竹宮ゆゆこによる大人気ライトノベルのとらドラ!を絶叫による作画でコミカライズした漫画の英語版コミックです。
最初 Toradora というタイトルを見つけた時には原作であるラノベの方の英訳だと思ったのですが、表紙を見てもらえれば解るとおり残念ながら漫画の方の英訳です。こんな事を言っては漫画の方のファンの方に怒られるでしょうか。
最近ではライトノベルの英語訳版が出版されている事自体にはあまり驚かなくなってきましたが、そうなってくると気になるのはどういう作品が英訳されて出版されるのかの基準です。涼宮ハルヒの憂鬱のように海外でもブームとなった作品が英訳されるのは理解できるとしても、ある程度人気があっても出版されない作品もたくさんあります。英語版コミックの方は作品の人気というよりは日本の出版社との包括契約でもあるんだろうなあと個人的に予想しているのですが、英語版ライトノベルの方はいまいち基準が解りません。
そしておそらくは海外の出版社が売れそうだと思った作品について日本の出版元と個別に交渉してライセンスを得ているのだろうと思うのですが、そうなると日本の出版元の営業努力に疑問を感じざるを得ません。これだけ日本のアニメや漫画が世界中で売れている現状を見て、角川やメディアワークスの営業の方達は受身の姿勢のままで良いのでしょうか。実際問題としてラノベの英語版が海外でどのくらいの売り上げがあるのかは解りませんが、将来的な市場の開発という意味でももっと海外に作品を売り込んでも良いと思います。