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GANGSTA. ギャングスタ

月刊コミック@バンチにて連載中の、コースケによるGANGSTA.(ギャングスタ)の英語版コミックです。

GANGSTA. ギャングスタ 英語版コミック

GANGSTA. ギャングスタ 日本語オリジナル版

GANGSTA. ギャングスタ 英語版

ありとあらゆる悪行がはびこる犯罪都市・エルガストルム。そんな街のゴロツキでさえ関わり合いを避ける汚れ仕事を引き受ける便利屋として生計を立てているウォリックとニックは、ある日馴染みの警官から新興売春組織殲滅の依頼を受ける。しかしその依頼の過程で二人は、無理やり娼婦として働かされていたアレックスを助けて連れ帰り、便利屋に電話番という新しいメンバーが増える事となった。アレックスは電話番として居候しているうち、ウォリックとニックが内面に抱えるものに興味を抱くようになり…という感じの作品です。

英語版は北米翻訳漫画出版社大手の VIZ Media より現在日本語版と同じく第6巻まで発売されています。7月9日に発売予定となっている日本語版最新第7巻の英語版の発売はまだ未定ですが、アニメも始まる事ですし数ヶ月もすれば発売される事でしょう。

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BTOOOM! ブトゥーム

週刊コミックバンチにて連載を開始し現在は月刊コミック@バンチにて連載中の、井上淳哉によるBTOOOM!(ブトゥーム)の英語版コミックです。またBTOOOM!の北米版アニメブルーレイもあります(※国コード規制に注意)。

BTOOOM! 英語版コミック

BTOOOM! 日本語オリジナル版

BTOOOM! 英語版

定職に就かずに自室に閉じこもってオンラインゲーム「BTOOOM!」に没頭するネトゲ廃人であった坂本竜太は、ある日見知らぬ男たちの手によって南海の孤島に連行される。その島には他にも竜太同様に連れてこられた人々がおり、その人々とBTOOOM!のゲームのさながらに爆弾を使った実際の殺し合いをする事を強制される。ゲームでは世界的トップランカーであった竜太は、現実のサバイバルゲームで生き残ることができるのか…という感じの作品です。ちょうどいまテレビアニメが放送中ですからそちらで知っている方も多いでしょうか。

さて英語版ですが、北米の翻訳漫画出版大手の Yen Press より、第1巻が2013年2月26日、第2巻が2013年5月28日、第3巻が2013年8月20日といった具合におよそ3ヶ月に1巻のペースで、現在のところ第7巻まで発売予定となっています。BTOOOM!のファンの方はこれを機に英語版を買い集めて英語学習に役立てられてはいかがでしょうか。

人間失格 No Longer Human

コミックバンチにて連載されていた、太宰治の同名の名作文学を元に、古屋兎丸が現代的解釈をまじえて漫画化した、人間失格の英語版コミックです。全3巻。

人間失格 No Longer Human 英語版コミック

人間失格 日本語オリジナル版

人間失格 英語版

新連載のネタにつまってネットサーフィンをしていた漫画家の古屋兎丸は、「人間失格」という名前の個人の日記サイトを見つける。そこには裕福そうな家族に囲まれて6歳の少年と、美少年に成長した17歳の青年と、老人のようにふけこんだ25歳の3枚の写真の画像が掲載されていた。古屋はその写真の主である「大庭葉蔵」に興味を持ち、彼の人生に何があったのかと日記を読み始めるのであった…という感じの作品です。原作である太宰の人間失格を読んだことがある人には、この作品との共通点と相違点はすぐに解りますね。

英語版は北米の翻訳漫画出版社の Vertical より全3巻すべてが発売されています。あえてこの作品の英語版で英語学習する必要があるのかという事はおいておくとしても、古屋兎丸氏の独特の筆致によって書き起こされた世界観はなかなかのものです。時代設定等などは現代にあわせて変更されていますが、古屋兎丸氏の懐古趣味的な画風によってうまく中和され、原作を読んだ人でも違和感を感じずに読むことができるでしょう。

