田中芳樹による同名のファンタジー小説を、荒川弘の作画で漫画化したアルスラーン戦記の英語版コミックです。別冊少年マガジンにて連載中。
アルスラーン戦記 The Heroic Legend of Arslan 英語版コミック
大陸公路の中心に位置するパルス王国は、勇猛な国王アンドラゴラス三世と精強な軍隊に守られ繁栄と栄華を極めていた。しかし王太子アルスラーンが14歳となり初陣を飾るはずだったルシタニア王国との戦いでパルス王国軍は惨敗を喫し、多くの指揮官が戦死した上に国王が捕えられてしまう。そしてまさかの敗戦に茫然とするアルスラーンに、ルシタニアと通謀してパルス軍を裏切った万騎長カーラーンの追撃の手が迫るが、同じく万騎長であるダリューンの助けを得てアルスラーンは命からがら落ちのびる事ができたのであった…という感じの作品です。
英語版ですが講談社の北米子会社 Kodansha Comics より現在第2巻まで発売中で、第3巻が2015年5月12日、第4巻が11月3日に発売される予定となっています。あとこの作品の英語版に関してはキンドル版の購入もできるみたいですので、そちらを買われても良いかと思います。
またアメリカのAmazonのレビューではこの作品に対して以下のような感想が寄せられています。
第1巻
Nicola Mansfield:☆☆☆☆☆
“最高の第1巻”神話的な戦記譚としては最高のスタートだと思います。古代ペルシアを舞台に、初陣を謀略と裏切りによる惨敗で飾った若き王子の物語です。主人公のアルスラーンはこの戦いの時14歳ですが、物語冒頭は彼がもう少し若い時から始まります。
原作は小説ですが文字を多用せず絵によって物語を実に上手く表現しており、また物語それ自体もとても良く練られています。作画は緻密で、人物の表情は豊かで、戦争の描写は凄惨です。(生首が飛んだりする描写があるので、レーティングが13歳以上向けとなっているのはこのためでしょう。)
第1巻はアルスラーンと彼を守るダリューンが落ちのび、森に住むナルサスという隠者の家にたどり着いた所で終わっています。この第1巻を読む限り、今後も知的で良く練り込まれた物語が待っているに違いなく、私は次巻もこのクオリティを保っているかどうか早く続きが読みたくて仕方がありません。
U. Song:☆☆☆☆☆
“面白かった”面白かったです。荒川弘による作画は本当に素晴らしく、私は彼女の描く絵が大好きです。荒川弘は他にも多くの素晴らしい作品を描いています。
GrimmsGirl100:☆☆☆☆☆
“ハガレンのファンなら今すぐ買うべき”この作品は本当に素晴らしい。田中芳樹の書く物語も、荒川弘の描く絵も、どちらも楽しんで読む事ができました。私はもともと 鋼の錬金術師 のファンだったのですが、この作品を読んでアルスラーン戦記のファンにもなりました。
まだ冒頭ですが物語は予想以上に良くできていて、エドワードやアルフォンス、キンブリーと言ったハガレンのキャラに非常に良く似たデザインのキャラが登場して、ハガレンファンの私はもうたまりません。続きを読むのが本当に待ち遠しいです。
第2巻
GrimmsGirl100:☆☆☆☆☆
“ウィットに富んだジョークとキャラクターの新たな側面”第2巻も第1巻と同じく面白かったです。第2巻では第1巻の最後に登場した、ナルサスという山荘に住むダリューンの古い友人が多く登場します。またアルスラーンの母タハミーネがいかに自己中心的で家臣や自分の血を分けた息子にさえも冷酷なのか私達は知ります。あとダリューンがナルサスの描く絵に対して、何度も何度も繰り返しケチをつけているのが面白かったです。
ここまでとても楽しく読む事ができたので、続きもぜひ読みたいと思います。第3巻の発売が待ちきれません!