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ここはグリーン・ウッド Here Is Greenwood

花とゆめで連載されていた、那州雪絵によるここはグリーン・ウッドの英語版コミックです、全11巻。

ここはグリーン・ウッド Here Is Greenwood 英語版コミック

ここはグリーン・ウッド 日本語オリジナル版

ここはグリーン・ウッド 英語版

私立の名門男子校に入学し、その緑林寮・別名グリーンウッドという学生寮で生活することになった主人公の蓮川一也とそこに住むちょっと変わった住人たちの交流を描いたコメディ作品ですね。「緑林」とは中国の古い言葉で、前漢末期に緑林と呼ばれる地に反乱軍が立てこもって盗賊となったことから盗賊あるいは盗賊のアジトという意味があります。そういうある意味一般常識から少しずれた一癖も二癖もある連中がそろった寮という意味なのでしょう。

日本語版の方は上記のとおり全11巻ですが、英語版の方はなぜか9巻でリリースが終わっています。短編などを除いて全9巻で話が完結しているのか、それとも途中で翻訳が中止されたのか残念ながらわかりません。Amazonの検索結果の画像をみると9巻だけ日本語版の表紙を流用しているしおそらく途中で出版中止になったんでしょうね…

空の帝国 Empty Empire

花とゆめで連載されていた、喜多尚江による空の帝国(からのていこく)の英語版コミックです、全7巻。

空の帝国 Empty Empire 英語版コミック

空の帝国 日本語オリジナル版

空の帝国 英語版

西暦2500年代、初めて世界を統一した英雄イデア、彼のあっけない死によって世界は再び混乱しようとしていた。イデア復活を望む大臣達は、王宮科学者の英里にイデアのクローンを作成することを依頼するが英里はそれを拒否する。しかし英里は街でイデアそっくりな記憶喪失の少年ローズを保護する…といった感じのお話です。近未来を舞台にしたSFファンタジー作品ですね。

まあありがちな設定といえばありがちですが、喜多尚江の画風とストーリーテリングにより独特の世界観をつくりだしています。クローンとして生きることを運命づけられた少年の反発と苦悩、そして英雄イデアに対するコンプレックス。それらの困難を乗り越えて成長するローズに共感するという方は多いのではないでしょうか。

アラクレ Wild Ones

花とゆめで連載されていた藤原規代によるアラクレの英語版コミックです。全10巻。

アラクレ Wild Ones 英語版コミック

アラクレ 日本語オリジナル版

アラクレ 英語版

母を亡くして天涯孤独の身になった主人公の若村幸千恵が、ヤクザの組長である祖父の雷伊蔵に引き取られてヤクザ達に囲まれた生活をすることになった…という感じのお話です。タイトルの “アラクレ” は荒くれ者の意味ですね。英語のタイトルも同じような意味を持つ言葉です。

ヤクザといっても現実に存在する暴力団という感じではなく、仁侠映画に登場する昔かたぎの極道で、粗野ではあるが心優しいひとたちばかりが登場します。そんな人たちから「お嬢さん」とちやほやされ、中でも美形で学校では生徒会長も務める五十嵐楽十が幸千恵の世話役となって「僕の姫」なんて読んだりするところがポイントでしょうか。幸千恵も少女漫画にありがちなおとなしい感じではなく、いざとなれば極妻のような啖呵を切ったりする快活なキャラクターなので、そういう主人公が好きな方は楽しめるでしょう。

日本語の中でも独特な話し方をしたり特殊な用語のあるヤクザの世界、それをどのような英語で表現しているかとても気になるところです。

親指からロマンス The Magic Touch

花とゆめで連載されていた椿いづみによる、親指からロマンスの英語版コミックです、全9巻。

親指からロマンス The Magic Touch 英語版コミック

親指からロマンス 日本語オリジナル版

親指からロマンス 英語版

マッサージ研究会という不思議な部活に所属する女子高生の恋のお話です。マッサージが趣味でマッサージしがいのある体つきをしている森泉陽介に恋をしてしまった東宮千愛。陽介に「俺を惚れさせたらマッサージしていい」 といわれてがんばる千愛。少女漫画でありがちな雰囲気からはどことなくはずれているが、なぜか心癒されてしまう作品です。

