ジャンプスクエアにて連載中の、原作:スタン・リー・作画:武井宏之による、機巧童子ULTIMO(カラクリどうじウルティモ)の英語版コミックです。
スタン・リーといえば、アメコミヒーロー作品の傑作「スパイダーマン」や「X-メン」の原作者ですね。その巨匠がなぜ日本の漫画の原作を担当しているのかは謎ですが、この作品もよくある日本のバトル漫画とはまた違った雰囲気を持っています。「究極の善と究極の悪のロボットバトル」というのがこの作品のメインテーマとなっており、善悪それぞれの描き方もどこかアメコミ風という感じがしますね。
英語版は北米の翻訳漫画出版大手の VIZ Media から順調に発売されています。日本とは違って多くの子供たちがスタン・リーの創り出したヒーローを見て育った北米で、この作品は果たして受け入れられるでしょうか。中にはそれまでのスタン・リーっぽくない点に違和感を感じる人もいるかも知れませんね。でも英語学習者としては、アメコミテイストの入った作品を、英語で読むのは格別な雰囲気があるという美味しい作品なんですけどね。