週刊少年サンデーで連載されていた、高橋留美子によるらんま1/2の英語版コミックです。なんとなく今とは違う昔の日本人の抱くアヤシげな中国感が懐かしくもあります。全38巻。またらんま1/2の北米版アニメブルーレイもあります(※国コード規制に注意)。
高橋留美子氏の作品の人気は日本でも海外でも高い事は言うまでもありませんが、このらんま1/2の設定である「男が女に、女が男に」変身してしまうというのは海外の人たちでも驚いた事でしょうね。他にも色々とツッコミどころが満載のこの作品でも、やはりそこが一番の肝だと思います。
まあ性転換ものというのはある種の古典的なものだとは思いますが、普通はそれを隠したりする所に事件が生まれたりするのに、らんまではそれを隠していたのは最初の頃くらいで後半では学校のほとんどに知れ渡っています。正直そんなんで良いのかとツッコミをいれたくなりますが、そういういい加減な所がこの作品の魅力だと思います。高橋留美子氏自身は何を考えながら描いていたんですかね?天才の頭の中身は凡人にはうかがい知る事ができません。
さて英語版ですが、この作品も古くから長い間人気があるため、翻訳出版大手の VIZ Media から2つのバージョンが発売されています。表紙のデザインで言えば新しい方がオリジナル日本語版コミックのデザインをそのまま英語タイトルに置き換えたようなタイプで(ちなみに何故か第1巻だけペーパーバックの他にハードカバーも発売されています)、古い方が1色の地味なカバーの中心に小さくキャラクターの絵が書いてあるタイプです。解りにくければアマゾンの検索結果のページの左上にある並べ替え機能で、「出版年月が新しい順番」に並べ替えれば解りやすいでしょう。これら二つの違いは私には解りませんが、どうせなら新しい方を買われた方が良いと思います。