エンターブレインのFellows!にて連載されている、森薫による乙嫁語り(おとよめがたり)の英語版コミックです。
物語の舞台は19世紀後半の中央アジアの草原地帯。遊牧民出身で20歳のアミル・ハルガルは、何代か前に遊牧をやめて町に定住した一族・エイホン家の跡取り息子で12歳の少年・カルルクのもとへ嫁いできた。この作品はシルクロードに生きる遊牧民と定住民の生活を描いた作品です。日本語版のAmazonのレビューなどを読んでも非常に評価の高い作品ですが、特に森薫氏の精密な筆致が素晴らしく独特の世界観を作り上げる事に成功していると思います。
なおペーパーバックの多い英語版コミックですが、この作品はなんとハードカバーで発売されています。それだけに若干お値段は高いですが、愛蔵版としてじっくり大切に読むには良い作品だと思います。掲載誌が隔月刊という事もあって続編が発売されるのが、週刊漫画などにくらべて遅めではありますが、そういう点においてもじっくりと大切に読みたい作品だと私は思います。