週刊ヤングマガジンで連載中の、平本アキラによる監獄学園(プリズンスクール)の英語版コミックです。
女子高から共学に今年転換したばかりのため、生徒総数1021名うち女子生徒が1016名という全寮制の高校・私立八光学園に入学した藤野清志をはじめとする男子生徒5名は、入学前の期待とは裏腹に女子とまともに会話する事すらできない日々を送っていた。実は八光学園を牛耳る裏生徒会によって、女子生徒全員が男子生徒と接点を持つ事を禁じられていたのだ。そんなある日、男子生徒5名は女子風呂覗いている所を裏生徒会に見つかり、罰として懲罰棟(プリズン)で一か月の懲役をする事を命じられる。こうして裏生徒会の女子メンバーを看守、男性生徒を囚人に見立てた監獄学園(プリズンスクール)の生活が始まったのだった…という感じの作品です。
英語版は北米の翻訳漫画出版大手の Yen Press から現在第1巻が発売中で、第2巻が2015年11月17日、第3巻が2016年3月22日にそれぞれ発売予定となっています。アマゾンの商品ページを確認すると各巻およそ400ページ近いページ数となっているので、どうやら英語版1巻につき日本語版2巻分の内容が収録されたオムニバス版として発売されると思われます。
またアメリカのAmazonのレビューではこの作品に対して以下のような感想が寄せられています。
Topher:☆☆☆☆☆
監獄学園は卑猥なシーンと、コメディと、美しい作画で満たされた作品だ。この三つがあるおかげで、私は連載が始まった時からずっと読み続けている。最初の何巻かの作画は美麗という程ではないが、物語が進むにつれてどんどん良くなっていく。
この Yen Press の英語版第1巻の後半には日本語版の第2巻の内容も収録されており、(日本語版の第1巻および第2巻の)カラーページやカバーイラストもちゃんと収録されている所がとても嬉しい。サイズは普通のペーパーバックよりかなり大きく、ページがめくりやすく、また各ページの細部まで見やすくなっている。
結論として私は今作における Yen Press の仕事にとても満足しており、大量の猥褻シーンに耐え得る人にぜひこの作品をおすすめしたい。
Cody:☆☆☆☆☆
“ファンタスティック!”監獄学園の英語版が発売されるのを本当に待ちわびたよ! とても猥褻な表現があるので万人向けの漫画じゃないけれど、キャラクターがみんなユニークで面白く、印象的だから俺はこの漫画が大好きなんだ。
それにヒッチコックの映画の様な緊張感があって、男子生徒達が上手く脱獄できるかどうかハラハラしながら読んでいるよ。ジョークはバカバカしいけど面白く、時々笑いすぎて死ぬかと思うほどだ。
もし君が猥褻な作品を読んで気持ち悪くならないほど広い心を持っているのなら、俺はこの作品をぜひともお勧めする。
~後略~
justin:☆☆☆☆
“プリズンスクール”この漫画は本当にイカれてる。ぶっちぎりにエロくて面白い。
ただし何個か気になる部分があって、例えばガクトは “thou (汝)” や “thine (汝のもの)” といった古英語を使って話す。これはガクトが歴史好きだからこういう話し方をしているのだと思うが、主にアジアの歴史が好きな彼が古英語を話すのはかえっておかしく感じる。また古英語の使い方に一貫性がなく、3~4ページほど普通の話し方をしたと思ったら、次の7ページでは古英語を使い続けたりして少々イライラする。
他にはカバー裏に印刷ミスらしきものがあるのと、いくつかのヌード絵に修正が施されている様に思える。これらについて今はまだちょっと自信がないが、いずれ確認したいと思っている。
それはさておき、作品自体は面白い。
Liam McAllaster:☆☆☆☆☆
“いやらしく、そして誇り高い”本当になんという作品だろう。こんな漫画は他に類がなく、もっと評価されてしかるべきだと思う。
もしあなたが倫理と道徳を重んじる正義感の強い人ならこの作品は読むべきではない。しかし固い考えを柔らかくできる人なら楽しく読む事ができるだろう。
登場人物は最高で、物語の展開は面白く、作画も実に素晴らしい。監獄学園には全てが詰まっている。アマゾンのジャンル分けで「ホラー」になっているからと言ってビビる必要はない。卑猥なシーンが多いだけのただのコメディの傑作だ。
監獄学園の読者を変態と呼ぶなら呼べばいい、そんなあなたも私達と一緒にこの漫画を読んで楽しく笑おう。