Suzumiya
  • 第9巻 涼宮ハルヒの分裂 / The Dissociation of Haruhi Suzumiya
  • 第10巻&第11巻 涼宮ハルヒの驚愕(前)&(後)/ The Surprise of Haruhi Suzumiya

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ブラッディクロス Bloody Cross

月刊少年ガンガンにて連載中の、米山シヲによるブラッディクロスの英語版コミックです。

ブラッディクロス Bloody Cross 英語版コミック

ブラッディクロス 日本語オリジナル版

ブラッディ・クロス 英語版

天使と他の種族との間にできた子供達は「混血」と呼ばれ、天使が穢れる事を嫌う神から呪いを受けて生まれてくる。主人公の月宮は天使と吸血鬼の間に生まれた混血で、神の呪いを解くため同じ混血である日向と協力して純潔の悪魔の血を求める…という感じの作品です。なお作者は以前「水城葵」というペンネームで描いていた事もあります。

英語版は北米の翻訳漫画出版社大手の Yen Press から第1巻が12月17日に発売予定となっています。その後、第2巻が2014年3月25日、第3巻が6月24日に発売が予定されており、およそ三か月に1巻のペースで刊行されると思われます。これを期にファンの方は英語版を買い集められてはいかがでしょうか。

新世界より From the New World

貴志祐介による同名の小説を、及川徹による作画で漫画化した新世界よりの英語版コミックです。別冊少年マガジンにて連載中。また新世界よりの北米版アニメブルーレイもあります(※国コード規制に注意)。

新世界より From the New World 英語版コミック

新世界より 日本語オリジナル版

新世界より 英語版

舞台ははるか未来の1000年後の日本。人々は「呪力」と呼ばれる超能力を身につけ、注連縄に囲まれた自然豊かな集落で平和な生活を送っていた。その集落の一つ、神栖66町に住む主人公の少女・渡辺早季は12歳で呪力が発現した後、呪力の訓練を行う「全人学級」に入学する。好奇心旺盛な早季は、全人学級のカリキュラムで行われた夏季キャンプで友人たちと共に先史文明が遺した情報端末機会と遭遇し、そこで現在の世界に隠された秘密を知ってしまう…という感じのSF作品です。アニメ化もされましたのでそちらで知っている方も多いのではないでしょうか。

英語版は北米の翻訳漫画出版社 Vertical より本日第1巻が発売されました。その後、第2巻が2014年の1月21日、第3巻が3月4日、第4巻が5月13日の発売予定となっています。漫画は現在も連載中ですが、原作と比べる限りそれほど長い話にはならないと思いますので、英語版の漫画初心者の方にもおすすめしやすいボリュームになるかと思われます。これを機にファンの方は英語版を買い揃えられてはいかがでしょうか。

セントールの悩み A Centaur’s Life

月刊COMICリュウにて連載中の、村山慶によるセントールの悩みの英語版コミックです。

セントールの悩み A Centaur’s Life 英語版コミック

セントールの悩み 日本語オリジナル版

セントールの悩み 英語版

主人公の君原姫乃は人馬の女子高生、人馬の他にも様々な亜人が暮らす世界ではごく普通の高校生活を送っている。クラスメートには翼人、竜人、角人、水人などがおり、それぞれに個性はあるがこれまた普通の高校生活を送っている…そんな体の構造こそ普通の人間とは違うが、むしろそれが人類として当たり前な世界の日常を描いた物語です。タイトルのセントール(Centaur)とは、いわゆるケンタウロスの事ですね。

この作品はその独特の世界観をより理解しやすくするために、現実の歴史や文化をモチーフにした作品世界の歴史や文化が結構長い文章で補足説明されています。それらがすべて英語訳されていたら結構な文章量になると思われるので、慣れてない人だと結構大変かも知れません。ただそれらが理解できなくとも作品を楽しむ事はできるので、十分な英語力がついてから読破に挑戦すれば良いかと思います。

英語版は北米の翻訳漫画出版社 Seven Seas より11月5日に第1巻が、そして2014年2月4日に第2巻が発売予定となっています。おそらくはこの後もおよそ三ヶ月に1巻のペースで日本語版に追いつくまで続巻が発売されると思われるので、この作品のファンの方はこれを機に英語版を買い揃えられてはいかがでしょうか。

閃乱カグラ Senran Kagura

マーベラスエンターテイメントから発売された同名のゲームを、原作:高木謙一郎・作画:鷹爪あまみのコンビで漫画化した 閃乱カグラ -少女達の真影- の英語版コミックです。月刊コミックアライブにて連載中。また閃乱カグラの北米版アニメブルーレイもあります(※国コード規制に注意)。