あともちろん漫画版だけでなく、太宰治自身による小説・人間失格も英訳されて発売されています。英語力に自信のある太宰ファンの方は英語版の読破に挑戦されてはいかがでしょうか。
人間失格 No Longer Human 英語版ライトノベル

火災調査官ナナセ Fire Investigator Nanase

週刊コミックバンチにて連載されていた、原作:橋本以蔵・漫画:市川智茂による火災調査官ナナセの英語版コミックです。全7巻。

火災調査官ナナセ Fire Investigator Nanase 英語版コミック

火災調査官ナナセ 日本語オリジナル版

火災調査官ナナセ 英語版

現実の日本では火災調査官ではなく、火災調査員(火災原因調査員)と呼ぶらしいですが要するに火災が起きたときの原因を探るお仕事ですね。幼い頃に両親を火災で亡くした新人火災調査官の高峰奈菜瀬は伝説の放火犯「炎使い」の素顔を見てしまったことによって、炎使いから火災原因解明のアドバイスを受けるようになり、数々の何事件を解決していくというストーリーです。なかなか珍しい職業設定が興味を惹かれる作品です。

上述のとおりこの作品は全7巻ではありますが、英語版は第4巻までリリースしたところで発売が止まってしまっています。出版元のCMXは2010年7月に事業停止になっていまいましたので、非常に残念ではありますが続刊がリリースされる可能性は極めて低いでしょう。

アキハバラ@DEEP Akihabara@Deep

石田衣良の小説を原作に、アカネマコトの作画によって漫画化されたアキハバラ@DEEP(アキハバラアットディープ)の英語版コミックです。全6巻。

アキハバラ@DEEP Akihabara@Deep 英語版コミック

アキハバラ@DEEP 日本語オリジナル版

アキハバラ@DEEP 英語版

オタクの聖地・秋葉原を舞台に、社会からドロップアウトしたオタクやニートが集まり、高度な人工知能を使った検索エンジンを開発する。しかしその成功と共に彼らの功績や利益を横から奪い取ろうとする集団が暗躍し始める…という感じの作品です。漫画化のみならずテレビドラマ化・実写映画化もされましたので、そちらで知っている方も多いと思います。

さて英語版ですが、上述のとおり原作の小説ではなく漫画版の英語版です。英語版ライトノベルのカテゴリーにまとめてあるように、最近は小説の英語版もちらほと出版されるようになってきましたがまだまだその数は少ないです。国内の出版社の営業さんにはもっともっとがんばってもらたいと思いますが、やはり小説の文章量で英文翻訳のクオリティを保とうとするとコストや出版時期の遅れなどでリスクが大きいのかも知れません。

蒼天の拳 Fist of the Blue Sky

コミックバンチで連載されている、原哲夫による北斗の拳の外伝的作品、蒼天の拳の英語版コミックです。

蒼天の拳 Fist of the Blue Sky 英語版コミック

蒼天の拳 日本語オリジナル版

蒼天の拳 英語版

自分は北斗の拳が大好きだったのですが、どうもこの蒼天の拳はかなり最近まで読む気が起きませんでした。一応北斗の拳とのつながりはあるとはいえ、自分にとってはまったく別の話としか思えなかったからです。そして連載がひと段落して22巻がでたところで読んでみたところ、やはりまったく別の話だという印象を受けました。完全に原哲夫テイストの作品になっていて、原哲夫先生の他の作品が別に好きでは無い自分にとってはかつての様な興奮を覚える事ができませんでした。武論尊の描く “男” と 原哲夫の描く “男” の差で、どうしても蒼天の拳のキャラクター達をかっこよいとは思えなかったのです。

こちらの英語版コミックも北斗の拳の英語版と同じように、途中で出版元の Gustoon Entertainment が北米事業から撤退をしてしまったために 4巻までしかリリースされていません。残念ながら今後のリリースも未定となっています。