シンプルな恋愛物語を読みたいひとには合わないかも知れませんね。ラブコメディのコメディ要素が強いので何も考えずに気楽に漫画を読みたいという方にはちょうど良いでしょう。

そんな作品で英語学習ってどうなのよ。という疑問が個人的には沸いてきますが、そこは好きこそものの上手なれということわざもあるように、日本語版を楽しんで読める方は英語版も楽しんで読めることでしょう。

シュガープリンセス Sugar Princess

花とゆめで連載されていた中条比紗也によるシュガープリンセスの英語版コミックです、全2巻。

シュガープリンセス Sugar Princess 英語版コミック

シュガープリンセス 日本語オリジナル版

シュガープリンセス 英語版

フィギュアスケートを題材にしたお話ですね。偶然手に入ったチケットでスケートリンクに行き、はじめて滑るスケートでダブルアクセル二回転半ジャンプに挑戦した女子中学生の栗木麻綾。もちろんジャンプは失敗したのだがそれを見ていた美形の中年・狩野旬にスカウトされてフィギュアの世界に入るというストーリーです。

全2巻ということで英語版コミック初心者の方にちょうど良いボリュームだと思います。日本語版とそろえて購入してもそれほどの金額になりませんので、お子様へのプレゼントとしても最適でしょうね。Amazonでは有料ですがプレゼント用の包装もしてくれます。

英語版は翻訳漫画出版大手の VIZ Media から発売されています。たくさんの漫画を英語に翻訳して発売している VIZ Media だけに翻訳の質にはある程度の期待ができる事でしょう。

ネバギバ! Never Give Up!

花とゆめで連載されていた武藤啓による、ネバギバ!の英語版コミックです。全13巻。

ネバギバ! Never Give Up! 英語版コミック

ネバギバ! 日本語オリジナル版

ネバギバ! 英語版

かわいらしい男の子の女装や、女の子の男装の話は結構ありますが、こちらはまさに男装の麗人のお話ですね。かといって宝塚みたいな感じではなく、モデルの父親に似た外見に育ってしまった少女が幼馴染の少年がモデルになる事をきっかけに彼を守るために男装してモデルをやるというお話です。背が高く、王子様にしか見えない少女と、背が低く、お姫様にしか見えない少年の恋に美形の青年が加わったちょっと変わった三角関係が面白いですね。

英語版は現在 Tokyopop より第8巻までリリースされています。しかしその Tokyopop は2011年5月をもって翻訳出版事業から撤退してしまったので、9巻以降のリリース予定は残念ながらいまのところありません。どこか別の出版社がライセンスを取得してくれれば良いのですが、そういう事は非常に珍しい事なのです。

S・A スペシャル・エー

花とゆめで連載されていた、南マキによるS・A(スペシャル・エー)の英語版コミックです、全17巻。またS・Aの北米版アニメDVDもあります(※リージョンコードに注意)。

S・A スペシャル・エー 英語版コミック

S・A スペシャル・エー 日本語オリジナル版

S・A スペシャル・エー 英語版

努力家で負けず嫌いの女子高生・華園光は幼いころに敗北を喫したライバルの滝島彗に勝つために超エリート高校の特別クラスに入る。その彗は容姿端麗・成績優秀・大会社の御曹司という完璧人間だったが実は光のことが大好きで…という感じの作品です。主人公の光は彗に勝つためにがむしゃらに努力する、彗は余裕で光をあしらうが光に対する恋心にはまったく気づいてもらえない。そんな微妙な人間関係に思わず癒されてしまう方は多いのではないでしょうか。

全17巻というボリュームは英語版漫画初心者の方にはちょっと厳しい長さかも知れませんね。とりあえず1、2冊購入して読んでみて、読み終わるごとに買い足していって全巻そろえられると良いでしょう。

スキップ・ビート! Skip Beat!

