ヤングエースで連載されている、ぷよ による涼宮ハルヒの憂鬱のパロディ漫画、長門有希ちゃんの消失の英語版コミックです。もちろん原作ライトノベルや同作の漫画版、および涼宮ハルヒちゃんの憂鬱、さらにはキョン&古泉の災難まで英語版が発売されています。
長門有希ちゃんの消失 The Disappearance of Nagato Yuki-chan 英語版コミック
涼宮ハルヒシリーズの第4巻、涼宮ハルヒの消失で描かれた、普通の世界で普通に暮らす長門有希の恋を描いたスピンオフラブコメ作品です。キョン、ハルヒ、みくる、古泉と言ったいつもの主要メンバーに加え、原作では早々にいなくなってしまった朝倉涼子も登場して、原作では描かれなかった if のストーリーが展開していきます。2015年4月からアニメが放送されていますので、そちらを見て知っているという方もおられるのではないでしょうか。
英語版は北米の翻訳漫画出版大手の Yen Press から現在第7巻まで発売されています。この作品のファンの方は涼宮ハルヒシリーズのキャラの中でも特に長門の事が好きな方だとは思いますが、長門有希ちゃんの英語版まで買うレベルに到達したら相当のマニアだと思います。
またアメリカのAmazonのレビューではこの作品に対して以下のような感想が寄せられています。
Mario M:☆☆☆☆
“良く出来た漫画でとても面白い”私が Barnes & Noble(※アメリカ最大の書店チェーン) でこの作品の単行本を発見した時、はじめ私は原作の漫画版の新刊が出たのかと思いました。ところが驚くべきことに、これは涼宮ハルヒシリーズの原作の1冊をベースに “if” の世界を描いた、まったく新しいスピンオフ作品だったのです。
この作品自体に、長門有希ちゃんの消失を100%楽しむためには原作である涼宮ハルヒシリーズを読むべきだと書いてありますが、私は正直なところ涼宮ハルヒシリーズを読んでなければ絶対に楽しめないという事はないと思います。長門有希ちゃんの消失は涼宮ハルヒシリーズのキャラを流用しただけの単なるパロディ作品の枠に収まらない、キョンというあだ名の男子に恋をした長門有希という名前の内気な読書オタク(一晩朝までPSPらしきゲーム機で遊んでいる描写があるのでゲームオタクでもあると私は思いますが)の少女を描いた、とても良く出来たラブコメ作品なのです。当然この作品独自のストーリーがありますし、原作には無い、キャラがデフォルメされて描かれる様なギャグシーンもたくさんあります。
このスピンオフ作品が今後原作ノベルシリーズとどの様な相関関係を持っていくのか解りませんが、第1巻を読んだ限りではこの長門有希ちゃんの消失は一つの独立した作品として十分に楽しめると思うので、このまま互いにまったく別の作品として続けていって欲しいと思います。
最後に、私はこの漫画をみなさんにもお勧めします。ともて可愛らしく、そして面白いです。長門には彼女自身が語るべき、彼女自身の物語があるのです。
Jonas:☆☆☆☆☆
“とても可愛らしくて面白い”長門が主人公の漫画とか、涼宮ハルヒシリーズのファンならたまらない設定ですね。この作品の長門は一見ごく普通の人間に見えますが、本当に普通の人間なのか私にはまだ解りません! 長門の性格には最初少し違和感を感じますけど。
これは原作からスピンオフしたコメディ作品で、原作ほどシリアスな雰囲気もありません。原作との設定の違いにあまり拘らずに読むと、とても可愛らしくて面白くて楽しめます。長門がキョンのハートをつかむために一生懸命にがんばるラブコメ作品です。
Mike Keepper:☆☆☆☆☆
“名作のスピンオフ”涼宮ハルヒシリーズからスピンオフした、とても可愛らしいラブコメ作品です。原作とはまた別の世界に住む、キョンというあだ名の男の子に恋をする長門有希という名前のとても感情豊かで内気な女の子が主人公の物語です。
作画は原作の漫画版に比べて少しリアリズムに欠ける感じがしますが、読みにくいというほどではありません。この作品の長門はドジで内気で、とても可愛らしくて魅力的です。涼宮ハルヒシリーズのファンならきっと楽しめると思います。