報復のムフロン Revenge of Mouflon

コミックバンチに連載されていた、原作 上之二郎・作画 小野洋一郎による報復のムフロンの英語版コミックです、全7巻。

報復のムフロン Revenge of Mouflon 英語版コミック

報復のムフロン 日本語オリジナル版

報復のムフロン 英語版

偶然ハイジャックの現場にいあわせた人気お笑い芸人の佐野羊兵が、ニューヨークの二の舞はさせまいと撃墜をはかる米軍機をかわしてなんとか不時着させようとする。その後ハイジャック犯の一味の疑いをかけられて逮捕されるなど災難に見舞われる羊兵はしだいにテロリストに対する復讐を決意する。そんな話の物語です。

タイトルのムフロンとは偶蹄目ウシ科の動物で、家畜化される以前の羊の先祖のひとつだと言われています。おとなしく犠牲にあまんじる家畜ではない、という意味が込められているのでしょうね。

さて肝心の英語版コミックですが、Amazon では第2巻までしか確認できません。出版社の Gustoon Entertainment は既に北米における出版事業から撤退していますので、おそらく続きは手に入らないのでしょうね。

ガウガウわー太 Bow Wow Wata

コミックバンチで連載されていた梅川和実によるガウガウわー太の英語版コミックです。

ガウガウわー太 Bow Wow Wata 英語版コミック

ガウガウわー太 日本語オリジナル版

ガウガウわー太 英語版

動物に噛まれたりひっかかれたりすることによって動物と会話ができるようになる能力を手に入れた高校生の社太助。13歳の老犬わー太と共にさまざまな動物とその飼い主達と出会い、交流を深めていく…という感じのハートフルギャグコメディです。なんとなく青年誌よりも少年誌での連載の方が似合いそうな気もしますが、時には動物の命や飼い主の倫理にかかわるようなシビアな話も描かれています。

日本語オリジナル版は全11巻ですが、英語版はどうやら第2巻までしかリリースされていないようです。北米における Gutsoon! Entertainment が翻訳事業から撤退しているようなので、3巻以降の発売はされないかも知れません。残念ですが、こういうことは英語版コミックにはよくあることです。

ブレイブ・ストーリー Brave Story

宮部みゆきによるファンタジー小説・ブレイブ・ストーリーの英語版ライトノベルおよび、小野洋一郎の作画によるブレイブ・ストーリー 新説のコミックの英語版漫画です。著者名に小野洋一郎(Yoichiro Ono)とある方がコミックです。

ブレイブ・ストーリー Brave Story 英語版ライトノベル&コミック

ブレイブ・ストーリー 日本語オリジナル版

ブレイブ・ストーリー 英語版

テレビゲームが好きなどこにでるいる小学5年生の三谷亘はある日幽霊が出ると噂のビルで異世界に通じる扉を発見する。現実世界では父親の浮気によって家庭が崩壊している亘は家族を取り戻すために異世界で冒険の旅にでる…という感じのお話ですね。

現代日本の推理作家、SF作家を代表する一人である宮部みゆき氏の作品です。緻密に練られた設定や世界観が読む人を引き込みますね。とくに現実世界とファンタジー世界を絶妙に絡めた描写はさすがとしかいいようがありません。同名のゲームやアニメ映画もありますのでそちらで知っている方も多いかもしれませんね。

さてどうせ読むなら原作小説の英語版に挑戦したいところです。ただ英語で本を読むことにあまり慣れていない方にはおすすめしません。それなりの英語力がある方ならば、繰り返し読むことによって作品の中に隠された設定を少しづつ読み解くことができ、それと同時に英語読解力も向上することでしょう。主人公が小学生であることや作品中にテレビゲームが登場するなど比較的若い人むけの作品のような気もしますが、個人的には子供のころテレビゲームをして育った今の30代くらいの大人の方に読んでもらいたいですね。