花とゆめで連載中の仲村佳樹による、スキップ・ビート!の英語版コミックです。

スキップ・ビート! Skip Beat! 英語版コミック

スキップ・ビート! 日本語オリジナル版

スキップビート! 英語版

ロックミュージシャンを目指す幼馴染の不破尚のために一緒に上京して高校にも行かずに献身的に尽くしてきた最上キョーコ、しかし尚からただの家政婦程度にしか見られていないことをつげられ別れを告げられる。キョーコは失意のなかで尚に対する復讐を誓い、芸能界入りをすることを決意するのだった…という感じのお話です。

女性の復讐なんてテーマの作品ですが、決して暗い作品ではないです。主人公から怨霊がでてきたり、妄想が暴走したりと逆手にとってギャグとして描かれており、それでいてシリアスなところはきちんと閉めてくれるにくい演出がされています。

英語版は VIZ Media より順調にリリースされています。ちょっと長めの作品ですが、少しづつ買い揃えて英語学習に役立ててください。

ぼくの地球を守って Please Save My Earth

花とゆめで連載されて大人気となった日渡早紀の、ぼくの地球を守っての英語版コミックです、全21巻。

ぼくの地球を守って Please Save My Earth 英語版コミック

ぼくの地球を守って 日本語オリジナル版

ぼくの地球を守って 英語版

1980-90年代の少女漫画を代表するSFファンタジーの名作ですね。月の基地とか超能力とかに加えて前世の記憶という要素も絡めて、どんどんと話が広がっていく展開は当時の読者を魅了しました。なんでも一部の読者の間に前世ブームみたいな事も起きて小規模な社会問題にもなったようで、騒動の過熱を心配した作者である日渡早紀氏が紙面上で「この作品はフィクションである」という異例のアナウンスをするに至りました。私も初版コミックスの作者コメント欄でその内容を読みましたが、氏のコメントは漫画家として至極当然の主張でしたね。同時にそれだけこの作品の世界観にのめり込んでしまった読者が大勢いたという事に歓心したのを覚えています。

さて今でもこの作品は心に残る名作だと思ってらっしゃる方は大勢おられるだろうと思います。そういう方は昔を思い出しながらこの名作を英語学習に役立ててはいかがでしょうか。全21巻というボリュームは英語で読むには少々長いですが、2冊づつ程度読み終わるごとに買い足して、ぜひとも全巻読破に挑戦してください。全巻読み終わる頃には、相当な英語力がついていることでしょう。

伯爵カイン Cain Saga

花とゆめで連載されていた由貴香織里による、伯爵カインシリーズの英語版コミックです。

伯爵カインシリーズ Cain Saga 英語版コミック

伯爵カインシリーズ 日本語オリジナル版

伯爵カイン 英語版

ヴィクトリア時代のイギリスのロンドン、大貴族であった父の跡を継いで伯爵となったカインはいつしか毒の収集をすることとなる。

伯爵カインシリーズはこれまで5部作が描かれていますが、英語版コミックスへの収録は Vol.1に「忘れられたジュリエット」、Vol.2に「少年の孵化する音」、Vol.3に「カフカ-kafka-」、Vol.4は2巻組で「赤い羊の刻印」が収録されています。残念ながらいまのところゴッドチャイルドは英訳されていません。英語版は翻訳漫画出版大手の VIZ Media からとなっておりますので、訳の出来などは悪くはないでしょう。

舞台がロンドンのお話なので英語で読むとまた雰囲気が良いものとなることでしょう。巻数もそれほど多くないので英語版漫画初心者の方にもおすすめですね。