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金魚屋古書店 Kingyo Used Books

月刊IKKIにて連載中の、芳崎せいむによる金魚屋古書店の英語版コミックです。

金魚屋古書店 Kingyo Used Books 英語版コミック

金魚屋古書店 日本語オリジナル版

金魚屋古書店 英語版

川べりに建つ金魚の絵がシンボルマークの古ぼけた古本屋・金魚屋古書店。店長の孫娘で祖父が入院している間、店長代理を務めることなった鏑木菜月はあまり本の知識はなかったがしっかり者である。そんな菜月に加えて漫画の禁断症状で倒れていた所を拾われて居候になった斯波尚顕と、店に通う常連の漫画バカたちが織り成す人間ドラマの物語…という感じの作品ですね。

英語版は北米の翻訳漫画出版大手の VIZ Media から現在のところ第4巻まで発売されています。しかしその後、第5巻以降が発売される気配がありませんので、もしかしたら続巻の発売は中止となってしまったのかも知れません。非常に残念ですが、北米のでの売れ行きがあまり良くないとこういう事はたまにあります。この作品の場合、北米の読者には設定や世界観がちょっと解りにくかったのかも知れませんね。

放課後のカリスマ Afterschool Charisma

月刊IKKIにて連載中の、スエカネクミコによる放課後のカリスマの英語版コミックです。

放課後のカリスマ Afterschool Charisma 英語版コミック

放課後のカリスマ 日本語オリジナル版

放課後のカリスマ 英語版

ナポレオン・ボナパルトや一休宗純、さらにはジャンヌ・ダルクや西太后といった歴史に名を残す世界中の英雄・偉人のクローン達が集められたセントクレイオ学園。学園の教師・神矢の息子、神矢史良は父親の赴任に伴ってこの学園に編入し、唯一の非クローン学生としてこの学園で学ぶことになる。偉人のクローン達は、マリ・キュリーが音楽を学びたいと言い出すなど、「個性」を表しはじまるものもいる。はたしてセントクレイオ学園はこの先どうなってしまうのか…という感じの作品です。

英語版は北米の翻訳漫画出版大手の VIZ Media から現在のところ第5巻までが発売されています。その後おおよそ半年に1巻というペースで続巻が発売される予定になっているようですね。この作品には世界的に有名な人物の他、一休宗純や卑弥呼など日本人でなければまず知らないであろう人物もでてきますので、そのあたり海外の人たちはどういう感想を持つのでしょうか。

さらい屋 五葉 House of Five Leaves

月刊IKKIにて連載されていた、オノ・ナツメによるさらい屋 五葉の英語版コミックです。全8巻。

さらい屋 五葉 House of Five Leaves 英語版コミック

さらい屋 五葉 日本語オリジナル版

さらい屋 五葉 英語版

剣の腕前は立つのに人前に出るとあがってしまう性格が災いして藩主から暇を出されてしまった秋津政之助は、自らを鍛えるために江戸までやってきた。政之助は剣の腕を生かして用心棒として生業をたてようとするのだが、やはり性格のせいでことごとく断られてしまう。そんなおりひょんなことから人をさらう誘拐組織・五葉の手伝いをしてしまい、その頭目・弥一に見込まれてしまった政之助は、五葉の用心棒にされてしまうのだった…といった感じの時代劇作品です。海外では鉄板でウケるといっても過言ではないサムライのお話ですが、どちらかというと北米よりはヨーロッパ、特にフランスあたりで人気がでそうな作品ですね。

英語版は北米の翻訳漫画出版大手の VIZ Media から全巻リリースされる予定になっています。最終巻の発売予定日は2012年9月となっていますが、それまでに少しづつ読みすすめて全巻読破にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

俺はまだ本気出してないだけ I’ll Give It My All…Tomorrow

月刊IKKIで連載中の、青野春秋による俺はまだ本気出してないだけの英語版コミックです。

俺はまだ本気出してないだけ I’ll Give It My All…Tomorrow 英語版コミック

俺はまだ本気出してないだけ 日本語オリジナル版

俺はまだ本気出してないだけ 英語版

主人公の大黒シズオ(40歳)は15年間なんとなく勤めてきた会社を突然やめてしまう。そのまま何をするでも無くダラダラと自堕落な生活を続けるシズオに対して父である志郎は説教をするのだが、そんな中シズオはまたも突然「漫画家になる」と言い出す。呆れ返る父親とそんなシズオを暖かく見守る娘の鈴子を背に、シズオは漫画を描こうとするがアイデアがまったく出ない。気分転換にとシズオは風俗に行くのだが、そこにはなんと…という感じの作品です。とてつもないダメ人間でありながら、ダメ過ぎて妙に憎めない所のあるシズオと彼に振り回される家族や周囲の人間たちとのドラマが面白い作品ですね。

英語版は北米の翻訳漫画出版大手の VIZ Media から順調にリリースされています。しかし日本と違って終身雇用が一般的でなく、会社の業績によって一時解雇(レイオフ)が行われる事の多い北米でこの作品がどのように受け止められるのか気になる所ではありますね。

