月刊少年シリウスで連載中の、原作 是空とおる・作画 たかなぎ優名による四季使いの英語版コミックです。
“四季使い” とはまた耳慣れぬ感じがする言葉ですが、文字通り四季の力を操る術者の事です。そして大抵の術者は春・夏・秋・冬いずれかの季節の力を使う事ができるのですが、主人公の少年アキラだけは全ての季節の力を使える “森羅” と呼ばれる能力を使う事ができ、その力の源である “森羅万象の四季符” を巡って戦いが繰り広げられる事になります。
とまあはっきりとした四季がある日本だからこそこの世界観にのめり込む事ができますが、四季が顕著ではっきりと区別できるのは、中緯度にあってかつ気団の勢力変化が大きい地域に限定されますので、この地球上では日本ほど四季が綺麗にそろっている地域の方が珍しいですね。
別に私はそのことでこの作品を悪く言いたいのではなく、海外の人達にとっては日本の四季に対する憧憬を呼び起こすのではないかと思うのです。雪の降らない地域に住む人達は日本に降る雪に憧れを抱くでしょうし、その他の季節の日本の風物詩にもなんらかの憧憬を抱く事は間違いないと思います。そうやって日本の四季を実際に見てみたいという方が増えたら良いと思います。何も漫画が好きで日本が好きになったからと言って、秋葉原や萌え文化にしか興味を抱かないわけでも無いと思うのです。