殷周戦争を独特の雰囲気で描いて人気を博した藤崎竜による封神演義(ほうしんえんぎ)の英語版コミックです。全23巻。
ファンの方はご存知だと思いますが、この作品は中国の古い怪奇小説を元に独自の解釈を加えてストーリーが作られています。その小説も史実に民間伝承を加えてできあがった作品なので、実際の歴史を知るものにとっても、いろいろと面白い作品だと思います。
日本で有名な中国の怪奇小説といえば他に、西遊記や三国志演義や水滸伝といったところが挙げられるでしょうか。しかしよく考えてみれば、これらの二次創作であるテレビドラマを観たり小説や漫画は読んだ事あっても、原典に近い形の訳本を読んだ事がありませんね。最近では名作はなんでもドラマになったり映画になったり、漫画やアニメになったりして、それはそれでとても良いと思うのですが、たまには原典を読んで当時の雰囲気に思いを馳せるというのも良いかもしれません。封神演義は光栄の訳本がオリジナルに近いみたいなので、近いうちに読んでみたいと思っています。