ガンガンONLINE及び月刊少年ガンガンにて連載中の、ヨシノサツキによるばらかもんの英語版コミックです。
若き書道家の半田清舟は、自分の作品を書道界の重鎮に酷評された事に逆上して思わず暴力を振るってしまう。大事にこそならなかったが清舟は、同じく書道家である父より「頭を冷やして来い」と命じられ、東京から離れ長崎県は五島列島で一人暮らしをする事になる。都会の温室で育った清舟にとってそこは、数々のカルチャーショックに戸惑いながらも、個性的で温かな島の住人との触れ合いを通じて新たな自分自身と書の境地を発見する場所だった…という感じの作品です。
英語版は北米の翻訳漫画出版大手の Yen Press より現在第8巻まで発売中で、第9巻は2016年2月23日、第10巻が2016年4月26日、第11巻が2016年6月21日とおよそ2か月に1巻のペースで続巻が発売される予定になっています。この作品はご存知の通り長崎県・五島列島の独特な方言や文化がいっぱいでて来るので、その辺りがどの様に翻訳されているのか興味の尽きない所ですね。
またアメリカのAmazonのレビューではこの作品に対して以下のような感想が寄せられています。
Sebastian Wintsch:☆☆☆☆
“もっともっとばらかもんを!”この漫画を買おうと考えている人はおそらく2014年夏に放送されたアニメを見て興味を持った人だと思う。
ばらかもんのアニメが好きだったという人は、この原作漫画も同じくらい好きになる事だろう。全ての登場人物は素晴らしく、ユーモアも最高だ。それに加え、アニメ化にあたってかなりの部分がカットされているので、漫画を読む事によってたくさんの新しい発見があるだろう。
まだ第1巻なのでこれだけでこの漫画全体を評価する事はできないが、それでも私はアニメの方がほんのわずかだが漫画より勝っている様な気がする (アニメを8.5点とするならば漫画は8点という所か)。しかしそれでも私はこの漫画を心からみなさんにおすすめしたい。もしあなたがばらかもんをより楽しみたいと思っているなら、この漫画をぜひ購入するべきだ。あえて難点を上げるとしたら、作画のデッサンのバランスが時々おかしく感じる事と、アニメを見てとても感動したいくつかのシーンのテンションが漫画では少し低く感じる点だ。
いずれにせよこのばらかもんの漫画をコレクションに加える事ができて私は幸せだ。今後発売される続巻も間違いなく購入すると思う。みなさんにもぜひこの漫画を読んでもらいたい!
laura:☆☆☆☆☆
“方言の翻訳の仕方も良かったし、日本語で書かれた書がそのまま残されている点も良かった”私がこの第1巻を注文した時、翻訳がどの様なものになるのか少し心配していました。しかし商品が到着してみると、その心配は嬉しい驚きによって吹き飛ばされてしまいました。方言の翻訳の仕方も良かったし、日本語で書かれた書はそのまま残され、コマの下に小さな文字で翻訳文が付け足されている点も本当に良かったです。まだ第1巻なので作画はほんの少し不安定で、時に違和感を感じる事もありますが、それはともかく今後発売される続巻を手にする日を待ち遠しく感じます。
もしあなたが読んでいて心地の良い漫画を探しているなら、私はこのばらかもんをおすすめします!