今回紹介するのは日本の漫画の英語版ではなく、ちょっと変わった英語の絵本です。その名もダース・ヴェイダーとルーク(4才)。
Darth Vader and Son 英語オリジナル版 絵本
作品タイトルや画像を見ただけでどんな作品か解るとは思いますが、一応説明します。ジョージ・ルーカス監督の大人気SF映画シリーズ、スターウォーズの主要キャラクターである、ダース・ヴェイダー卿(アナキン・スカイウォーカー)とその息子、ルーク・スカイウォーカーの本編ではありえなかった IF の親子関係を描いた作品ですね。
“もしも、ダース・ヴェイダーが子育てに積極的だったなら”
シスの暗黒卿ダース・ヴェイダーは、反乱同盟軍の英雄たちと戦うべく銀河帝国軍を率いる。だがそのまえに、まず4歳の息子ルーク・スカイウォーと遊んでやる必要がある… (商品説明より)
映画本編では妻が死んだのち暗黒面におちたヴェイダー卿は子育てなどせず、ルークは惑星タトゥイーンに住む親戚のラーズ夫妻によって育てられます。しかしこの絵本では少し過保護で子煩悩なパパとして描かれていて、そのあたりのギャップが妙にほのぼのとしていて面白いのです。ルークとライトセーバーを使って野球をするヴェイダー卿、ルークに玉子焼きを作ってやるヴェイダー卿、フォースを使ってルークをくすぐるヴェイダー卿、ジャー・ジャー・ビンクスのぬいぐるみを欲しがるルークに困惑するヴェイダー卿。親バカなヴェイダー卿と、やんちゃなルークのやりとりに思わずニヤリとしてしまうファンは多いのでは無いでしょうか。物語の中心はスカイウォーカー家の二人ですが、スターウォーズでおなじみの他のキャラクター達も少しデフォルメされた形で頻繁にでてきます。全編を通してほのぼのとした親子関係を描いているのでスターウォーズ作品を知らない人でも楽しめるでしょうが、詳しく知っていた方がより一層楽しめる作品である事は間違いないですね。
英語オリジナル版・日本語訳版ともにハードカバーの64ページ、著者はアメコミ作家のJeffrey Brown氏で翻訳者は富永晶子氏です。絵本なのでほとんどセリフもなく英語学習に役立つかといえば微妙なところですが、中学生レベルの英語力があれば気軽に読めますので日本語訳版を買うよりは英語オリジナル版をおすすめします。ハードカバーなのでお友達やお子さんへのプレゼントとしても良いですし、部屋のインテリアとしても面白いのではないでしょうか。
ちなみにルークの双子の妹である “レイア” もちゃんとでてきますよ。