土星マンション Saturn Apartments

月刊IKKIにて連載されていた、岩岡ヒサエによる土星マンションの英語版コミックです。全7巻。

土星マンション Saturn Apartments 英語版コミック

土星マンション 日本語オリジナル版

土星マンション 英語版

地球全体が自然保護区域となり、地上に降りることが許されなくなった時代、人類は遥か上空35,000メートルに浮かぶ巨大なリング状のマンションで暮らしていた。中学校を卒業したばかりの16歳の少年・ミツは、亡き父親が生前していた職業・コロニーの窓拭きを仕事に選ぶ。ベテラン窓拭き職人の仁さんとコンビを組むことになったミツは、仕事や様々な人々との出会いを通じて成長していくのだった…という感じのSF作品です。SF作品といってもどこかしら昭和っぽいというか、人情味のあふれる作風が特徴になっています。

英語版は翻訳漫画出版大手の VIZ Media から現在第4巻まで発売されています。第5巻の発売予定が2012年5月15日で、おおよそ半年に1巻というペースでリリースされているみたいですから、最終巻である第7巻の発売は2013年の5月頃になると予想されます。

海獣の子供 Children of the Sea

月刊IKKIにて連載されていた、五十嵐大介による海獣の子供(かいじゅうのこども)の英語版コミックです。全5巻(予定)。

海獣の子供 Children of the Sea 英語版コミック

海獣の子供 日本語オリジナル版

海獣の子供 英語版

ハンドボール部に所属している女子中学生・安海琉花は楽しみにしていた夏休み初日にトラブルを起こしてしまい、部活に参加できなくなってしまう。落ち込んだ琉花はシューズを買うはずだったお金で東京に行き、夜の東京湾で魚と交感することのできる不思議な少年「海」と出会う。その翌日、父親の勤務する水族館で海と再会した琉花は父から海の世話を頼まれ、海の双子の兄「空」とも出会った琉花の長い長い夏休みが始まるのであった…という感じの作品です。第38回日本漫画家協会賞優秀賞、第13回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞作品。

この作品は2011年秋に連載を終了していますが、単行本はまだ4巻までしか発売されていません。担当編集者のブログで確認したところ最終巻である第5巻が2012年夏に発売予定ということで、ファンの方は発売が待ち遠しいことでしょう。掲載誌が少しマイナーであるということもあって、あまり有名ではないこの作品ですが、各漫画賞を受賞したりAmazonなどのレビューでも高評価で、知る人ぞ知る名作といった感じです。物語も長すぎず短すぎず、英語で読むにはちょうど良いのでこの機会に日本語オリジナル版とあわせて英語版を買い揃えられてはいかがでしょうか。

ドロヘドロ Dorohedoro

月刊IKKIにて連載中の、林田球によるドロヘドロの英語版コミックです。

ドロヘドロ Dorohedoro 英語版コミック

ドロヘドロ 日本語オリジナル版

ドロヘドロ 英語版

魔法使いの世界からやってきた魔法使いによって頭部を爬虫類に変えられ記憶も失ったカイマン。カイマンの友人で食堂を経営しているニカイドウ。カイマンは自分の顔と記憶を取り戻すためにニカイドウと共に魔法使い狩りをしている。そんな不思議な世界観がウリのダークファンタジー作品です。

ドロヘドロとはよくも名づけたという感じのするタイトルですが、普通の漫画を読み飽きてしまった人におすすめの作品です。グロテスクな描写が多いのでそういうのが嫌いな人は避けた方が良いでしょう。この手のサブカル調の作品って日本より欧米でこそウケそうな気がしますが、いつか向こうの資本でアニメ化してくれませんかねぇ。

さて国内ではあまり知名度が高くないにも関わらず今のところ順調に英語化されています。海外での売れ行き次第ではいつ企画中止になってもおかしくないですが、なんとなくこの作品は最後まで英語化されるような気がします。

ぼくらの Bokurano

月刊IKKIで連載されていた、鬼頭莫宏によるぼくらのの英語版コミックです。全11巻。またぼくらのの北米版アニメDVDもあります(※リージョンコードに注意)。

ぼくらの Bokurano 英語版コミック

ぼくらの 日本語オリジナル版

ぼくらの 英語版

英語版の完全なタイトルは、”Bokurano : Ours” です。

鬼頭氏の描く漫画は絶望的な気分にさせられる作品が多いですね。意味も解らず命をかけた戦いを強いられる、少年少女たち。かといってそれまでの日常も決して幸せなものだったとは言えず、理不尽な日常からさらに理不尽な非日常に翻弄されてしまう。それまでの日常で支配の象徴だった大人達も、より大きな力の前に無力さをさらけだすが、子供達がそれで自由になるわけでもない。ひょっとしたらこの漫画家さんは、実はかなり人間が大嫌いか、人間を愛しすぎてしょうがない人なんじゃないですかね。いずれにせよ、人間という存在について常人よりも多くの事を考えている人のような気がします。

というわけでこの作品は、少年少女が困難に打ち勝つようなカタルシスを感じられる作品ではありません。終盤にちょっとそんな要素が無いわけでもないですが、そういうのを期待するなら天元突破グレンラガンあたりを読んだ方が良いでしょう。しかし時にはこういう作品を読みたくなる場合もあります。むしろこういう作品を描く漫画家さんは貴重だと思いますので、今後もこの路線を追い求めていって欲しいと思います。