閃乱カグラ -少女達の真影- Senran Kagura: Skirting Shadows 英語版コミック

閃乱カグラ 日本語オリジナル版

閃乱カグラ -少女達の真影- 英語版

表向きは普通の学校だが、その真の目的は国益のため働く忍者を養成するために設立された国立半蔵学院。その忍クラスに通う5人の少女達の活躍を描いた物語。忍の世界において秘伝中の秘伝とされる超秘伝忍法書を巡って、半蔵学院に通う善忍(ぜんにん)と秘立蛇女子学園に通う悪忍(あくにん)のそれぞれ5人の少女達が争いを繰り広げる。果たして勝つのはどちらか!?…という感じの物語です。

サブタイトルの英語訳の “Skirting Shadows” ってのはどうなんでしょうかね? メインタイトルだけだと作品を知らない人には内容が伝わりにくいので、お色気要素が含まれているのをほのめかすためにこうしたんですかね? 何気にこういう感じの英訳タイトルは結構多いです。

英語版は北米の翻訳漫画出版社 Seven Seas より11月5日に第1巻が、そして2014年3月4日に第2巻が発売予定となっています。閃乱カグラのファンの方はこれを機に英語版の漫画を買い揃えられてはいかがでしょうか。

Another アナザー

綾辻行人による同名の小説を、清原紘の作画で漫画化したAnother(アナザー)の英語版コミックです。ヤングエースにて連載、日本版は全4巻ですが英語版は全1巻。またAnotherの北米版アニメブルーレイもあります。

Another(アナザー) 英語版コミック

Another 日本語オリジナル版

Another 英語版

1998年、病気療養のために母の実家で暮らす事になった主人公の榊原恒一は、転入先の夜見山北中学校のクラスの何かに怯えているような雰囲気に違和感を覚える。恒一のクラス、3年3組は「ある年」にクラスの関係者から毎月死亡者が出るという呪いが発生し、その呪いを防ぐためにはクラスの人数を調整するためにクラスの誰かを「いないもの」としなければならないのであった。しかしそ事情を知らない恒一は、病院で「いないもの」、見崎鳴と出会ってしまう…という感じの作品です。

英語版は本日10月29日に、北米の翻訳漫画出版社大手の Yen Press より全1巻で発売されました。日本版だと単行本で4巻分、720ページを1冊にまとめているのでかなり分厚いですが、その分お買い得になっています。英語版コミック初挑戦の方やプレゼントとしていいかも知れませんね。

サマーウォーズ Summer Wars

細田守監督による同名のアニメ映画を、杉基イクラの作画で漫画化したサマーウォーズの英語版コミックです。ヤングエースにて連載、英語版は全2巻。またサマーウォーズの北米版アニメブルーレイもあります(※国コード規制に注意)。

サマーウォーズ Summer Wars 英語版コミック

サマーウォーズ 日本語オリジナル版

サマーウォーズ 英語版

世界中の人々が集うインターネット上の仮想世界OZ(オズ)が人々の暮らしの至る所にまで浸透した世界。17歳の高校生である主人公の小磯健二は、憧れの先輩篠原夏希から一緒に夏希の家に行くという「バイト」に誘われ、ひょんな流れから夏希の曽祖母・陣内栄のために夏希の婚約者のふりをする事になる。その夜、健二の携帯電話に謎の数字が書かれたメールが来て、数学が得意な健二は、それをクイズか何かだと思って解いてしまう。しかし、それはOZの管理権限の暗号パスであった…という感じの作品です。有名な作品ですからアニメで見たという方も多いのではないでしょうか。

英語版は北米の翻訳漫画出版社の Vertical より第1巻が今日発売になりました。第2巻は12月17日の発売予定になっています。各巻それぞれ300p以上で少々分厚くなっている分、お値段も他の英語版コミックと比べて少しだけ高くなっていますね。普通の単行本だとおよそ3巻分という所で、英語版コミック初心者にちょうど良いボリュームだと思います。またお子さんへのプレゼントとしても最適なのではないでしょうか。

地獄恋 Love in Hell

WEBコミックハイ! にて連載されていた、鈴丸れいじによる地獄恋(じごくれん) LOVE in the HELLの英語版コミックです。全3巻。

地獄恋 Love in Hell 英語版コミック

地獄恋 日本語オリジナル版

地獄恋 英語版

酒に酔って転んで頭を打った事により死んで地獄に落ち、そこで生前の罪を償う事になった主人公の千川凛太郎。しかしその地獄は贖罪の責めを受ける事で得られる「怨(えん)」を使ってリッチな生活もできる生々しい世界だった。ボンテージ風のコスチュームを着たかわいい少女の鬼も担当としてつき、こうして凛太郎の地獄ライフが始まるのだった…という感じの作品です。

英語版は北米の翻訳漫画出版社の Seven Seas より第1巻が発売中です。その後、第2巻が2014年1月21日、第3巻が2014年4月15日に発売予定となっています。全3巻という事で英語版コミック初心者と言う方でも気軽に読めるボリュームになってます。